【共同通信杯2025】5分で予習! 過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

共同通信杯2025の概要

開催日

2025年2月16日(日)

グレード

GⅢ・3歳

コース

東京芝1800m

概要と歴史

1967年に芝1400mの重賞として創設され、71年から東京芝1800mに変更された。古くから勝ち馬にカブラヤオー、テンポイント、ミスターシービー、サクラユタカオー、アイネスフウジン、ナリタブライアン、エルコンドルパサーなど錚々たる面々が名を連ねている。

特に2012年にゴールドシップが直行で皐月賞を制してからは存在感をなおさら増している。近10年ではドゥラメンテ、ディーマジェスティ、エフフォーリア、ジオグリフ、ジャスティンミラノの5頭がこのレースから直行で皐月賞馬になった。

共同通信杯2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬11頭

エストゥペンダ
カラマティアノス
サトノカルナバル
ショウナンマクベス
チョングク
ティラトーレ
ネブラディスク
マスカレードボール
リトルジャイアンツ
レッドキングリー
ワンモアスマイル

共同通信杯の基本データ(過去10年)

人気と配当の傾向

意外にも1番人気馬が未勝利で、2番人気も【1-0-2-7】とイマイチ。最多勝は3番人気の5勝。なおエフフォーリアやジャスティンミラノはこのレースを勝った時点で4番人気だった。構図としては2歳の重賞やGⅠで活躍した馬が人気を背負うが、まだ世間にバレていない新星が勝利をかっさらっていくイメージ。また6-10番人気【2-2-3-39】複回123%と穴狙いもそれなりに機能する。

馬連平均は3383円。最高配当は9650円(16年ディーマジェスティ→イモータル)、最低配当は330円(19年ダノンキングリー→アドマイヤマーズ)。

枠順と脚質の傾向

1枠が複勝率50.0%、4枠が同40.0%。ただ、その間の2-3枠は【0-1-0-19】と苦戦しており、内枠が有利というわけではない。複勝率ベースでは1-4枠より5-8枠の方が5%ほど高く、複回収率は大差なし。あまり枠は気にしなくていい。

問題は枠の内外より縦の位置。皐月賞を見据えた「折り合い練習」的な騎乗をするジョッキーが多く、東京向きの決め手自慢が集まりやすいこともあって、ほぼ毎年のようにスローペースで進行する。よって穴はとにかく前。パワーホール、タッチウッド、ビーアストニッシドなど、先行した人気薄の馬券絡みが多い。

前走について

前走新馬勝ちの馬が【3-3-2-7】複勝率53.3%、単回110%、複回150%。距離延長組を除くと【3-3-2-3】複勝率72.7%までアップする。1800~2000mの新馬を勝ち、2戦目で強気にここへ殴り込んできた馬は信じていい。

これとは対照的に前走未勝利組は【0-0-0-10】と全滅(※ただしディーマジェスティが未勝利勝ち→ホープフルS取消→共同通信杯のローテで勝った)。1勝クラス組は3着以内なら【4-2-1-5】と悪くないが、同4着以下は【0-0-0-11】と馬券絡みがない。

GⅢ~GⅡ組は【2-1-7-27】で複回収率147%と妙味あり。パワーホールやビーアストニッシドのように、前走大敗でも先行歴がある馬には警戒したい。

GⅠ組は前走時5番人気以内だった馬が【1-4-0-4】で、同6番人気以下は【0-0-0-6】。GⅠで中上位人気に推されていた馬は侮れない。

共同通信杯2025の参考レース

参考レース① ホープフルS

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

中山芝は有馬記念の日から一変、フラットかややイン優勢のトラックバイアスに。ハナ候補と見たアスクシュタインが行く気なし&序盤挟まれたこともあり、ジュンアサヒソラ単騎で前後半61.4-59.1のややスローペース。ファウストラーゼンがマクって先頭はL4に11.6を踏んだが、3番手以下は深追いせず実質3F戦。内前有利な一戦だったと評価する。

10着ショウナンマクベスはインの3番手を追走。そのまま経済コースを通って展開にもトラックバイアスにも恵まれたが、最後は脚が止まった。現状GⅠでは力が足りなかった。

11着マスカレードボールは大外枠から道中は後方馬群に入れて運んだが、4コーナーからフラフラしていて前に食らいつく余力がなかった。展開と枠の不利を加味しても褒められる負け方ではないが、左回りがベターとは感じる。

参考レース② 東スポ杯2歳S

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

馬場はCコース替わり初日でフラット~やや内有利。1000m通過60.9秒で入り、上がり3F33.4秒のスローペース。前に行った馬が有利なレースだったと評価する。

3着レッドキングリーは好発から抑えて2番手。スロー先行で展開に恵まれたともいえるし、前2頭にはキレ負けしたともいえる。勝ち馬クロワデュノールはホープフルSを勝ち、2着サトノシャイニングもきさらぎ賞を3馬身差で勝った。レースレベルが高い。

参考レース③ 若竹賞

馬場はほぼ内外フラット。テンの3F37.8秒というスローな流れを見かねてニシノタンギーがマクる。残り1200mから11.6-11.5と一気にピッチが上がり、以降は12.1-12.1-12.0-12.4と失速気味のラップに。さすがに仕掛けが早く、後方待機勢有利な競馬だったと見る。

1着リトルジャイアンツはそんな前の争いに付き合わずポツンと後方待機。直線は右にモタれてまともに追えなかったが、それでもシンガリ一気を決めた。昨秋には東京芝2000mの未勝利で1:58.7という優秀な時計をマークしており、左回りに替わればパフォーマンスは上がるだろう。

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