『競馬ナイト+』12月号 「有馬記念徹底分析号」が発売中です!
中山8、中山9、中山10、中京11、京都11、中山11、中京12、中山12
※買い目は基本的に◎の単勝と◎-◯のワイド
金曜は4打数1安打で負け。ケイツーユーロは出し切れず、リグレイアーは御神本さん→ミシェル替わりで果てしなく外を回り、最終のノベンバーステップは6番人気で2着まで。単欲しかったねえ。少々フラストレーションを感じる結果だった。
気持ちと脳みそを切り替えて中央へ。中京と京都がそれぞれコース替わりですね。
【予想の方向性】
中山ダートはやや外有利とする。確たる逃げ馬不在で、おそらくライジンマルが先手。無理に競ってくる馬もおらずスローペース想定。中~外枠の先行馬を狙う。
◎ライジンマル
2歳8月新潟新馬で1:54.8の好タイムを叩き出した大器。2戦目のプラタナス賞では次走で重賞を勝つイーグルノワールとクビ差、のちの羽田盃馬アマンテビアンコに先着した。本来1勝クラスで足踏みするような馬ではない。前走は8ヶ月ぶりの実戦で、ゲートが決まらず控える形になって進んでいかなかった。外枠偶数で砂を被らずに行ければ。
◯ホウオウベルクソン
2走前は芝で参考外。前走はブリンカーなしで出走したところ、スタートから全く進んでいかず競馬にならなかった。今回は再度ブリンカー着用で連闘。パフォーマンスは上がる。
【予想の方向性】
中山芝はフラット~やや内有利とする。前走逃げていた馬が5頭、2番手の馬が2頭というメンバー構成でややハイペース想定。中~内枠の差し馬を狙う。
◎ロードリベラシオン
ベゴニア賞は勝ち時計が1:33.4。出世レースとして知られるベゴニア賞のなかでもロゴタイプ(1:33.6)を超えるレースレコードであり、今年はかなりハイレベルだったと見る。しかも前後半35.1-35.4のミドルペースの割に馬群が縦長で、後方勢は総じて展開不利もあった。見直したい。
◯イミグラントソング
デビュー戦は中山で敗れたが、直線で進路を探している間に外の各馬が勢いを付け、ラスト11.0の区間で追い出すもキレ負けという内容。スムーズなら結果は違った。2戦目はラスト2F10.9-10.9の強烈な伸びで5馬身差勝ち。2着ベストシーンも次走勝ち上がった。ポテンシャルは高く、控える競馬も経験している点でデンクマールよりこちらを上にとった。
【予想の方向性】
ヤマニンアドホックの逃げ濃厚だが、仮に外からロードマンハイムあたりが競りかけてもヤマニンはイン3で控えて問題なし。ペースが上がることは考えにくい。中~内枠の先行馬を狙う。
◎ヤマニンアドホック
セントライト記念は序盤から引っかかり、逃げていたエコロヴァルツから途中でハナを奪う形。距離は長かったが4着と善戦した。当時の6着馬はその後2勝クラス勝ち、10着馬が2勝クラス3着の結果を残しており、こちらも現級では力が上。1800mに短縮するのもプラス材料。
◯ネイビースター
ヤマニン逃げならイン3も競馬がしやすく、そこに収まりそうなのがコレ。芝ダートの両刀使いだが、ダートの場合は「揉まれずに」という注文がつく。芝の方が形を問わずに競馬できるのでベターなのでは。
【予想の方向性】
中京ダートはやや内有利とする。ハッスルダンクの前走は2100mのスローペースで突発的に逃げただけ。事実上コルドンルージュの単騎と見る。ミドル~ややスロー想定。中~内枠の先行馬を狙う。
◎コルドンルージュ
アメリカンファラオみの強い揉まれ拒否先行馬。現級3度の3着歴があり、気分良く行けば足りる地力は証明済み。2走前は残り1000mから12.2-12.1-12.2と刻む早仕掛けの展開で前が全滅。前走はディープリボーン、ハビレ、ジーサイクロンと相手が強かった。今度は残る。
◯メイクザビート
近2走はどちらも差し決着で展開不利だった。特に前走は他の先行勢が失速する中、この馬だけ5番手から直線ひと脚使って掲示板を確保。1-4着がいずれも初角10番手以下から飛んできたことを思えば価値が高い負け方といえる。
【予想の方向性】
京都芝はDコース替わり。先週時点で直線除く内のマイナスがなくなりつつあり、多頭数の1200mならフラット~やや内有利と想定しておく。
外からマウンテンムスメが引っ張って先頭は速そうだが、メンバー全体としては差し追い込みに偏った構成。番手以下は実質スローと想定する。中~内枠、ある程度前の位置が取れる馬を狙う。
◎バースクライ
