【日経賞2025】5分で予習! 過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

日経賞2025の概要

開催日

2025年3月29日(土)

グレード

GⅡ・4歳以上

コース

中山芝2500m

概要と歴史

1着馬に天皇賞(春)への優先出走権が与えられる古馬のGⅡ競走。1953年に芝3200mの重賞「日本経済賞」として創設され、その後距離を変更して1967年(優勝馬スピードシンボリ)から現在の2500mになった。

春の盾を狙う関東馬の始動戦として地位を確保し、過去の優勝馬にはシンボリルドルフやライスシャワー、セイウンスカイ、フェノーメノ、タイトルホルダーらが名を連ねている。

日経賞2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬18頭

アーバンシック
アラタ
シュヴァリエローズ
チャックネイト
ハヤヤッコ
バビット
フォワードアゲン
ブレイヴロッカー
ホウオウノーサイド
ボッケリーニ
マイネルウィルトス
マイネルエンペラー
マイネルクリソーラ
マキシ
マテンロウレオ
リビアングラス
ヴェルミセル
ヴォランテ

日経賞の基本データ(過去10年)

人気と配当の傾向

1番人気は【2-3-0-5】でもう一声欲しい数字。菊花賞や有馬記念などGⅠで好走した馬が出走して当然1番人気に推され、案外あっさり崩れることがある。あくまで本番に向けた試運転であり、100%のデキで出てくるわけではない。

とはいえ勝ち馬10頭は全て4番人気以内、連対馬は7番人気までで収まっている。格高の別定GⅡだけあって8番人気以下【0-0-1-59】と大きな波乱はない。

平均馬連配当は2209円。最高馬連配当は6370円(17年シャケトラ→ミライヘノツバサ)、最低馬連配当は370円(16年ゴールドアクター→サウンズオブアース)。

枠順と脚質の傾向

有馬記念の時は「内枠有利」と叫ばれる中山芝2500mだが、日経賞に関しては5-8枠が7勝を挙げている。複勝率で見ても1-4枠が23.6%、5-8枠が22.7%とほぼ変わらず、回収率は外枠の方がやや上回る。

脚質的には前残りの決着が多い。前走の通過順で言っても、前走初角2番手以内だった馬が【3-1-3-10】複勝率41.2%、複回収率148%となる。先行力を重視しよう。

前走について

3勝クラスを勝ってきた馬は【2-1-0-5】複勝率37.5%。サンプルは少ないが、18年ガンコ、昨年シュトルーヴェが昇級初戦を重賞勝ちで飾った。ただし中山の3勝クラスを勝った馬は【0-0-0-4】と振るわない。コース巧者より、好メンバーが集まりやすい大箱の2400mで勝った組を評価したい。

OP特別組は【0-0-0-8】、GⅢ組は【0-0-1-19】でヒートオンビート(中山金杯3着→日経賞3着)があるだけ。ダイヤモンドSからの転戦は多いが【0-0-0-10】と全滅だ。

GⅡ組は【5-4-6-47】複勝率24.2%と悪くない。日経新春杯【3-1-0-6】、AJCC【2-3-3-16】、ステイヤーズS【0-0-2-1】はいいが、何故か京都記念組は【0-0-0-10】と不振である。この組だと「AJCC5着以内馬」が【1-3-2-6】複勝率50.0%と狙い目だ。

GⅠ組はなんといっても同コースの有馬記念から直行する馬【3-4-3-8】複勝率55.6%が素晴らしい。当たり前といえば当たり前だが、ほとんどの馬が有馬より着順を上げる。18頭出走して着順ダウンはわずか2頭だった。

ただし前走GⅠで3着以内の馬は【1-2-0-5】で単回41%、複回42%。平均人気1.5を考えると心もとない。人気別のところで述べたように、そういう実績馬にとってここはあくまでも「叩き」であることに留意しよう。

