チャーチルダウンズカップ2025の概要
開催日
2025年4月5日(土)
グレード
GⅢ・3歳
コース
阪神芝1600m
概要と歴史
3着までの馬にNHKマイルCの優先出走権が付与されるトライアル重賞。昨年までは「アーリントンカップ」の名称で行われていたが、そもそもアーリントンパーク競馬場自体が2021年に閉場しており、2025年から新たにチャーチルダウンズカップと改めた。チャーチルダウンズ競馬場はケンタッキーダービーの開催場として有名である。
かつて2月末~3月初頭に行われていた頃はタニノギムレットがここを起点に日本ダービーを制したほか、ジャスタウェイやコパノリチャード、ミッキーアイル、レインボーライン、ペルシアンナイトなど、4月に移ってからもタワーオブロンドンやダノンスコーピオンなど、将来のGⅠ馬を数多く輩出している。
チャーチルダウンズカップ2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬16頭
アスクセクシーモア
アルテヴェローチェ
ジーティーマン
スリールミニョン
タイセイカレント
チョングク
ツーエムクロノス
デリュージョン
バニーラビット
ビッキーファースト
フォルテム
ミニトランザット
モンタルチーノ
モンテシート
ランスオブカオス
ワンモアスマイル
チャーチルダウンズカップの基本データ(過去10年)
人気と配当の傾向

1番人気は【6-0-0-4】で勝ち切るか飛ぶかの両極端。極めはシンプルで単勝オッズが4倍を切れば【6-0-0-1】、4倍以上なら【0-0-0-3】。人気が集中していれば信頼していいし、割れていればやっぱり怪しい。
ほか、7番人気【0-2-3-5】が好成績だったり、9番人気以下に6度の馬券絡みがあったりと波乱はそれなりに多い。
平均馬連配当は9398円。最高馬連配当は3万6120円(19年イベリス→カテドラル)、最低馬連配当は920円(17年ペルシアンナイト→レッドアンシェル)。
枠順と脚質の傾向

枠順別では5枠と6枠の好成績が目立つ。内外でざっくり半分に分けても外枠の方がベター。内枠は前記したアレンジャー(1枠2番、15番人気2着)の激走があってもなお回収率で劣勢に立たされている。

勝ち馬は4角6番手以下からも6頭出ているが、回収率ベースで見ると前の馬を買いたいところ。なお17年まで2月末の開幕週に行われていたが、むしろ開幕週時代の方が差し優勢であった。
前走について
前走が新馬か未勝利だった馬は【0-1-2-14】と勝利はないが、複勝率17.6%は極端に悪いわけでもない。「1番人気に推されて、着差0.1秒以上付けて勝ち上がった馬」に限ると【0-1-2-2】まで上がる。
出走数の多い1勝クラス組は【1-3-3-60】で勝率1.5%、複勝率10.4%と芳しくない。その2着以内【1-3-3-36】、3着以下【0-0-0-24】で、連を外していた馬は厳しい。2着以内馬なら距離延長組がしばしば穴を開ける。
OP・リステッド組は【1-1-1-13】だが、好走3例はいずれも2月末時代のもの。現行の時期に移動してからは【0-0-0-8】に終わっている。
重賞組はレース別に。やはりベストは朝日杯FS組【4-2-0-5】複勝率54.5%で、2桁着順だった馬を除けば【4-2-0-1】とほぼ崩れていない。該当馬がいれば最優先だ。
続くのがシンザン記念組の【2-0-1-6】。ほか「1800m以上の重賞」から短縮してきた馬も【1-2-2-13】複勝率27.8%と侮れず、複回収率102%とギリギリ黒字圏に入る。
チャーチルダウンズカップ2025の参考レース
参考レース① 朝日杯FS
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内から2~3頭目有利
展開:スローペース
→馬場は事前の想定と近く、この日も内から2~3車線目を回ってきた馬が活躍。直線イン突きはダメだが、外すぎてもイマイチだった。道中緩んでスローペースからの2ハロン戦。前に行った馬が恵まれたと評価する。
3着ランスオブカオスは道中は中団馬群、内から2頭目という理想的な進路取りで運ぶ。直線は馬場の真ん中あたりを選択して伸び、3着まで浮上した。スローペースに差してきた点では好内容といえるが、上がりも1-2着馬の方が速い。上2頭とは実力差がある。
5着アルテヴェローチェは後方待機から直線は真ん中を突き、伸びてはいるが5着止まり。展開が向かなかった。ただし上がりでも1-3着馬には見劣っており、今回は上位3頭とそれ以外で能力差をハッキリ感じる決着ではあった。
参考レース② シンザン記念
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:やや内有利
展開:ややハイ
→金杯の週に比べれば多少はフラットに寄ったが、初角まで近い1600mではまだまだ内が有利な馬場コンディション。前後半46.8-47.8のややハイペースで流れた。内で溜めた差し馬が有利だったと評価する。
2着アルテヴェローチェは好スタートから抑えて中団を進む。4角外を回しながら直線は脚を使えたが、勝ち馬からは2馬身半離された。力差を感じる負け。トラックバイアスに反した競馬ではあったが、いずれにせよ着順は変わっていないだろう。
5着タイセイカレントは内枠を利してインの3番手で進めた。直線は逃げ馬が失速し、隣の馬もスペースを与えてくれず、押圧して進路をこじ開けた。やや展開が向かなかった部分はあるが、とはいえインで立ち回った割には物足りない。
6着ジーティーマンは馬群の中団~やや後方を追走。道中は折り合いを欠いた。直線でひと伸びはしているが、勝ち馬からは1.2秒差の完敗だった。
参考レース③ きさらぎ賞
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:ハイ
→ジェットマグナムの逃げに途中からウォーターガーベラが絡んでいき、なかなかペースが落ちずに1000m通過58.7秒のハイペースになった。やや差し有利なレースだったと評価する。
3着ランスオブカオスは中団追走で展開的には悪くなかったが、前で粘るリンクスティップをかわせず、外からあっさり差されて突き放された。レース後に鞍上から「1800mは少し長いかも」というコメントもあった。スローペースのマイルが現状のベストだと思う。
8着ミニトランザットは中団で運んだが、近くにいたランスオブカオスやショウヘイが伸びるのと対照的にズルズル後退。そもそも京成杯が展開にかなり恵まれた3着であり、今回は力負けだろう。