馬名:コートアリシアン
生年月日:2022年2月24日
性別:メス
厩舎:美浦・伊藤大士
父:サートゥルナーリア
母:コートシャルマン
生産者:社台ファーム
母はデビューから2連勝でりんどう賞を勝った馬。同牝系には桜花賞2着、スプリンターズS3着のレッドオーヴァルがいる。新種牡馬サートゥルナーリアの産駒としてJRA一番星。
6月8日 東京芝1600m 2番人気 1:35.1(ベルリネッタ) 菅原明
スタートは内にモタれ気味→接触して外に逃げるような格好で出遅れ。そのあとは逆に行きたがる感じで馬群に取りついていき、手応え抜群に直線へ。残り300mあたりでステッキが入ると一気に後続を突き放し、最終的に5馬身差をつけて勝利した。
勝ち時計1:35.1自体もこの時期の2歳馬としては優秀だが、目を引いたのが後半5F12.0-11.9-11.5-10.9-11.4の57.7秒という数字。
「2歳7月以前」「1600m以上」「レース上がり5F57.9秒以下」というレースは過去に6例しかなく、その勝ち馬はワグネリアン、グランアレグリア、セリフォス、ジオグリフ、リバティアイランド、ボンドガール。ボンドガールこそまだGⅠを勝っていないが、そのレースも2着チェルヴィニアがのちにオークスを制しており、レベルの高さは言うまでもない。
記録上はGⅠを勝つポテンシャルを十分に秘めた馬と判断できる。次走以降の走りを注視したい。
8月25日 新潟芝1600m 1番人気 1:34.3(トータルクラリティ) 菅原明
スタートは外にヨレるような出方で後手。鞍上も折り合いに懸念は持っていたようで発馬直後からずっと抑えにかかっているが、それでも我慢できず中団まで上がっていく。3コーナーに入ってもまだ引っかかっていて、よく言えば手応え抜群、悪く言えば消耗しっぱなしで直線へ向いた。直線は先に抜け出したトータルクラリティを目掛けて外から伸び、一時は先頭に立ったが、さすがに最後は脚が鈍って差し返され2着。道中の消耗が響いた敗戦で能力にケチはつかない。むしろ後続を3馬身離した点にポテンシャルの高さを感じる。
ただ、レースの前半3Fは35.0秒と新潟2歳Sにしては流れた方。この馬自身の新馬戦より2.4秒速いペースでも折り合いが付かなかった事実は重い。強すぎる前進気勢とどう付き合うかが今後の課題となる。上手に走れるようになれば、重賞どころかGⅠまで手が届いて不思議ない。
(最終更新日:2024年8月26日)