【ダイヤモンドステークス2025】5分で予習! 過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

ダイヤモンドステークス2025の概要

開催日

2025年2月22日(土)

グレード

GⅢ・4歳以上

コース

東京芝3400m

概要と歴史

このレースでしか使われない「芝3400m」を舞台とする古馬のハンデ重賞。長距離戦でありながら天皇賞(春)の好走馬をほとんど出さないレースだが、昨年は勝ち馬テーオーロイヤルが阪神大賞典を経由して天皇賞(春)を制した。

創設は1951年と歴史は長いが、当初は中山芝2600mを舞台としていた。その後、中山芝3200m時代にはスピードシンボリが優勝したこともある。2004年から現行の条件に変更された。

ダイヤモンドステークス2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬20頭

オーロイプラータ
グリューネグリーン
コパノサントス
サスツルギ
シュトルーヴェ
ショウナンバシット
シルブロン
ジャンカズマ
セイウンプラチナ
ダンディズム
トウセツ
ハヤテノフクノスケ
ビップスコーピオン
フタイテンロック
ヘデントール
ホウオウプロサンゲ
マイネルケレリウス
メイショウブレゲ
ワープスピード
ヴェルミセル

ダイヤモンドステークスの基本データ(過去10年)

人気と配当の傾向

ハンデ重賞だが1-2番人気は合算して【7-4-4-5】複勝率75.0%と悪くない。両者とも馬券に絡んだ年が5回あり、両者とも飛んだ例はこの10年間ない。

一方、中~下位人気もだいたい年1頭ペースで3着以内に入ってくる。2020年には16頭立て最低人気のミライヘノツバサ(単勝325.5倍)が勝利する波乱もあった。

平均馬連配当は1万7948円。最高配当は12万8730円(20年ミライヘノツバサ→メイショウテンゲン)、最低配当は530円(24年テーオーロイヤル→サリエラ)。

枠順と脚質の傾向

枠順別成績はハッキリと外枠ががいい。1-4枠は合計1勝に留まっており、5-8枠で9勝。なんといっても8枠の【5-3-0-12】が抜きんでている。回収率ベースでも1-4枠は複回58%、5-8枠が同122%と大きな差がある。

脚質的には(2周目)4角5番手以内が複勝率21.4%、同6番手以下20.7%で一見大差ないが、回収率ベースでは差しが圧倒的に優勢となっている。およそ2900m走ってから最後の直線を迎えるわけで、そこに末脚を残せているかが重要である。

前走について

前走が条件戦だった馬は【1-1-3-21】複勝率19.2%。馬券に絡んだ5頭のうち、3頭は3勝クラスを勝ってこのレースでも2番人気以内に推されていた馬。残る2頭は格上挑戦&軽ハンデで8番人気だった。3勝クラスを負けた馬も斤量次第で一考したい。

OP・リステッド組【4-3-1-34】はほとんど万葉S組。万葉S連対馬は【2-2-0-7】は悪くないが、同3着以下は【1-0-1-16】で複回収率も24%と低調。買えない。

(海外含む)重賞組【5-6-6-57】が3着内の過半数を占める。まずステイヤーズS組は4着以内が【2-2-3-4】複勝率63.6%に対し、同5着以下【0-0-1-13】とハッキリ分かれる。

また、母数は少ないが有馬記念組が【1-1-0-2】。アルバート(有馬7着→ダイヤモンド1着)、オーソリティ(有馬14着→ダイヤモンド2着)の例がある。メンバーレベルが違いすぎるので、有馬記念での大敗は参考外でいい。

ダイヤモンドステークス2025の参考レース

参考レース① 菊花賞

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアスはやや外有利。メイショウタバルは折り合いに専念し、外からエコロヴァルツがハナへ。岩田騎手が手綱を引いてペースを落としにかかると最初のホームストレッチではノーブルスカイやメイショウタバル、ピースワンデュックあたりが我慢できず先頭へ。2周目もアドマイヤテラが早めにポジションを上げるなど出入りが激しく、結局13秒台の区間は600~800mの1回だけ。ペースが緩まずスタミナがしっかり問われる、本格的な長距離戦になった。

2-3着はどちらも1周目ほぼ最後方にいた馬であり、序盤は後方で待機し、外を通って上がってきた差し馬が有利だったと評価する。

2着ヘデントールは出遅れたが、あわてず騒がず後方待機。アドマイヤテラの動きについていくように徐々にポジションを上げていき、直線は内にモタれながらもゴール前でようやくエンジンがかかり、カラくも2着を確保した。追われて追われてようやく動いていく感じで、典型的なステイヤータイプ。3400mも合う。

参考レース② ステイヤーズS

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

中山開幕デーで馬場はフラット~やや内有利。最初の1000m64.3秒、次の1000mが64.7秒、上がりの1000mが58.9秒。スローペースで前有利な競馬だったと評価する。

2着シルブロンは中団追走から4コーナーは外を回っての差し。最後は勝ち馬と全く鼻面を並べるところまで追いつめた。価値ある内容。ようやく復調か。

3着ダンディズムはインの5番手追走。シュヴァリエローズの後ろをマークするように進出して直線は若干進路取りに迷うシーンもあったが、おおむね力は出し切った。上がり勝負に弱いので東京替わりはどうか。

5着メイショウブレゲは後方待機から上がり最速をマークするも展開向かず。もともと直線坂ありコースはイマイチ成績がよくない馬でもある。

7着マイネルケレリウスは一気の1600m延長でスローペースながら折り合いは問題なし。2周目4角は外を回さずに仕掛けを待ち、直線勝負に徹していい脚を使っている。これまでの好走歴は全て左回りであり、東京替わりに色気はある。

参考レース③ 万葉S

中京はAコース替わりの開幕週で、雨は降っていたが馬場はやや内有利。前3頭が後続を大きく離す隊列で進み、残600m地点で先頭から2.7秒以上離れていた7番手ロードプレジール以下はさすがに構えすぎた印象あり。内前有利なレースだったと評価する。

2着サンライズソレイユは離れた4番手集団の外目を追走。4角も外を回り、直線伸びてきたが勝ち馬が遠かった。52キロの軽ハンデで勝ち切りたかったが、裏を返せば再度軽ハンデは見込まれる。

4着ジャンカズマは先行策。得意の渋った馬場と消耗戦が存分に味方しても勝ち馬からは1.0秒差。現状はここまで。

9着メイショウブレゲは後方待機で射程圏外。ただ、最後は自身も鈍っている。やはり平坦良馬場がいい。

17着サスツルギは離れた4番手を追走していたが早々に後退した。長期休養明けで3000mの消耗戦はさすがに心肺面で苦しかったか。

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