【阪急杯】ウインマーベル1強なのか? 有力馬の調査レポート

中央競馬予想

阪急杯

ウインマーベル

能力評価:★★★★

得意条件:今は1400mベターか

臨戦過程:阪神Cから直行。いわく「前回が生涯一というくらい絶好調だったので、少し落ちるところはあるかも」。

《寸評》
3歳時はスプリンターズSで2着に入った実力馬。時折ゲートを失敗することがあり、機敏に先行するタイプでもないので1200mは勝ち切るに至らず、現状は1400m向き。

上記にクラブ更新を引いた通り、阪神Cは絶好調だったことに加え、他の人気馬が外に追いやられたなかの2枠4番という最高の条件だった。そこは留意したい。まして今回は、おそらく次のGⅠを念頭に置いた仕上げでの始動戦。嫌いたいタイミングではある。

ただ、豪華メンバーの前走から一転、今回は自分以外に重賞実績馬がほぼいないメンバー構成。斤量もたった1キロ差。地力的にズバ抜けているのもまた事実であり、妙味はなくともなんだかんだで上位には来るか。

ダノンティンパニー

能力評価:★★★

苦手条件:使い詰め?

臨戦過程:12月六甲Sから中3週でニューイヤーS、そこから中5週でここへ。キャリア初の3連戦

《寸評》
体質の弱さから中央デビューに間に合わなかったそうで、初陣は4歳1月の園田。そこから3連勝であっさり中央転入すると、初芝となった東京マイル戦を1.32.9の好タイムで制した。その次走ではルージュスティリアとハナ差2着、セルバーグには先着しており、OP通用級の力は既に証明している。

焦点はニューイヤーSの敗戦をどう見るか。出遅れて道中少し引っかかり、直線はジリジリ伸びかけたところで前が詰まった。確かにこういう不利はあった。反面、4角から手が動いて瞬時にスパートできなかったのが詰まった原因でもある。スムーズに空いていたとしても、ギリギリ勝ったかどうか、という脚勢だった。

中央での走りに注目すると、前のレースから4か月空けた東京1勝クラスは0.4秒差快勝、同4か月ぶり山陽特別も圧勝、9か月ぶり六甲アイランドSを0.3秒差で勝ったのに対し、負けた2戦は中2週と中3週。冒頭に述べた通り体質的にタフな馬ではないので、今回3連戦となるのは大きめの懸念材料。重賞挑戦で2番人気想定はやや見込まれた印象がある。

アサカラキング

能力評価:★★★

得意条件:1400mにシフトして覚醒

臨戦過程:11月福島からコンスタントに使って5戦目。4戦連続の関西輸送。大きな上積みまでは?

《寸評》
中距離時代は折り合いの難しい先行馬で1勝クラスすら勝てなかったが、3走前マイルへ短縮すると直線半ばで一時3馬身ほど突き抜ける場面を作って勝った。さらに200m縮めたここ2戦は一方的な勝ち方であり、ジングルベル賞の勝ち時計1.20.3は前週ダノンティンパニーと同タイムでもある。1400mに転向して才能が開花した。

阪急杯自体が開幕週の阪神芝1400mでイン前がとれる馬に優しいレースでもあるし、他に逃げ馬もいないメンバー構成。有利な条件だと思う。あとは内枠を引ければ。懸念は使い詰めのローテで4戦連続の関西遠征になること。

グレイイングリーン

能力評価:★★★

得意条件:高速馬場
苦手条件:道悪、荒れ馬場

臨戦過程:阪神Cから直行。ただ、高松宮記念を視野に入れているであろうウインとは意味合いが異なる参戦

《寸評》
もう2年前の話だが3勝クラス勝ちが1.19.6のタイム。昨年は1.31.7で決着した米子S3着と、1.19.3の阪神C4着が高パフォーマンスだった。反対に稍重~不良は通算【0-0-0-4】で掲示板すらなし。高速馬場巧者と判断していいだろう。ちょっと今週の阪神は雨予報が多く、日曜も今のところ雨の可能性がある。そうなると苦しい。

ウインの段でも触れた通り、阪神Cはここより別格にレベルが高く、劇的な相手緩和にはなる。ただしグレイイングリーン自身はもともとリステッド好走級で、前走も内に潜ってロスを極限まで抑えた乾坤一擲の騎乗が上手くいって4着。馬場にもよるがあまり色気は感じない。

スマートクラージュ

能力評価:★★★

得意条件:1200mベター?

臨戦過程:セントウルS以来、およそ5か月ぶりの実戦

《寸評》
重賞で3度の3着あり。特に前走セントウルSは開幕週の高速馬場で14番枠という不利な条件から善戦した。力はある。

ただし今回は久々の1400m戦。条件戦時代に2勝した距離で、こなせないわけではない。が、1200mに転じた瞬間2連勝した戦歴からして、1200mがベターだとは思う。軽い馬場ならともかく雨まで降るとやや分が悪いか。

(※オーシャンSに回る可能性あり?)

ボルザコフスキー

能力評価:★★

得意条件:上がりがかかる展開

臨戦過程:昨春の東京2戦で不可解な敗戦を喫したが、立て直して11月から3戦消化。今回は中1週

《寸評》
折り合いに難しさを抱え、スローからの後半勝負はあまり得意でない。前が飛ばしてくれるほど競馬がしやすく、勝ったファイナルSは前後半46.1-47.1の前傾ラップが絶好だった。

これまでレース上がり34.8秒以下なら【2-1-1-9】に対し、34.9秒以上かかる展開なら【2-3-2-1】と顕著に成績がアップする。ここ2戦は自分の得意パターンにハマった走りであり、後追いは妙味を感じない。

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