【アイビスSD】超特急ピューロマジックがスピード見せつける 有力馬の調査レポート

中央競馬予想

アイビスSD2025 上位人気想定馬の評価

ピューロマジック

能力評価:★★★★★

得意条件:1000m合う
苦手条件:直線坂あり

《寸評》
昨年は葵Sと北九州記念を連勝。とにかくテンのダッシュが速く、北九州記念は稍重馬場にもかかわらず前半3F32.3秒、スプリンターズSでもさほど無理せず同32.1秒をマークした。また、これまでキャリアの全4勝が直線平坦コースに偏っていて、坂ありコースでは【0-2-0-3】。1000mも平坦な新潟も合う可能性が極めて高い。

前走のアルクオーツスプリントはスタートから折り合い重視で控える競馬。勝負所で故障馬の影響を受けて進路を切り替えるロスもあったが、後半にひと脚使うことができた。ぶっぱなして止まるレースが続いていただけに、収穫のある競馬内容だった。

大前提として近年のアイビスSDはガラパゴス化とレベルの沈下が進んでおり、1200mで普通に重賞を勝てるレベルの馬があまり出て来なくなった。今年のメンバーも古馬の非千直重賞で好走歴があるのはウイングレイテスト、テイエムスパーダ、モズメイメイ、ピューロマジックの4頭だけ。世代限定戦を入れてもカルロヴェローチェとコラソンビートが増えるのみ。能力的にも適性的にも盤石だろう。よほど悪い枠順を引かなければ。

テイエムスパーダ

能力評価:★★★★

得意条件:夏

《寸評》
3歳時にCBC賞をレコード勝ち、4歳でセントウルSを逃げ切った実績馬。昨年このレースでも3着に入るなど、好走歴の大半が暑い時期に集中している夏馬でもある。

オーシャンSは開幕日の内有利馬場を逃げて早々に後退した褒められない一戦だったが、そこから木原厩舎の定年で小椋厩舎に転厩。愛知杯は前半32.7秒の無茶なペースで仕方なし、韋駄天Sは枠順に恵まれたとはいえ、実質トップハンデタイの牝馬56キロを背負って3馬身差勝ち。息を吹き返した。千直への適性も高い。

今回も56キロ。昨年よりは1キロ減になるし、前走が示す通り6歳でも能力減衰はない。外枠を引ければ当然重い印が必要。

カフジテトラゴン

能力評価:★★

得意条件:千直【0-4-0-0】

《寸評》
このコースは4戦して全て2着という千直巧者。3勝クラスから格上挑戦となる。OPでも昨秋ルミエールオータムダッシュ2着の実績はあるが、当時はハンデ53キロ、8枠17番、メンバーレベル手薄とかなり恵まれた条件はそろっていた。

前走の駿風Sは8枠15番からハナを切るも、背後にいたレベレンシアに差されて2着。そのレベレンシアも北九州短距離Sで9着、韋駄天Sは(1番枠が厳しかったとはいえ)11着とOPではまだ結果が出ていない馬。戦ってきた相手はあまり目立たない。

そもそも千直で4戦オール連対と言っても、うち3回が8枠。枠運の恩恵があったのは否めない。今回も外枠を引いてようやく五分。中~内目の枠ならスッパリ消す。

コラソンビート

能力評価:★★★

得意条件:今は1200m以下?

《寸評》
新馬戦でボンドガール&チェルヴィニアの3着に入ると、秋には京王杯2歳Sでレコード勝ち、阪神JF3着に入った実績馬。しかし桜花賞16着大敗から何かが崩れてしまい15着→20着→12着→10着→14着と見せ場のない大敗を繰り返した。

初の1200mとなった前走安達太良Sはすんなりハナを取り切って残り100mあたりまで粘り、久々に3着好走と復調の兆しは見えた。ただ、前後半34.6-34.9のスローペース、道中2-3番手の馬たちと行った行ったの決着でかわされており、内容的にはさほど評価できない。本来の力に戻れば勝ち切っても不思議ない馬だが……。

カルロヴェローチェ

能力評価:★★★

得意条件:道悪OK

《寸評》
3歳時にはNHKマイルCで1番人気も推されたほどの馬だが、古馬になってからは2桁着順の大敗続き。昨年11月のレース後に去勢され、セン馬として3戦目の安達太良Sで久々に勝利した。

ただ、コラソンビートの項で述べた通り前後半34.6-34.9、前に行った馬が上位4着まで占める典型的なスローの行った行ったで、内容としてはさほど評価できない。スピードはあるので千直自体はそこそこ合いそうだが、好走の後追いで買いたくないタイミング。

モズメイメイ

能力評価:★★★

得意条件:夏

《寸評》
葵Sをフライング級のロケットスタートで逃げ切ったあとは1年近く不振に陥ったが、昨年は北九州記念から3着、1着、3着と夏場に好走。短距離牝馬らしく、この時期は合っているのだろう。ただし北九州記念はハイペースをインベタの差しで上手く立ち回った上でピューロマジックには0.4秒差負け。アイビスSDは7枠15番の絶好枠&ウイングレイテストやテイエムスパーダより実質2キロ軽い斤量の恩恵あり、セントウルSは内有利な中京芝1200mの1枠1番といずれも恵まれた要素があった。

前走の北九州記念はやや外有利なハイペースを最内先行して展開不利、さらに直線で詰まる不利もあった。参考外でいい。ただ、詰まったあとに外へ切り替えてからも特に伸びておらず、2頭しかかわせてなかったのもまた事実ではある。

能力面ではピューロマジック、テイエムスパーダの2頭と少し差があるという見立てで、まずは昨年同様外枠を引けるかがポイント。中~内目の枠なら買わないつもり。

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