【ユニコーンステークス2025】過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

ユニコーンステークス2025の概要

開催日

2025年5月3日(土)

グレード

GⅢ・3歳

コース

京都ダ1900m

概要と歴史

2着までに東京ダービーの優先出走権が付与されるトライアル競走。1996年の創設当初は秋の中山ダ1800mで行われていたものが、2001年から6月の東京マイルに定着。「ダート三冠」の整備に伴って昨年から条件が大きく変更され、4月末~5月初頭の京都のダ1900mに引っ越してきた。

昨年はこのレースの1-2着馬ラムジェット、サトノエピックが東京ダービーでもワンツーを果たした。中央馬が1着賞金1億円の東京ダービーに出走するにはここか羽田盃を使うしかなく、そして羽田盃を使うためには雲取賞か京浜盃に出なければいけない。したがって2~3月時点でトライアルの枠に滑り込めなかったダート馬はこぞってここを目指す。現行のルールが変更されない限り、今後も毎年のようにハイレベルなメンバー構成になるだろう。

ユニコーンステークス2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬17頭

カナルビーグル
クレーキング
ゴッドエスパーダ
サイモンシュバリエ
スマートカイロス
チュウジョウ
テスティモーネ
ナンヨーパワフル
ヒルノハンブルク
ベリタバグス
ベルベルコンパス
メイショウズイウン
メイショウハチロー
メリークリスマス
ルヴァンユニベール
レッドボブ
ヴィリアリート

ユニコーンステークスの基本データ(過去10年)

※「枠順と脚質の傾向」は過去1年の京都ダ1900m特別戦を参照。

人気と配当の傾向

前提として、条件が2年前までと一変しているためデータはあくまで参考程度と思ってほしい。世代屈指の強豪が集まるため大きな波乱は少なく、1-3番人気までで8勝を占める。昨年は3-5-1番人気での決着だった。

平均馬連配当は9567円。最高馬連配当は5万600円(21年スマッシャー→サヴァ)、最低馬連配当は340円(16年ゴールドドリーム→ストロングバローズ)。

枠順と脚質の傾向

枠順と脚質については直近1年の同コース、特別戦を対象に集計した。複勝率トップは3枠で、勝率上位も1-3枠が占めている。内枠の方が総じて好走率が高い。

脚質的には前残りが多く、複勝率で見ると「4角5番手以内」が「同6番手以下」の3倍となっている。ただし昨年のユニコーンSは5着ムルソー以外ほとんど差し追い込み勢が上位だった。3歳ダート上級条件は「下級を逃げ先行で勝ってきた馬」ばかりが集まりやすく、コースデータは鵜呑みにしない方がいいかもしれない。

ユニコーンステークス2025の参考レース

参考レース① 伏竜S

レース映像(Youtube、テレ東競馬チャンネルより)

トラックバイアス:フラット~やや内有利
展開:ややスロー
→イサナの逃げで前後半は63.1-61.2。どちらかといえばイン前有利な競馬だったと評価する。

2着メイショウズイウンは序盤砂を嫌がったか上ずった走りで進んでいかず。4コーナー手前でようやくエンジンがかかって大外から進出し、直線もいい脚を使った。勝ち馬が強すぎただけで、この馬も展開に恵まれないなかいい走りをした。

4着ルヴァンユニベールは中団のインを追走。直線も馬群を捌きながらしぶとく脚を伸ばしているが、前に迫るほどの勢いはなかった。エンジンのかかりが遅いタイプなので渋った軽い馬場の中山より、京都ダ1900mの良馬場がベターだろう。

10着ベルベルコンパスは馬群の外目、後方3~4番手を追走。3コーナーあたりで既に手応えが悪く、そのまま徐々に後退していった。力負け。

参考レース② ヒヤシンスS

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:内外フラット、差し有利
展開:ややスロー
→ヴィリアリートがハナ。4-5F目に12.9-13.2とかなり緩み、ほぼ一団で直線に向いてのキレ味勝負となった。この開催の東京ダートは総じて差し優勢であり、瞬発力のある差し馬が恵まれたレースと評価する。

8着ヴィリアリートはハナを切ってペースを緩めた割に直線の踏ん張りもイマイチ。ラスト200mは完全に失速していた。逃げに戸惑って集中力を欠いたとも解釈できるが……。

参考レース③ 1勝クラス(1月25日・中山ダ1800m)

1着クレーキングは好スタートから馬なりで2番手へ。4角で馬なりのまま逃げ馬をパスし、直線は軽く気合いをつけた程度で後続を8馬身突き放した。ラスト2F12.4-12.4と減速せずまとめ、勝ち時計1:52.9は同日古馬2勝クラスより0.8秒速かった。非常に優秀な内容。

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