ドバイワールドCデー2025 馬券発売対象4レース
ドバイゴールデンシャヒーン(発走予定時刻24:40)
馬券発売対象となる4カテゴリのうち、唯一日本馬が未勝利なのがこのドバイGS。レース創設から31回施行されて、UAE、アメリカ馬の優勝が合計29回を占める。今年も前年覇者タズやBCスプリント勝ち馬ストレートノーチェイサーらが出走を予定しており、日本馬にとって厳しい戦いが予想される。
リメイク
昨年このレースで4着。道中インで溜め、直線外に出す理想的な立ち回りをしたが、直線半ばで内からぶつけられる不利があった。ただ、それを加味してもタズとの1.4秒差は決定的なもの。ここに来て大きな負けが続いており、往時の勢いを感じられない。
クロジシジョー
昨年のクラスターCでドンフランキーと0.1秒差の2着、カペラSでタイム差なし2着があり、日本国内の1200m戦線なら現役トップクラスの能力がある。ただ根岸Sは展開が向いた割にイマイチ弾けなかったし、今回はメンバーレベルが比べ物にならないほど劇的に上がる。ここでは厳しいだろう。
アメリカンステージ
3走前に1:11.2という古馬3勝クラス~OP並のハイレベルな時計で圧勝した。4馬身離したヤマニンチェルキも次走ですぐに1勝クラスを勝った。順調にいけば将来的には日本のダート短距離界を背負っていく存在になるだろう。ただ、いかんせんまだ3歳4月。前哨戦マハブアルシマールは(2着で十分すごいのだが)タズから0.9秒差離されて、当時より対タズの斤量差が1キロ縮まる。勝ち負けまでは難しい。2-3着候補として馬券に入れるのはアリ。
ドバイターフ(発走予定時刻25:15)
まだ「ドバイデューティフリー」の名称だったころにアドマイヤムーンとジャスタウェイが、名称変更後にもリアルスティール、ヴィブロス、アーモンドアイ、パンサラッサが優勝するなど、日本馬が最も得意とするカテゴリ。また、昨年は短アタマ差2着にナミュールが入った。優勝を逃した年も馬券にはたいてい絡んでいる。
日本馬の馬券絡みがなかった直近の年は2015年だが、この年はそもそも出走自体がなし。つまり2014年のジャスタウェイ圧勝以降、「日本馬が出れば何かしら3着以内に入る」という状況が続いている。今年は難敵・ロマンチックウォリアーがいるものの、日本勢も有力馬が4頭参戦。全滅はまずないだろう。
リバティアイランド
同世代に敵なしの快進撃で牝馬三冠を達成。続くジャパンCではイクイノックスという不世出の天才に阻まれたものの、スターズオンアースやドウデュース、タイトルホルダーら強豪を抑えて2着に入った。昨年のドバイSCはペースが遅すぎて差し届かず、天皇賞(秋)は結果から言えば休み明けで太すぎたのが敗因か。香港Cでロマンチックウォリアーに敗れはしたものの、0.2秒差まで迫ってはいた。左回りで直線の長いコースなら逆転もありえる。
ブレイディヴェーグ
府中牝馬Sで記録した1:44.7、ラスト11.4-11.0がインパクト絶大。左回りワンターンの1800mはベスト条件といってよさそうだ。マイルCSは初のマイルで外伸び馬場の内枠も難しく4着。東京新聞杯は休み明け+14キロで動き切れなかったが、今回を見据えた前哨戦仕上げだったはず。着順は悲観しなくていい。現状、ロマンチックウォリアーとリバティアイランドを相手にするのは分が悪いが、条件好転で馬券妙味は感じる。
ソウルラッシュ
マイルでは国内最強の座を確たるものにしたが、中山記念は59キロや微妙な進路確保の遅れがあったにせよ、ラストで少し脚が鈍っていた。元々中距離を使われて1勝クラス止まりだった馬がマイルに転向して開花した経緯もあり、やはりこの距離は1ハロン長いように映った。
メイショウタバル
これがダークホース。昨年の毎日杯は重馬場のなかで逃げて上がり最速、L2区間10.9を踏み、1:46.0の好時計で優勝した(良馬場の今年が1:45.9)。周知の通り折り合いが壊れてしまっているが、日経新春杯は1800m通過が1:44.6。この時計そのまま走れば1800mGⅠでも通用する。
ちなみに「気性の悪い馬は海外遠征に向く」と言われる。慣れない環境で不安になることで、人間に頼る(≒鞍上に従順になる)ということらしい。ステイゴールドやエイシンヒカリを例にとって、武豊騎手がどこかで話していたように記憶していう。この馬もゴールドシップ経由で「海外に強い」ステイゴールドの血を引いている。馬券的にはこれが一番面白い。
