自分用のメモを兼ねて、今週行われた2歳戦について簡単な評価とともに記述していきます。
先週分はこちら。
能力:C センス:D
調教、前評判の割に動けなかった新馬戦から中1週、ブリンカー着用で臨んだ。鞍上がかなり意識的に押して行って逃げ、レースラップは12.5-10.8-11.6-11.4-11.6-11.5-12.3-13.4。ハイペースに持ち込んで後続を潰し切る形での快勝だった。
フィジカル面はいいものを見せたが、勝ち時計1.35.1はこのペースゆえのものでもあり、割り引いて考える必要あり。坂井瑠星がこういう判断をしたということは、反面キレる脚に欠けることも意味していそう。
能力:B センス:C
ゲートはあまりよくなく、中団やや後ろからの追走。600m36.4秒のスローペースでも追走にモタつく面を見せており、このあたりは伸びしろと言える。エンジンがかかるとグングン加速して上がり33.3秒の脚で差し切り。レースラップ11.3-11.6-11.6と減速なくまとめた点も含めて、いいパフォーマンスだった。POG期間内3勝アスコルターレのように、マイル以下で速攻系の活躍を見せてくれそう。
能力:C センス:C
新馬戦はボンドガール組の3着。あれは相手が強すぎた。今回は出負け気味のスタートからハナを切り、やや行きたがりながらの走りだったが直線も余力十分。肩ムチ程度で後続を突き放して3馬身差で勝利した。1.34.6の時計はまずまずで、1勝クラス~OPあたりで戦っていけるだろう。ただ、切れるイメージはないですね。スワーヴリチャードってこんな感じなのかも。
能力:C センス:B
6頭の少頭数戦。スタート直後の二の脚は速かったが、意識的に控えてインの3番手。道中はソツなく、手応えよく走って直線に向くと、外からいい脚を使って差し切った。時計1.11.5は特段強調できないが、ステッキが入った瞬間の反応は素晴らしく、レースセンスの高さがうかがえる。もしかしたらもしかするかもしれない好素材。アルアイン産駒はJRA初勝利ですね。
能力:A センス:A
ゲートはよかったが、その後進んでいく感じがあまりなく、自然と中団やや後ろへ。4角でちょっと気合を付けられながら、直線は他馬が割けた最内を突くとそこからは独壇場。次元の違う伸びで突き抜けて5馬身差の圧勝だった。上がり33.7秒は同2位ブルーミンデザインの34.8秒より1.1秒も速い強烈な脚で、このメンバーの中では2枚も3枚も上手だった。いわゆる「宝塚新馬」で例年は好素材が集まるレースだが、今年はPOG人気していた馬の予定変更もちらほらあったし、ちょっと2着以下は小粒だったかもしれない。
これまでに2歳7月以前の阪神芝1800m新馬で1分49秒を切ったのはアーネストリー、ロジユニヴァース、マイネアロマ、ダノンプレミアム、ダノンザキッド、レッドベルアームの6頭。うち4頭がのちのGⅠ馬になっている。これはかなりいいんじゃないでしょうか。初戦はこのぐらい仕掛けに対しておっとりしていた方が、将来的に距離が延びても対応できそうですしね。
ダイナカール牝系で、打率が高い「社台・ノーザン系のキズナ産駒」。POGでとれたような気がしなくもないなあ。
レガテアドール
能力:D センス:C
好位のインで溜めて直線ひと脚伸ばしたレース内容には好感だが、前が飛ばした上に4角で外に膨れてくれた点など、かなり恵まれたのも確か。
タヤスロンドン
能力:E センス:D
少頭数、時計も低調。見た目には楽抜け出しだが、ラスト13.1を要している。
チークタイム
能力:D センス:D
スタートからかなり激しく促されてなんとか外2確保。4角から再び気合いを付けられて、早め先頭から押し切った。しぶといのは分かったが、短距離で活躍するにはもう少し前向きさが欲しいところ。昇級すると乗り方が難しそう。
ヴェロキラプトル
能力:D センス:C
新馬戦らしいハナの譲り合いを経て逃げる。1000m通過63.4秒のスローで、ラスト11.2-10.9-11.7。あまりにも展開が向いており、強調点に欠ける。
トーセンクライネ
能力:D センス:C
トップスタートから控えてスローペースのイン3。上手に走った印象はあるものの、勝ち時計は同日の2歳未勝利コラソンビートより2.2秒遅いもので何ともいえない。この流れなら33秒台の上がりが出てほしかったところ。