エプソムカップ2025の概要
開催日
2025年5月10日(土)
グレード
GⅢ・4歳以上
コース
東京芝1800m
概要と歴史
イギリスのダービーが行われる「エプソム競馬場」から寄贈賞を受ける、古馬の重賞競走。東京競馬場とエプソム競馬場が姉妹提携したのを契機として、1984年に創設された。
これまではほとんどの年で6月に施行されていたが、今年から施行時期が1か月前倒しで5月に。それに伴って3歳馬の出走が不可になった。
エプソムカップ2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬26頭
エヒト
オニャンコポン
カラテ
キョウエイブリッサ
クルゼイロドスル
グランスラムアスク
コレペティトール
コントラポスト
サイルーン
サンストックトン
シュトラウス
シルトホルン
ジューンテイク
セイウンハーデス
タマモブラックタイ
ダノンエアズロック
ディープモンスター
デビットバローズ
トーセンリョウ
トゥデイイズザデイ
トップナイフ
ドゥラドーレス
ビーアストニッシド
メイショウチタン
ラケマーダ
レガトゥス
エプソムカップの基本データ(過去10年)
人気と配当の傾向

1番人気【3-2-1-4】は決して悪くないが、全体的に5-9番人気あたりの中穴がよく走っている。単勝オッズで言うと10~20倍台がちょうどいいゾーンで、30倍以上になると【0-0-1-73】と急に好走がなくなる。
平均馬連配当は4374円。最高馬連配当は1万2210円(20年ダイワキャグニー→ソーグリッタリング)、最低馬連配当は380円(15年エイシンヒカリ→サトノアラジン)。
枠順と脚質の傾向

10年で5-8枠の馬が計8勝を挙げており、外枠有利の傾向を示す。複勝率と複回収率のトップは8枠だった。もちろん施行時期が変わるため参考記録にすぎないが、例年この週(NHKマイルCの週。Aコース3週目)も外有利のバイアスが出やすい傾向はある。

勝利数こそ4角5番手以内、同6番手以下で5勝ずつだが、好走率も回収率も先行勢が上。なるべく前の馬に目を光らせたい。
前走について
3勝クラスからの昇級馬は【1-0-2-14】で良くも悪くもない。OP・リステッド組は【3-5-3-56】で複回収率40%と低調だ。
重賞組はレースごとに見る……といいたいところだが、出走数の多い新潟大賞典組は【2-2-1-22】は時期変更により消滅する(※新潟大賞典の方がエプソムCより後)。成績がいいのはダービー卿CT【1-1-2-7】複勝率36.4%、複回収率375%。あとは母数が少ないローテーションばかりでなんともいえない。
仕方がないのでざっくりした傾向を紹介すると、前走重賞で10着以下だった馬【2-1-2-20】複勝率20.0%、複回収率196%に妙味がある。ここに警戒しよう。
エプソムカップ2025の参考レース
参考レース① ダービー卿CT
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:ミドル
→アサカラキングが最内枠を利して逃げ、前後半46.4-46.0のほぼ平均ペース。馬場にも極端なバイアスはなく、おおむね地力通りの決着だったと評価する。
2着コントラポストは中団馬群のなかで進め、直線は馬群を割って伸びるも勝ち馬にクビ差だけ及ばなかった。トロヴァトーレとは斤量差が2.5キロあったことも思えば今日のところは完敗。
13着メイショウチタンは2番手から運んだが、直線は失速して最下位まで後退した。近2走は内有利馬場に恵まれたがそれ以前は重賞だと苦戦していた馬。今回の方が実力に近いのかもしれない。
参考レース② 小倉大賞典
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:やや外有利
展開:ミドル
→小倉開催は最終盤でさすがに外が伸びる馬場。セルバーグが大逃げを打った。1000m通過58.6秒は一見速いようだが、後半1000mも58.6秒だったこと、3番手以下は道中大きく離れていたことを加味すると、馬群にいた馬たちはむしろやや遅めくらい。前目、外を通った馬が恵まれたレースと評価する。
3着ラケマーダは後方追走から徐々にポジションを上げ、直線に向く時点では5番手の一角。勝ち馬には伸び脚で見劣ったが、こちらもそれなりにいい勢いで伸びてはいた。
8着シルトホルンは痛恨の出遅れ。キャリアでほぼ初めて後方からの競馬になったが、直線まずまずの伸びは見せていた。ゲートが決まっていればもっと上の着順があった。
参考レース③ 中山記念
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:やや内有利
展開:ややハイペース
→馬場は前日ほどではないにせよ内有利。メイショウチタンがハナを取り切るまでに案外苦労して、1000m通過58.5秒のやや速い流れ。道中全て11.4~11.6と緩む区間がなかった。トラックバイアスと締まったペースが相まって、インで溜めた差し馬が有利なレースだったと評価する。
5着クルゼイロドスルは不利な16番枠でスタートも決まらず、終始かなり外を回る競馬になってしまった。バイアスに完全逆行でこの5着は強い。1600~1800mなら重賞を勝てる。
6着メイショウチタンは今回もハナへ。最内を回ってトラックバイアスの恩恵を受けたが、道中息を入れる区間が全くなく、さすがにもたなかった。1400~1600mがベター。
10着カラテは序盤ある程度促すも先行はできず。後方追走から特に目立つ伸びもなく大敗した。もう往時の力がない。
11着サイルーンはまず8枠15番が不利。道中は上手くインに潜って進めたが、直線はあまり脚を使えなかった。1800mもギリギリ許容だが、マイルの方がいい。