日経賞2025の参考レース

参考レース① 有馬記念

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:やや外有利
展開:スローぺースだが早仕掛け
→この日の中山芝は有馬までに5戦行われ、マイル新馬を除く4戦で7-8枠が勝利。外からの押し上げが利くトラックバイアスだった。前後半62.8-57.9なので全体としてはスローだが、残り1000mから(風もあるとはいえ)11.3-11.4とペースアップが早く、そして急激過ぎた。中団で仕掛けを待ち、直線は外に出した差し馬が恵まれたレースと見る。

6着アーバンシックはゲートが開くワンテンポ前に突進して出遅れた。内から挽回して一応中団には付けたが、外に出せない絶望的な形だった。下がってきたスターズオンアースをパスして4角~直線もやや不利な内目をジワジワ伸びたが6着止まり。いい立ち回りができなかった。ただし自分の内からジャスティンパレスにも差されたし、近2走に恵まれた部分があっただけに、現状は古馬一線級との比較だとこのくらいなのかもしれない。

15着ハヤヤッコは序盤に口を割るほど折り合いを欠いた。外から好位に取りついたが、2周目4角のペースアップで脱落。格上との対戦でロスもあれば大敗は必然だった。

参考レース② AJCC

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:フラット~やや外有利
展開:ハイペース(早仕掛け)
→前日とは馬場傾向が変わってこの日はほぼフラット~微妙に外優勢くらいのコンディション。1000m通過60.6秒もコース形態からすれば速めの部類だが、残り1200mからコスモキュランダが動いたこともあって11.9-11.7-11.3-11.8と早仕掛けの展開になった。最後は12.2-12.6と減速する消耗戦であり、スタミナ型の差し馬が有利だったと評価する。

2着マテンロウレオは戦前に書いた「右回りでの好走歴は内ラチ沿いを頼れたときに偏っている」という前提あり。まず6枠11番から内目に切れ込んで、イン3ポタジェの隣を確保したのが好プレーだった。4角で下がってくるアウスヴァールをパスすると、直線入り口で内ラチ沿いへ切れ込んで粘り込み。ダノンデサイルには差されたが、コスモキュランダとの争いには勝った。この馬を知り尽くした横山典騎手、さすがの好騎乗だった。
左回りベターという見立ては変わらないが、キレを問う競馬も合わないので、東京という感じでもない。なんだかんだ右回りでも中山や阪神内回りがいいか。今後もGⅡなら展開ひとつで出番がある。

9着マイネルクリソーラは後方待機で展開が向いた側だが、あまり目立つ脚を使えなかった。現状、古馬のGⅡだと分が悪い。

13着チャックネイトは2番手追走から4角手前で一度は後続を大きく離す場面を作った。ただ、結果的にレース自体が早仕掛けのラップ構成で、この仕掛けは裏目だった。いい頃に比べて走れていないのは否めないが、着順ほど救いがない負け方でもない。

14着アラタは中団の外目を追走。外からコスモキュランダがマクりに動いたところでワンテンポ待った判断は正解のはずだが、そこから巻き返せずに流れ込むだけになった。毎年冬場は馬体が増えて凡戦をしているイメージがある。今回も+12キロが影響した可能性は考えられる。

参考レース③ 日経新春杯

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:内外フラット
展開:超ハイペース
→中京芝はだいたい内から2~4頭目を通った馬が伸びているが、決定的なバイアスではない。メイショウタバルが暴走して1000m通過57.7秒の超ハイペース。その後も落ち着くどころか11.2-11.4と踏んで1400mが1:20.3だった。前は厳しく、とにかく消耗を避けた差し馬が有利な競馬だったと評価する。

3着マイネルエンペラーは枠なり出たなりでインの5番手から。4角最内を捌いてジワジワと脚を伸ばし、ヴェローチェエラとの追い比べを制して3着を確保した。ほかの道中7番手以内馬は8,10,11,14,15,16着に沈んでいて、先行勢のなかではコレが最先着。展開を思えば強い内容だった。良血馬が本格化ムード。

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