【マイラーズC】メンバー手薄で能力はジュンブロッサムが断トツ 有力馬の調査レポート

中央競馬予想

マイラーズC2025 上位人気想定馬の評価

ジュンブロッサム

能力評価:★★★★★

得意条件:ワンターンの瞬発力勝負
苦手条件:道悪

《寸評》
後方一辺倒の脚質ゆえ条件戦突破に時間を要したが、良馬場のワンターンでは常に32秒台~33秒台前半の上がりを使い続けていた実力馬。昨年6月に水無月Sを1:31.5の好タイム、ラスト11.6-10.9の加速ラップで勝利すると、関屋記念はスローペースで3着に敗れたが、富士Sでソウルラッシュを破った。

マイルCSは出遅れ、直線は伸びないイン突入。10着という結果ほど悪い負け方ではない。一方、東京新聞杯には不満。休み明けで59キロを背負い、内有利の馬場で外々を回ったとはいえ、本来の脚をまるで使えなかった。

今回は少頭数かつGⅡとしてはかなり手薄なメンバー構成に恵まれた。能力比較で言えば断トツの存在。いかんせん前走の敗因がハッキリしない点だけ気持ち悪いが……。

セオ

能力評価:★★

苦手条件:夏?

《寸評》
ラジオNIKKEI賞大敗時に「夏負け」のコメントが出るなど、7-9月は3戦して7、16、13着。それ以外の時期は戦績がほぼ安定している。

昨年5月に都大路Sでアルナシームを撃破。ただし1000m通過59.8秒からレース上がり33.6秒のスロー先行で展開利はあった。同コースでも1000m通過58.1秒と流れたカシオペアSは12着に大敗。京都金杯は内有利馬場の内枠で4着、東京新聞杯もイン前有利の競馬を先行して6着、六甲Sも決して厳しいペースではなかったが4着。近3走は展開利があっても微妙に足りていない。

本来、別定GⅡで通用するだけのパフォーマンスは出していないが、今回は他馬も六甲Sで先着した相手や格上挑戦馬、東風S大敗馬などの顔ぶれでメンバーレベルがリステッドと大差ない。ここなら足りてもいい。

ニホンピロキーフ

能力評価:★★★

得意条件:直線平坦コース、道悪
苦手条件:速すぎる馬場?

《寸評》
通算4勝全てを直線平坦コースで挙げている。直線坂あり【0-1-2-5】、平坦【4-2-2-4】と明確に差がある馬。京都マイルでは昨年マイラーズCでソウルラッシュ→セリフォスの3着。マイルCSは外有利馬場のハイペース先行から8着と善戦した。

2走前の洛陽Sは物足りないといえば物足りないが、+16キロだったし、2着デビッドバローズが大阪城S勝ち、5着コントラポストがダービー卿CT2着などリステッドにしてはレベルが高め。前走は不得手な坂ありコース、速すぎる馬場も合わなかったか。

京都替わりはいいが、条件戦時代に比べて上がりが使えなくなってきたのは気がかり。前々で粘り込みを図る形なら。

ミスタージーティー

能力評価:★★

得意条件:内回り系、中距離

《寸評》
格上挑戦。母父サドラーズウェルズで、母リッスンはアイルランドのGⅠ馬。その産駒、つまりこの馬の兄姉にサトノルークスやタッチングスピーチがいる。血統的にはいわゆる「非根幹向き」で低速戦に強い。

2走前飛鳥Sは前後半62.1-58.6のドスロー。先行したものの前にいた勝ち馬に上がりでも見劣っての敗戦。強調点がない。美浦Sも中団を不利なく立ち回った上でシンプル力負け。現状、重賞に混じってどうこうという内容では走れていない。ただし今回は相手も非常に手薄ではある。

ロングラン

能力評価:★★★

得意条件:1800m

《寸評》
以前ダートを使われていた頃も含め、好走歴が全て1800mに集中している。芝1800mでは【4-1-1-5】。今回が初のマイル戦となる。

3走前のカシオペアSは前半1000m58.1秒のハイペースが味方したとはいえ、59キロを背負ってニホンピロキーフ(57キロ)に先着した。ディセンバーSは再度の59キロと外枠不利、展開も向かず参考外。小倉大賞典はハイペースで展開が向いたように見えるが、大逃げセルバーグと2番手ヤマニンウルスを除く3番手集団は1000m通過推定59.5秒くらいで、そこまで速い流れではなかった。上がり最速34.0秒での差し切りはある程度素直に受け止めたい。

例年ならローカルのハンデGⅢ→主場の格高GⅡで大幅な相手強化となるべきローテだが、今年は正直小倉大賞典と大差ないか、むしろ相手緩和とすら感じる。京都マイルは中距離質の馬が対応しやすい舞台であり、短縮も大きな減点要素とはならない。

エアファンディタ

能力評価:★★

苦手条件:左回り

《寸評》
若い頃は外回りの1600~1800mを主戦場とし、後方から上がり32秒台で突っ込んでくる馬だったが、最近はモデルチェンジして内回りの中距離を使われている。

最近で唯一好走したチャレンジCは外伸び馬場とハイペースがハマっての3着でさほど評価できない。中山金杯はイン差し有利の流れでインから差して8着、小倉大賞典は後方からジワジワとしか伸びず11着。近い位置にいたロングランとは差を感じる負け方だった。近頃は中距離でもほぼ最後方になってしまうくらいで、マイルに戻るのもプラスの材料とは思えない。相手手薄とはいえ見送りが妥当。

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