ドバイシーマクラシック(発走予定時刻25:50)
同じ芝カテゴリでもターフほど簡単に勝たせてもらえないのが2410mのシーマクラシック。日本馬は4勝で、ハーツクライ、ジェンティルドンナ、シャフリヤール、イクイノックスといずれも歴史的名馬クラス。イギリス、フランス、アイルランドなどの欧州勢が強力で、地元UAE所属馬も侮れない。今年は9頭立ての少頭数ながら、昨年覇者でGⅠ・7勝馬のレベルスロマンスが立ちはだかる。
ダノンデサイル
昨年の日本ダービーはスローペースをイン前で運んで恵まれた……という側面もあるのだが、後半1000m56.8秒が非常に速く、道中ほぼ隣を走っていたジャスティンミラノには自力で2馬身差を付けた。シンエンペラーにも0.6秒先着しており、この馬が日本勢のエースとなる。菊花賞はゴチャついて競馬にならず参考外。有馬記念は残り1000mから11.3-11.4と踏む、早く急激な仕掛けが最後の粘りに影響した。それに本来、中山もあまり上手くない。メイダンの2410mの方がコース形態としては合う。あとは初の海外に戸惑わなければ。
シンエンペラー
日本ダービーでダノンデサイルに敗れているが、海外経験という部分で一日の長がある。右回りかつ道悪かつトラックバイアス逆行だった凱旋門賞は度外視可能。休み明けのネオムターフCを叩いて状態も上がってくるだろう。
ドゥレッツァ
昨年ジャパンCでタイム差なし2着と善戦。ただし超スローペース逃げからの瞬発力勝負という理想的な展開に持ち込めたものではあった。勝ったドウデュース、差し返してきたシンエンペラーに比べると、着差はなくとも内容的には半歩見劣りか。今回もスローに持ち込めるかがポイントとなる。
チェルヴィニア
こちらは対照的にペースが流れてほしいタイプ。1000m通過57.7秒だったオークス、同57.1秒だった秋華賞のパフォーマンスが高かった一方、ジャパンCはスローの先行から上がり33.4秒を出すもキレ負けした。
前走京都記念の大敗は無視していい。乱暴な言い方だが、京都記念は「そういうレース」。非根幹距離かつ冬場の連続開催でタフ馬場になりがちな特殊重賞で、ドバイ遠征を見据えた仕上げで出てきた人気馬が飛ぶのは別に珍しくもない。チェルヴィニア自身、桜花賞の時に露呈したように、右回りはあまり上手でない。スローペースから右のコーナー区間で急加速を要求される競馬は合わなかった。左回りに戻れば変わってくる。
ドバイワールドカップ(発走予定時刻26:30)
2011年、オールウェザー開催だった時代にヴィクトワールピサとトランセンドがワンツーを決めたが、2015年にダートに戻されてからは日本馬の苦戦が続いたカテゴリ。しかし2021年にチュウワウィザードが2着に入ると、翌年も3着と善戦。2023年にはウシュバテソーロが後方から差し切り勝ちを収めた。
アメリカの一流馬が多く参戦することでテンからガンガン飛ばす「アメリカ的」な競馬になるのが通例だが、今年は11頭立てで、うち4頭が日本馬。昨年大逃げを決めたローレルリバーも回避した。例年より日本勢にとってやりやすいレース展開になると見ている。
フォーエバーヤング
文句なしの最有力馬。サウジCではロマンチックウォリアーとの熾烈なマッチレースを制し、3着以下には10馬身半の差をつけた。アメリカ勢もバリバリのGⅠ級という馬が不在で相手関係にも恵まれた。普通に走ればまず負けない。
ウシュバテソーロ
全盛期に比べると若干の能力減衰を感じる近況だが、このレース①②着でコースや馬場への適性は証明済み。東京大賞典は顕著なイン有利の馬場で外を回されており、インを捌いてきた2着ウィルソンテソーロ、3着ラムジェットと着順ほどの差はない。
ウィルソンテソーロ
レース条件を問わずに自分の力を安定して発揮できるのが強み。個人的にはこういうタイプの方が買い時に困る。今回も今回で決め手になるような買い材料、消し材料がない。力量的にはフォーエバーヤングに及ばず、ウシュバテソーロとはほぼ同等、ラムジェットより若干勝るくらい。
ラムジェット
東京大賞典が内有利馬場の最内利用。前走はズブさをよく分かっている鞍上が3角からステッキを入れて強い2頭と勝負しに行ったが、結果的には返り討ちにあった。距離延長は歓迎だが、コース形態的にはワンターンで直線が非常に長いキングアヴドゥルアジーズの方が合っていたと思う。