高松宮記念2025 上位人気想定馬の評価
ナムラクレア
能力評価:★★★★★
得意条件:今は1400m?
苦手条件:ハイペース先行
《寸評》
3歳スプリンターズSは内有利馬場の大外をぶん回して0.2秒差5着。昨年のキーンランドCを迎えるまで、この1回以外は1400m以下で馬券圏内を外したことがなく、常にスプリントの一線級で好勝負を続けてきた。
そのキーンランドCはまさかの5着。直線で内ラチ沿いに挟まれる不利もあったが、そもそも不利の前から手応えが悪かった。以前からハイペースを先行すると直線で甘くなる面は多少あったが、それが表面化してきた。スプリンターズSは溜める乗り方にシフトして3着。1400mに延ばした阪神Cは前後半34.5-34.4というやや遅めの流れで大外一気を決めた。今なら1400mがベターと見ている。
1200mへの短縮は歓迎でないが、今回はピューロマジックやテイエムスパーダらがいないので対応可能な緩めの流れになるだろう。当然軽視はできない。ただし、この馬に限らず今の国内スプリント界は上位の実力が拮抗していて、展開ひとつで簡単に着順が入れ替わる。結局は枠順が出てから判断せざるを得ない。
サトノレーヴ
能力評価:★★★★
得意条件:不明
《寸評》
昨年夏に函館SSとキーンランドCを連勝。ただし函館SSは開幕週の内有利馬場で内枠の恩恵大。キーンランドCは2着馬で同日1勝クラスと同じタイムであり、この馬が強いというより相手が走らなすぎた(もっとも、その1勝クラスの勝ち馬も現OP馬フィオライアではあるが)。この2戦はあまり評価していない。
とはいえ、スプリンターズSは内有利馬場の超ハイペースで馬群の外目を回されながら0.4秒差。上位陣とも大差なく、立ち回り次第でGⅠでもやれる公算は立った。香港スプリントは外2→イン差し→イン3→逃げの決着で内を利したものではあるが、香港の最強スプリンター・カーインライジングと0.1秒差で走れた事実は称賛に値する。
ロードカナロア×サクラバクシンオーといえば一昨年の優勝馬ファストフォースと同じ配合。また、中京芝1200mでは「大型馬」の回収率が極端に高いというデータもあり、2走前時点で552キロとメカタがあるのもよい。懸念は初の左回りと、実績に比してやや人気先行タイプであること。内目の枠を引ければ好勝負になるとは思うが、妙味はあまりないか。
ママコチャ
能力評価:★★★★
得意条件:高速馬場、1200m
苦手条件:道悪
《寸評》
一昨年のスプリンターズS勝ち馬。その後しばらく勝ち星から遠ざかったが、道悪と外枠で競馬にならなかった高松宮記念を除けば着差はいずれも0.2秒以下。別に衰えたわけではないし、よく言われるように「冬場がダメな馬」でもないと思う(23年阪神Cとか内容は強い)。
昨年のスプリンターズSは内有利な馬場で内枠を引き、トラックバイアスに順行した上でハイペース先行のルガルを差せず、後ろからナムラクレアとトウシンマカオに差された。評価としてはルガルに多少見劣るが、といっても着差は0.1秒。展開と枠順ひとつで逆転可能な圏内にはいる。始動戦のオーシャンSも先行策から好タイムでしっかり勝ってきた。良馬場でいい枠を引ければ。
マッドクール
能力評価:★★★
得意条件:スローペース
苦手条件:夏
《寸評》
昨年の優勝馬だが、当時は内有利馬場の内枠からイン3を確保、前後半34.9-34.0のスロー前残りでこれでもかと展開が向いた。内容的には2着ナムラクレアの方が断然強い。ちなみに、その前年のスプリンターズS2着も内有利馬場のインを突いたものである。
展開や馬場を味方につける先行力と操縦性の高さは立派な武器だが、純粋な競走能力という意味では他の上位人気陣より一枚くらい下という評価。実際、ハイペースの消耗戦になったスプリンターズSは12着完敗だった。
ただし今回もキツいイン前バイアスが出やすい中京芝1200mで、かつ先行勢が手薄なメンバー構成。競馬の巧さと先行力が生きそうな条件ではある。枠順と馬場次第で残り目に警戒しなければならない。
ルガル
能力評価:★★★★★
苦手条件:海外?
《寸評》
昨年のシルクロードSで当時好調だったアグリを3馬身差完封。1番人気に推された高松宮記念は10着に終わったが、後に骨折が判明しており、力が出せなかったものと片付けていい。
スプリンターズSは前後半32.1-34.9の超ハイペース。離れた3番手にいたこの馬でも32.8-34.2なので展開的にラクではないが、後続の差しをカラくも封じた。スプリンターズSはこの馬だけ半歩リード、2~4着馬はほぼ力差なしと解釈している。
香港スプリントは出遅れてゴリゴリの内決着で外々を回った。そもそも「海外遠征だと力を出せない」という馬も珍しくないので、この大敗は気にしなくていい。サトノレーヴに次ぐデカ馬で中京はいいし、年齢的に昨秋負かした年長馬たちと能力差が開くことはあれど、逆転されることは考えにくい。枠順決定前の現段階では最有力視。
トウシンマカオ
能力評価:★★★★
得意条件:右回り、1200m
苦手条件:左回り△、道悪、1400m以上
《寸評》
1200m重賞を4勝、昨年のスプリンターズSでタイム差なしの2着。短距離では現役トップクラスの能力がある。ただし高松宮記念は(道悪で)2度走って15着、6着。左回りだとコーナーで少し外に張る面があってイマイチ脚が溜まらないし、馬場が緩いと自慢の切れ味も削がれる。右回りの良馬場がいい。3走前に中京でセントウルSを勝ったときもコーナリングは怪しかった。
昨年のスプリンターズSは右回りで枠順もよく、ハイペースをイン差しに徹して最大限に展開が向いた。着差はわずかだが、内容的にはルガルと少し差があった。今回は他の人気馬にこれといった不安要素がなく、この馬だけ中京替わりに若干の難がある。枠順未決定の段階で強いてマイナス評価を付けるならココ。