ピコチャンブラックのレース内容・評価【素質馬ファイル】

ピコチャンブラックの基本情報

馬名:ピコチャンブラック

生年月日:2022年4月24日

性別:牡

厩舎:美浦・上原

父:キタサンブラック

母:トランプクイーン

生産者:チャンピオンズファーム

母母は天下のバレークイーン。つまり近親にリンカーン、アリストテレス、アンライバルド、フサイチコンコルド、ヴィクトリー、アドミラブル、コナコーストとかその他もろもろがいる良血馬。デビュー当週、重賞出走馬の調教映像に抜群の手応えで映り話題に。

ピコチャンブラックのレース内容と評価

2歳新馬 1着

7月20日 福島芝2000m 1番人気 2:03.6(ヴィジョンメーカー) 石橋

スタートが決まり、スピードの違いで押し出されるようにハナへ。最初のコーナーでやや外に膨れる場面があった。1000m通過63.7秒の淡々としたペースで逃げ、4コーナーでも少し外に張るのを矯正しながら直線へ。軽く追われると後続を突き放していき、余力十分に7馬身差で圧勝した。

スローペースということもあって勝ち時計は平凡だが、ラスト11.8-11.3の加速ラップは出色。福島芝の2歳戦でラスト1F11.3以下だったのはコメートのきんもくせい特別以来で史上2例目となる。相手強化、控えたときにどうかなど課題も残され、馬券的には話題先行に気を付けたいタイプだが、OP~重賞戦線でやっていく力はありそう。良くも悪くも次が試金石。

アイビーS 2着

10月19日 東京芝1800m 1番人気 1:46.0(マスカレードボール) 石橋

好スタートから自然にダッシュがついて一時先頭、その後外から来たシルバーレインに譲って離れた2番手で抑えながらレースを進める。直線は若干左にモタれるのを矯正しながら追い出し、脚は使ったものの、内から抜けたマスカレードボールに伸び負けた。

勝ち馬との比較では内容的にも完敗だが、勝ち時計1:45.8は東京芝1800mの2歳戦としてはコントレイルの東スポ杯に次ぐ史上2位タイのタイム。レースレベル自体が高かったと見ていいだろう。賞金加算に失敗したのは痛いが、能力的にはOP~重賞戦線でやれるメドが立った。

(最終更新日:2024年10月22日)

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鈴木ユウヤ

東大卒競馬ライター。中央競馬、南関東競馬を中心に情報発信している。単勝&ワイド。攻めて勝つ。