【京都新聞杯2025】過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

京都新聞杯2025の概要

開催日

2025年5月10日(土)

グレード

GⅡ・3歳

コース

京都芝2200m

概要と歴史

優先出走権が付与されるトライアルではないが、事実上日本ダービーのステップレースとして機能している3歳のGⅡ競走。かつては菊花賞の前哨戦として秋に行われ、ダンスインザダークやマチカネフクキタルらが勝利している。

2000年から5月に時期変更すると、初年度の勝ち馬アグネスフライトがいきなり日本ダービーを制覇した。その後もキズナ、ロジャーバローズがここを足掛かりに世代の頂点に輝いた。なお本年はJRAでGⅠ競走と各前哨戦の間隔を空ける措置がとられたが、このレースはトライアルでないからか、従来通り本番まで中2週で行われる。

京都新聞杯2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬13頭

エムズ
オーシンエス
キングスコール
コーチェラバレー
ショウヘイ
デルアヴァー
トッピボーン
ナグルファル
ネブラディスク
ブリヤディアマンテ
リアライズオーラム
ロットブラータ
ヴォラヴィア

京都新聞杯の基本データ(過去10年)

※枠順と脚質の傾向は京都開催の8回分

人気と配当の傾向

1-4番人気で計6勝、残る4勝は7-11番人気から出ており、そこそこの高頻度で波乱が起きる。単勝オッズで見ると10.0~29.9倍が【4-2-6-24】複勝率33.3%、単回収率163%、複回収率136%となっている。

平均馬連配当は5549円。最高馬連配当は1万5710円(18年ステイフーリッシュ→アドマイヤアルバ)、最低馬連配当は650円(23年サトノグランツ→ダノントルネード)。

枠順と脚質の傾向

枠順と脚質については中京代替の2回を除いて集計。といっても決定的な傾向は見られず、1-4枠が複勝率22.9%、5-8枠が同20.0%。複回収率はどちらも69%なので、内外はフラットに考えてよさそうだ。

脚質的にも決定的な偏りはない。ただし距離延長組が圧倒的に多いせいか、前走で4角2番手以内だった馬は【0-0-2-18】と連対していない。

前走について

前走が未勝利戦の馬は【0-1-0-29】と不振。昨年の5番人気2着ウエストナウが唯一の好走であった。

1勝クラス組は【5-5-5-60】。その連対馬に限ると【4-4-4-18】複勝率40.0%と信頼度が高い。複回収率95%も上々で、ここが中心のひとつとなる。

OP・リステッド組は【1-2-1-14】。内訳はほとんどが若葉SかすみれS組で、その2-5着馬【1-2-1-5】の好走率が高い。

重賞組では毎日杯【1-1-2-8】、きさらぎ賞【1-0-1-1】、共同通信杯【1-0-0-0】、スプリングS【0-1-1-1】。1800m重賞を使われてきた組が活躍している。なかでも前走時4番人気以内だった馬は【2-2-3-3】複勝率70.0%。該当馬がいればまずはマークしておきたい。

京都新聞杯2025の参考レース

参考レース① 皐月賞

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:やや内有利、高速
展開:ミドル、早仕掛け
→馬場は前日に続いて高速、外を回った馬に厳しいバイアス。1000m通過59.3秒はミドルか遅めの部類だが、ファウストラーゼンがマクって(向かい風のはずの)残り1000mから11.4-11.5を踏んだ。早仕掛けで先に動いた馬ほどキツい展開になった。内目で脚を溜めた差し馬が有利なレースだったと評価する。

7着キングスコールはやや伸び上がるようなスタートで出遅れた。その後は最後方付近のインでじっと脚を溜め、4角もインを回して直線よく伸びてきた。展開とトラックバイアスの恩恵はあったが、ハイレベルなメンバー相手に大健闘。

参考レース② きさらぎ賞

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:内外フラット
展開:ハイ
→ジェットマグナムの逃げに途中からウォーターガーベラが絡んでいき、なかなかペースが落ちずに1000m通過58.7秒のハイペースになった。やや差し有利なレースだったと評価する。

4着ショウヘイは道中4-5番手の外目を追走。近くにいたランスオブカオスやサトノシャイニングには明確に伸び負けた。レース後の騎手コメントを見るに今回は調教からイマイチで、本調子ではなかったというジャッジ。

参考レース③ 毎日杯

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:やや内有利
展開:スロー
→ガルダイアが逃げて1000m通過60.5秒。レース上がり3Fが33.3秒が出たように、馬場の軽さを考えるとスローぺースの部類だった。イン前にいた馬が恵まれたレースと評価する。

3着ネブラディスクは序盤引っかかる場面もありながら後方追走。直線は外目に進路を切り替え、勝ち馬に及ばないまでも上がり33.1秒の脚でよく伸びた。陣営が繰り返し「よくなるのは先」と示唆しているわりに、3歳春シーズンから重賞で結果を出している。素質が高い。

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