【きさらぎ賞】2戦とも内容濃いランスオブカオス中心 有力馬の調査レポート

中央競馬予想

きさらぎ賞2025 上位人気想定馬の評価

サトノシャイニング

能力評価:★★★

苦手条件:右回り不安?

《寸評》
ポトランカス大賞(アルゼンチン1000ギニー)勝ち馬スウィーティーガールの仔。新馬戦は1000m通過65.0秒のドスロー先行勝ちで数字的に目立ったところはないが、2-3着馬もその後勝ち上がってはいる。

前走の東スポ杯は番手で抑えようとしたが我慢しきれずハナに立つような形。スローペースで誰も競りかけて来ず、ラスト11.3-10.9-11.2のヨーイドン。展開に恵まれて0.1秒差2着だった。クロワデュノールがホープフルSを完勝したことで「それと0.1秒差」と考えがちだが、東スポ杯当時のクロワは休み明け+24キロと重め残りで、本来のパフォーマンスとは遠かったことに留意したい。

2戦どちらもスローペース先行で展開利あり、また陣営から口向きの難しさと右回りへの不安を示唆するコメントが出ている。あまり積極的に買いたくはない。

ショウヘイ

能力評価:★★★★

得意条件:不明

《寸評》
近親にミッキークイーン、ブレイディヴェーグらがいる良血。馬名の意味由来「人名より」なので漢字を当てるならおそらく「翔平」。大穴で「笑瓶」という可能性もある。ないか。

新馬戦はラスト3F11.1-11.1-10.9が強烈だったマディソンガール戦の2着。相手が強すぎただけで後続は5馬身離した。2戦目は好位追走から馬なりで先頭に立ち、最後までほぼ追わずに2馬身半差の快勝。ラスト11.5-11.5と数字的にも余力があった、ビシっと追えばまだまだ時計は詰まる。一気の重賞挑戦でもヒケはとらない。

ランスオブカオス

能力評価:★★★★★

得意条件:不明

《寸評》
新馬戦は前後半36.0-34.4のスローを後方からになったが、大外から豪快にマクり差して2馬身半の着差まで付けた。ラスト2Fは11.6-11.1という高水準の加速ラップだった。

中1週で臨んだ朝日杯FSも前後半35.4-33.7で他の上位馬が4角2-4-1番手という前有利の競馬ながら、この馬だけ10番手から追い込んで3着。ここ2戦は着順以上に内容が濃い。レース直後はレベルを疑問視する意見もあった朝日杯だが、その後5着アルテヴェローチェがシンザン記念2着、6着クラスペディアがクロッカスS勝ち、7着ドラゴンブーストが京成杯2着に入っており、なんだかんだで他の重賞よりは格上だったと判断できる。

緩めの流れを2度じっくり運んだ経験からして、200mの距離延長に対応するのはそう難しくない。順当に走ってくる。

ミニトランザット

能力評価:★★

得意条件:ハイペース耐性あり

《寸評》
新馬戦はスタートから積極的に押してハナを取りラスト11.0-11.4で押し切った。ただ、6馬身離れた3着以下のメンバーに(心房細動のアスクセクシーモア除いて)その後活躍がなく、レースレベルは微妙だった。

京成杯は一転して出遅れ、そこからはじっとイン後方で待機。1000m通過58.3秒のハイペースで展開が向いて3着。走破時計2:00.0はこの時期の中山芝2000m戦としては速いが、当週は3歳未勝利戦でも2:00.2が出ており、ペースも加味するとさほど価値は高くない。重賞にしてはレベルがイマイチだったと評価する。モロに展開ハマった次走で後追いは妙味を感じない。

エリカアンディーヴ

能力評価:★★

得意条件:不明

《寸評》
新馬戦は少頭数の大外枠。1000m通過64.0秒の超スローペースを3番手で運び、直線の追い比べを制した。ラスト11.1-11.2と上がりはそれなりに出たが、追ってから脚が高く上がってフワフワした走法だったのが気になる。

まだこのドスロー新馬しか実戦をやっておらず、よく言えば未知の魅力があり、悪く言えば経験値不足。能力の裏付けがなく、ペースが流れたときの対応が課題。

ウォーターガーベラ

能力評価:★★★

得意条件:中京マイル【1-1-1-0】
苦手条件:右回り?

《寸評》
デビューから5戦して好走はいずれも中京マイル。唯一の右回りだったファンタジーSで手前を何度も替えたり、つわぶき賞で左にモタれたりと左右差がある。右回りが合わない可能性はある。

シンザン記念は不利な大外15番枠だったが、ゲートがイマイチだったことでかえって後方インまで潜り込めた。前後半46.8-47.8のややハイペースでイン差し有利な流れになり、展開の恩恵を受けて3着まで浮上。「シンザン記念はメンバーレベルが高い」という加点ポイントはあるものの、展開ハマった次走&不安のある右回り替わりで買うのは味がない。

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