Categories: 中央競馬予想

鳴尾記念2023と当日他レースの予想

参加予定レース

阪神1、阪神7、阪神10、東京10、阪神11、東京11、阪神12
(※買い目は基本的に◎の単勝、◎-◯の馬連ワイドです。)

◆阪神1

◎リアルエッジ
大雨の多頭数ダート。内目の枠で、ある程度前に行ける馬から。脚下を気にする気性なのか、新馬と2戦目は芝→ダートの変わり目でジャンプ。前走はオールダートだったのだが、直線でピョコピョコ跳ねながら走って競馬にならなかった。その悪癖さえ解消されれば好勝負できそうだが……。オッズには見合うと思って推奨するが、自信はあまりない。

◯ボタニカルガーデン
内枠の実績上位馬から。ガンウルフは揉まれたときにちょっと怪しそうだが、こちらは前走で馬群からの競馬をクリアしている。特段の強調材料があるわけではないが、大崩れもあるまい。

◆阪神7

◎レッドヒルシューズ
切れないがしぶとさはなかなか。白菊賞ではフィリーズレビュー2着馬ムーンプローブとタイム差なしの競馬があり、エルフィンSでは桜花賞2着コナコーストと0.2秒差。1勝クラスなら実績上位だが、あまり人気にならない模様。初の関東遠征でコーナリングも怪しかったアネモネSの大敗は気にしなくていいと思うんですけどね。

◯フルメタルボディー
毎日杯は雨の影響が残った馬場で1000m通過59.2秒、ラスト12.7秒を要する消耗戦で、前に行った組は情状酌量の余地がある。ジュニアCでハナ差だったニシノライコウがその後1勝クラスのマイルを1.32.3で勝ったりしていることも申し添えておきたい。

◆阪神10

◎ドナウエレン
3歳馬が強いんだろうが、諦めたくない枠で。熱田特別はハイレベル戦、花見山特別は展開と馬場的にイン溜めが大正解というレースを外漸進する苦しい形で小差6着だった。地力はあるんですよね。3歳時に重馬場で圧勝しており、道悪も味方になんとかならないか。

◯ミルトクレイモー
内目の枠を引いた3歳馬のなかで、と思ったが、スピードオブライトは小型馬の関西遠征がネック。グランテストは前走が少頭数スローの逃げ切りで……と考えて消去法的に。リステッド、重賞の相手に掲示板を確保できており、2勝クラスに混じれば。

◆東京10

◎チャーミングアクト
定量戦だとちょっと厳しいが、ハンデ戦なら今回と同じ52キロ、左回り1400mだった岡崎特別で3着がある。しかもこの時は前後半33.7-35.5のハイペースを先行してのもので、地味ながら価値のある走りと言える。前走は外を回って流れ込んだだけ。悪路になればダートを使われていた時期の経験が強みとなるはず。

◯ティーガーデン
2走前はブリンカーが裏目か。前走は直線詰まって仕掛けが遅れ、G前猛追も及ばずの2着。能力は際立っていた。58キロでも。

◆阪神11 鳴尾記念

◎マリアエレーナ
開幕週の阪神芝2000m多頭数。内前を加点、外枠は減点で考えたいところ。2走前金鯱賞はどん詰まりで競馬をしておらず、大阪杯もノースブリッジに前をとられて泡を食った。デビュー以来、中3週以内のレースで【1-0-0-5】、同4週以上で【5-3-3-5】というように、間隔をとった方がいい馬。その点でも大阪杯より条件が好転する。

◯フェーングロッテン
金鯱賞は開幕週の馬場に恵まれての逃げ残りという感じだが、中山金杯は向正面から11.8-11.9と刻みながらの3着。多少キツい展開でも残せるだけの力はある。ブリンカーを着用してから、大崩れは距離も枠も悪く道中不利もあった菊花賞だけ。今回も4番枠から単騎濃厚で、展開有利。

◆東京11

◎テイエムアトム
前走は揉まれて道中全く進んでいかず、参考外の結果と割り切っていい。今回は割と前が手薄でスムーズ先行が叶いそうなメンバー構成。すんなりいけば一変の可能性は高い。距離延長になるが条件戦時代は1800mでも勝っている馬で、マイルは特に問題ない。それで嫌われるならむしろオイシイ。

◯アラジンバローズ
基本的に前で運んできた馬だが、オアシスSは初の芝発走、内枠、スタート後ちょっと寄られたのも重なって後方から。あの形でも4着まで追い込んできたのだから、地力は高い。二度目のコースでもう少し行き脚つけば、あるいは多少出遅れても外枠の分位置取りがマシになれば。

◆阪神12

◎ロックユアハート
1勝クラスはローカルとはいえ5馬身差の快勝でクリア。ただ前走は連闘の上、2F目10.2秒という聞いたことがないようなハイペースで競り合ったこともあって6着。むしろあのペースでよく残り100m地点まで先頭をキープしていたなと褒めたい。フレーズメーカーとの兼ね合い次第だが、見直し可能。

◯ミルトハンター
ここ2年のデータで見ても、6月の3歳上ダート2勝クラスは3歳馬というだけで複勝率が5割ある。1勝クラスならともかく、2勝クラスは「番組不足ゆえにハイレベルな『ダート3歳1勝クラス』を突破している馬」が集まるため、やっぱり(斤量差込みで)強い。ましてミルトハンターは昇竜Sでハイペースを先行して2着もある実力馬。

鈴木ユウヤ

東大卒競馬ライター。中央競馬、南関東競馬を中心に情報発信している。単勝&ワイド。攻めて勝つ。