【函館2歳ステークス2025】過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

函館2歳ステークス2025の概要

開催日

2025年7月20日(日)

グレード

GⅢ・2歳

コース

函館芝1200m

概要と歴史

JRAで行われる最初の重賞レース。函館の短距離戦で勝ち上がってきた馬を中心に、6月の東京・阪神勝ち上がり馬、そしてホッカイドウ競馬からの遠征馬を交えて戦うのが例年のメンバー構成となる。

1984年の勝ち馬エルプスが翌年に桜花賞を勝ったくらいで、クラシックにはまず直結しない。潜在能力よりも2歳7月時点での完成度と経験値を競う特殊な重賞と考えるべきだろう。

函館2歳ステークス2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬15頭

ウレシイゴサン
エイシンディード
エスカレイト
カイショー
クラディスティーナ
ケイベエ
スターオブロンドン
スペシャルチャンス
タガノアラリア
トウカイマシェリ
ノアールビーナス
ファンシーフリル
ブラックチャリス
マイオウンウェイ
ワイズギャング

函館2歳ステークスの基本データ(過去10年)

※出典:TARGET frontier JV

人気と配当の傾向

1~4番人気の成績がほとんど横並びで、であれば当然3~4番人気の回収率が高い。5番人気【0-0-0-10】から9番人気【0-0-0-10】あたりはイマイチだが、2桁人気馬の好走例は7頭ある。

平均馬連配当は7252円。最高馬連配当は2万1980円(20年リンゴアメ→ルーチェドーロ)、最低馬連配当は660円(16年レヴァンテライオン→モンドキャンノ)。

枠順と脚質の傾向

開催最終週のワンターンということで、勝ち馬10頭中8頭が5~8枠から出現している。よって外枠有利……と思いきや、2-3着数は内枠の方が圧倒的に多い独特の傾向を示す。

4角ではある程度のポジションにいないと勝負にならず、5番手以内が8勝2着8回。回収率ベースでも4角6番手以下はだいぶ苦戦を強いられていることが分かる。前を狙おう。

前走について

前走新馬組は【7-9-9-79】で複回収率112%。2021年には阪神マイルの新馬で5着だったグランデが10番人気3着という例もあり、別に勝っている必要すらない。意外と侮れないのが函館ダ1000m新馬勝ちの馬で【1-1-1-10】単回収率229%、複回収率136%。そのダ1000mを1番人気で勝っていれば【1-1-1-2】だ。

前走未勝利戦組は【3-1-1-24】で複勝率17.2%、複回収率39%と見劣りするが、単勝オッズ15倍未満【3-1-1-6】複勝率45.5%、単回158%、複回104%に対し、同15倍以上で【0-0-0-18】。根本的に能力が足りなくて未勝利に回った馬はよくないが、一定以上の地力がある馬に限れば、経験値が一戦多いのは悪い要素ではない。

なおクラス問わず、前走が逃げ切りだった馬は【1-3-4-42】複回収率60%とイマイチ。番組の性質上、下級を逃げ先行で勝ち上がった馬が集結するため、控えるオプションがない馬は競馬がしにくい。

函館2歳ステークス2025の参考レース

参考レース① 2歳新馬(6月21日函館芝1200m)

トラックバイアス:フラット~やや内有利
展開:ハイ

1着ブラックチャリス【レコードV】
好スタート。飛ばす逃げ馬を見るように内目の3番手を追走し、直線でしっかり脚を伸ばして差し切り、最後は3馬身差を付けて2歳レコードVだった。同日の古馬1勝クラス、2勝クラスよりも速い時計で、初戦から理想的な内容。函館2歳Sでも勝ち負けだろう。

2着トウカイマシェリ【二の脚速い】
ゲート自体は五分だったが、直後のダッシュが抜群に速くてハナへ。前半3Fが33.4秒と速かった分、最後は差された。新馬戦としては及第点。

参考レース② 2歳新馬(6月14日函館芝1000m)

トラックバイアス:内有利
展開:ミドル

1着カイショー【レコードで快勝】
最内枠から先手を取り、4角では少し外に膨れる場面もあったが、直線は後続を楽々と振り切って3馬身差勝ち。ハギノトップレディが46年保持したレコードを更新した。ただ、トラックバイアスの援護と時計が出やすい馬場の恩恵はあった。

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