京都記念2025の概要
開催日
2025年2月16日(日)
グレード
GⅡ・4歳以上
コース
京都芝2200m
概要と歴史
古馬の芝中距離GⅡ競走。1942年の創設当初は春秋の2回開催であったため、今年で118回と異様に回次が多くなっている。
近年はドバイ遠征を見据えた有力馬の壮行レースに使われがちだが、連続開催後半の荒れ馬場、非根幹距離という特殊条件もあってか、なかなか順当には決まらないレースとなっている。
京都記念2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬13頭
エヒト
ショウナンバシット
セイウンハーデス
ソールオリエンス
チェルヴィニア
バビット
フォワードアゲン
ブレイヴロッカー
プラダリア
マコトヴェリーキー
メイショウユズルハ
ヨーホーレイク
リビアングラス
京都記念の基本データ(過去10年)
人気と配当の傾向
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1番人気は【3-2-2-3】と一見安定しているようだが、その実1.8倍の支持を集めたハープスターが5着に敗れ、前年のダービー馬・マカヒキ、レイデオロが単勝1倍台で3着止まりなど、順当とは言い難い。ちなみに3勝のうち2勝は阪神での代替開催だった。
3-6番人気が【6-6-5-23】複勝率42.5%、単回112%、複回98%。人気馬がコケても全くの大穴が来るわけではない。なお12番人気の1勝も阪神代替時で、この時は開幕週の内有利馬場が波乱の主要因という感じだった。
馬連平均配当は5458円。最高配当は37320円(22年アフリカンゴールド→タガノディアマンテ)、最低配当は400円(20年クロノジェネシス→カレンブーケドール)。
枠順と脚質の傾向
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枠順と脚質については京都開催だった7回で見る。1-2枠が未勝利、4枠が複勝率62.5%の好成績となっている。内か外かでいえば内優勢だが、より正確に表現すれば「真ん中あたり」がいい。
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勝ち馬7頭はいずれも4角5番手以内で、差しが届かない。サトノクラウンやクリンチャー、クロノジェネシス、プラダリアは結果を出せて、ハープスターやマカヒキの末脚は削がれるレース……と考えれば、なんとなく狙うべき方向性が見えてくるのではなかろうか。
前走について
前走が3勝クラス~リステッドだった馬は【0-0-0-14】と好走例がない。GⅢ組は「中山金杯の5着以内馬」のみ【1-3-0-4】の好成績だが、それ以外はいまひとつだ。
出走例が多いGⅡ組はAJCC【1-1-1-9】複勝率25.0%に対し、日経新春杯が【1-0-1-19】同9.5%と差がついている。そもそも別定戦のAJCCとハンデ戦の日経新春杯では基本的に前者の方がハイレベルになりやすい傾向がある。
国内と海外を合わせた前走GⅠ組は【7-4-6-20】複勝率45.9%でさすがの数字。その1-5着馬は【3-3-3-5】で、牝限GⅠを除けば【2-2-3-2】複勝率77.8%、単回165%、複回156%まで上昇する。該当馬がいれば最優先したい。
GⅠの6着以下馬は【3-1-3-15】複勝率31.8%、複回収率58%と平凡。ただ、前走4角11番手以下【0-0-0-9】が足を引っ張っていて、同10番手以内なら【3-1-2-6】複勝率50.0%。「GⅠで4角まである程度のポジションで回ってきた」という事実だけで評価ポイントになり得る。
京都記念2025の参考レース
参考レース① ジャパンC
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
馬場に大きなバイアスはなし。逃げ馬不在の前評判通りシンエンペラーがゆっくり逃げ、途中からドゥレッツァがハナを奪って1000m通過62.2秒。その後も残り600mまでペースが上がらず、GⅠにしては超のつくスローペースだった。前にいた馬が強く恵まれたレースと評価する。
4着チェルヴィニアは折り合いに気をつけながらで、強く出していけなかった。ソールオリエンスの後ろに潜ったことでビュイックとは対照的に向正面で一列下がり、直線は前の馬と同じような脚しか使えなかった。ここ2走はハイペースで強さを見せたハービンジャー産駒。ここまでの瞬発力勝負だと若干適性からズレるか。
14着ソールオリエンスはスローペースの好位でレースを進めていたが、直線に向いた時点で手応え劣勢。その後は左にモタれるような面も見せて後退していった。何かアクシデントを疑いたくなるような大敗。
参考レース② 中日新聞杯
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
冬の中京開催2週目でまだトラックバイアスは内優勢。デシエルトが1000m通過58.8秒の締まったペースで逃げ、内で溜めた差しが有利な競馬だったと評価する。
9着エヒトは59キロを背負って強気に2番手先行。ハイペースが響いて坂上で苦しくなってしまった。この着順でもデシエルト以外の先行勢には先着している。
11着マコトヴェリーキーは外枠から道中は後方待機。そこまではよかったが、4角でロードデルレイのさらに外から追い上げてしまった。ロス大。ただ、ハンデ→別定替わりで斤量面の条件は悪化する。
参考レース③ チャレンジC
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
馬場はやや外有利。アウスヴァールが逃げて前後半58.4-59.8のハイペースだった上に、バビット、ルペルカーリアともども4角で飲み込まれてインが渋滞。スムーズに外からマクり差してきた馬が有利だった。
5着セイウンハーデスは1年5か月の休養明けでも馬なりでスムーズに先行。4角先頭に立ち、差されはしたが先行勢で唯一掲示板を確保した。なかなか強い競馬をしている。
14着バビットはハイペース先行で玉砕。重賞では展開の利がないとツラい。ただ、昨年京都記念で3着に入ったように2200mは得意。