レパードステークス2025の概要
開催日
2025年8月10日(日)
グレード
GⅢ・3歳
コース
新潟ダ1800m
概要と歴史
2009年に創設された3歳限定のダート重賞。初代王者トランセンドがGⅠ級競走を4勝したほか、12年の勝ち馬ホッコータルマエは同10勝のチャンピオンホースとなった。昨年の勝ち馬ミッキーファイトも先日帝王賞を優勝した。
「ダート三冠」の創設に伴い、2024年から1着馬にジャパンダートクラシックの優先出走権が付与された。不来方賞と並んで、秋の大一番へ向けた重要ステップレースとなる。
レパードステークス2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬23頭
グレイスザクラウン
サノノワンダー
シャルクハフト
シンビリーブ
ジャナドリア
ソリスクラヴィス
タガノバビロン
タガノマカシヤ
チュウジョウ
テスティモーネ
トリポリタニア
ドンインザムード
ニューファウンド
ハグ
ヒルノハンブルク
ピカピカサンダー
ブレトワルダ
ポールセン
メイショウソウセキ
ルグランヴァン
ルヴァンユニベール
ロードラビリンス
ヴィンセンシオ
レパードステークスの基本データ(過去10年)
※出典:TARGET frontier JV
人気と配当の傾向

1~4番人気で計4勝止まり。その4勝はいずれも単勝オッズ2倍台の人気馬で、ほか6勝は単勝10倍以上から出ている。2桁人気馬の馬券絡みも8頭いて、波乱の多い重賞といっていい。
平均馬連配当は1万5045円。最高馬連配当は9万5320円(17年ローズプリンスダム→サルサディオーネ)、最低馬連配当は260円(16年グレンツェント→ケイティブレイブ)。
枠順と脚質の傾向

枠順別では大きな偏りなし。1~4枠が複勝率20.6%、5~8枠が同20.0%とほぼ互角。

一方、脚質的にはだいぶ前有利。4角5番手以内の馬が8勝、2着9回を占める。差し決着と呼べるのは1000m通過60.1秒で流れた2019年(ハヤヤッコ)くらいで、ほとんどの年は前残りになっている。
前走について
前走1勝クラス組は【0-3-2-32】で複勝率13.5%。距離延長馬【0-0-0-13】を除けば複回収率も123%に達しており、決して侮れない。
2勝クラス組は【2-2-2-36】複勝率14.3%。こちらは4着以内【2-2-2-24】に対し、同5着以下【0-0-0-12】。1勝クラス組に比べて人気になりやすい割に好走率はさほど変わらない。3勝クラス組は【1-0-1-1】で母数は少ないが結果を出している。
OP・リステッド組は【1-1-0-10】複勝率16.7%。ただ、好走2例は白百合Sからダ替わりだったダノンリバティと、青竜S8着から参戦したハヤヤッコ。意外にも同じダ1800mのOPから来た馬は【0-0-0-8】と不振だ。
中央重賞組はユニコーンS【4-0-0-18】とほぼ同義。京都ダ1900mへ移った昨年もその3着馬ミッキーファイトが優勝した。
地方交流重賞組は【2-3-3-14】で、旧JDD組が【2-3-2-10】複勝率41.2%。その8着以内が【2-3-2-7】複勝率50.0%、単回収率491%、複回収率164%。厳密に言えば条件は違うが、現・東京ダービー組も「買い」と考えるのが自然だろう。
ほか、前走海外遠征組も【0-1-1-1】。昨年は2頭該当してサトノフェニックス11番人気2着、バロンドール10番人気4着とどちらも人気より上位に入った。
レパードステークス2025の参考レース
参考レース① 羽田盃
レース映像(Youtube、NAR公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:ややスロー
→前半戦は内がよく見える馬場だったが、中盤以降は外も使えていてメインの頃はほぼフラットと判定。スマイルマンボがすんなりとハナを取り前後半は50.0-49.7。ラスト2Fも11.8-12.4と鋭く、少なくとも勝ち馬にとってはスローな流れだった。着差が着差なのでほぼ実力通りだが、どちらかといえば前がやや有利なレースと評価する。
3着ジャナドリア【スロー先行で完敗】
今日はゲートが決まってスローペースの2番手をすんなりとれた。そのまま手応えよく回ってきたが、外からナチュラルライズが上がってくると抵抗できず、スマイルマンボとのたたき合いをギリギリ制するのが精一杯だった。展開利はあった上で、雲取賞1-2着の立ち位置がココということ。
参考レース② ユニコーンS
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:やや外有利
展開:ミドル
→下級条件から外差しがよく届いた馬場。サイモンシュバリエの逃げを途中からヒルノハンブルクがかわして先頭に立ち、前後半は61.8-61.2でほぼミドル。タテの有利不利は小さく、外を回った馬がやや有利なレースだったと評価する。
5着ヒルノハンブルク【馬場にやや逆行】
中盤まで外2で運んでいたが、逃げ馬の手応えが悪すぎて3角から先頭に立つ形。上位3頭からは離されたが、トラックバイアスにやや逆行する形で0.8秒差なら悲観する負けでもない。
8着テスティモーネ【力負け】
スタートがイマイチだったが、リカバーが効いて外の4番手へ。メイショウズイウンにマクられたあたりから手応えが悪くなり、4角を回る時点ではすでに脱落し始めていた。現状は上位陣と力の差を感じる1.8秒差負け。
10着チュウジョウ【器用さなく】
枠なりに序盤は馬群の一番外を回らされる形。3角付近で手応え劣勢にポジションを下げ、そこからステッキを入れて挽回を図るも不発に終わった。相手が強かったのもあるし、器用さがない。
参考レース③ 鳳雛S
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:ドスロー
→シドニーホバートがハナを切れず、サンコンクエストの逃げで前半1000m64.2秒のスローペース。前有利なレースだったと評価する。
1着ハグ【展開利大きい】
砂を被らない外3番手を確保し、終始手応え優勢に進め、4角で早くも先頭に並ぶ。上がり最速タイ36.5秒の脚で後続を寄せ付けず、そのまま押し切った。スローで展開に恵まれた面は大きく。勝ち時計1:53.8は同日未勝利戦の2鞍より遅い。あまり評価できない一戦。
2着シャルクハフト【直線伸びるも】
道中は馬群のなか、5~6番手を追走。直線は勝ち馬の後ろを狙ってしぶとく脚を伸ばしてはいるが、いかんせん前が止まる展開ではなかった。
4着ルヴァンユニベール【展開向かず】
最初のコーナーは外4で進入していったが、そのあと一列下げてハグの後ろに入れる形での追走。コーナーのたびに若干外へ張るような面も見せていた。直線は大外をよく伸びているが、前が止まらずノーチャンス。元々仕掛けてすぐに動ける馬ではないし、消耗戦の方が得意なタイプ。今日はあらゆる点で向かなかった。左回りの方が競馬はしやすいかも。