オーシャンSでは後のGⅠ・2着馬トウシンマカオ、京阪杯勝ち馬ビッグシーザーに続く3着と善戦。条件が揃えば重賞でもやれる。北九州記念は18番枠から外々を回されてロスが大きく、CBC賞はイン前競馬をシンガリに構えて展開不向き、スワンSは距離不適かつ直線は内目を通ってトラックバイアス逆行だった。ここ3走は踏んだり蹴ったり。そろそろ反撃。
◯ソンシ
デビューから馬券圏内を外したのは3走前の瀬田特別だけ。あれも道悪かつインが死んだ馬場の内枠でいかにも参考外の一戦であった。前走は実質単独トップハンデの3歳56キロを背負いながら、ラスト11.4-11.3-11.2の加速ラップで2馬身半差の完勝。まだまだ上に行ける。
【予想の方向性】
ペイシャフラワーが逃げ宣言。ほかに逃げ馬はおらず、誰かが突発的に色気を出さなければペイシャ単騎になる。なんとなく誰かしら行きそうな気はするが……一応はミドル~ややスローペース想定。中~内枠の先行馬を狙う。
◎フィールシンパシー
ターコイズSは極度のリピーターレースで、前年3着以内馬【3-1-2-6】複勝率50.0%、単回172%、複回207%。ヴィクトリアマイルはテン3F33秒台のハイペース先行で展開不利、前走は上位勢が上がり32秒台を使うようなキレ特化のレースで、この馬の適性からは外れていた。昨年と同じく内枠から前目のポジションを確保してロスなく立ち回れば。
◯ビヨンドザヴァレー
豊橋Sでアルジーヌと対戦(もちろん同斤)し、0.4秒先着した実績がある。それが今回こちらの方が2.5キロ軽い斤量。単純にオイシイのでは。3走前はレコード決着の0.2秒差、2走前はオーバーペースの逃げで差し決着を誘発しながら0.1秒差。負けたレースも内容は悪くない。
いやあ、さすがターコイズSという面白いメンバー。ハンデも相まって色々選択肢はあった。
イフェイオンは3走前が外伸び馬場のイン突き、2走前直線不利5着、前走は距離不適かつ外々回る。これも好枠ゲットで本命候補だった。しかし詰まりそうなんだよな。ターコイズSはいつも0.2秒差くらいに何頭もひしめき合う上に、みんなでインを狙ったり締めたりするからほぼ毎年誰か詰まる。鞍上といい枠の並びといいイヤな感じがしてやめた。
アルジーヌは上がりを要する1800mでこその馬だと思っており、そもそもマイルではさほど評価していない。先に書いた通り、この斤量なら豊橋Sの比較からビヨンドザヴァレー、あるいはペイシャフラワーの方がよく見える。
ミアネーロはなんとも。マイルも許容範囲とは思うが本質的に中距離馬だろうし、秋華賞はハイペースを差しに構えて展開が向いた6着。マイル重賞の上位人気で買いたいかと言われると微妙。
あとはペイシャフラワー。花の新潟日報賞組、ハンデ52キロで単騎なら怖い。シングザットソングももう少し枠がよければな。京都牝馬Sくらいから展開か馬場に逆らう競馬ばかりしていて、実は結構強い内容で走れている。
【予想の方向性】
中京芝はBコース替わり。フラット~やや内有利とする。前走ダートの馬を除くと前々で運ぶのはスカイハイ、ソルトクィーン、ビダーヤ、ソングオブライフの4頭くらい。さほど速くはならない。中~内枠の先行馬を狙う。
◎スカイハイ
2走前は新潟後半の外伸び馬場で内枠が不利。前走は前後半45.9-47.6のハイペースを早めに抜け出し、標的になってまんまと差されたもったいない2着。後続は3馬身半離しており負けて強しの内容だった。今度こそ。
◯グリーズマン
母スピークソフトリーはJRAの芝で4勝。近親の活躍馬もハッシュやブレスレスリーなど芝馬で、そこに父モーリスならダートより芝が本領でしょう。新馬戦はトラックより距離が敗因。
【予想の方向性】
逃げはセリエルか。1200m以下で先行してきた馬が非常に少なく、スローペース想定。中~外枠の先行馬を狙う。
◎サザンステート
ミスター叩き良化。中3週以下で【2-3-2-7】、中4週以上で【0-0-0-12】というあまりにもキレイな傾向が出ている。近3走は中10週、中7週、中10週といずれも苦手なローテであった。中1週で一変に期待できる。4月中山の時みたいに先行してほしい。
◯ニットウバジル
1200mでは【1-4-0-0】といずれも連対。2走前は差し有利な展開に泣いて4着、前走も前後半33.3-37.3のハイペースで一時先頭の場面を作り、後ろから食われての2着。内容は勝ちに等しい。クラス突破は目前。