Categories: 中央競馬予想

【中央競馬】ラジオNIKKEI賞、北九州記念2024と当日他レースの予想

参加予定レース

小倉9、福島9、小倉10、福島10、函館11、小倉11、福島11、福島12

※買い目は基本的に◎-◯のワイド

土曜は8打数1安打で負け。◎シュガーコルトと◎エイシンフェンサーで外れたのは己の不徳の致すところだが、文句のひとつもいいたくなるのは福島メイン。

「予告ハイペース」みたいなメンバー構成で、内枠ブッシュガーデンで押して32.4秒の外2をとりに行く意味 is 何。批判とかではなく……いやまあ批判になるか、ちょっと理解できなかった。あの無茶なペースで行っても4角まで手応え抜群だったわけで、普通に構えていれば高確率で馬券になっていたでしょう。ツラいね。

やっぱりこの時期の競馬は難しい。難しいというか、絞って買うスタイルと相性が悪い。と再認識しながら日曜へ。ヤケドに注意。

◆小倉9

【予想の方向性】
小倉芝はフラット~やや内有利とする。少頭数の割に逃げ候補が5頭くらいいるメンバーで、しかも行きたい馬が外枠に偏った。序盤そこそこ流れる想定。内枠の差しを狙う。

◎グランデサラス
しばらく1400~1600mを使われて結果が出なかったが、1800mに転じて即勝利。前走は勝ち馬が昇級戦2着、2着と3着馬は次走勝利というハイレベル戦で、しかも外有利馬場の内枠という不利がありながら小差の4着。順当に勝つと思う。単勝で。

◆福島9

【予想の方向性】
福島芝はやや内有利とする。少頭数かつアララララ以外に速い馬がほぼおらず、スロー想定。前を狙う。

◎フミサウンド
2-3走前はダートで参考外。前走は少し引っかかるくらいの行きっぷりで先行したが、直線は伸びずバテずという感じの4着に終わった。もともと好走時は道悪だったり洋芝だったり、トップスピードが問われない競馬でこそのタイプ。東京の馬ではない。開幕週でも福島の方がマシだと思われ、あとは雨でも降ってくれれば。

◯アララララ
3歳どうしの1勝クラスで着差を付けて現級入り。前走はやや案外な負け方ではあったが、テン33.3秒で入ったのでキツい展開ではあった。翻って今回はどうぞご自由にお逃げくださいというメンバーに替わり、展開面が大幅好転。順当に巻き返してくる。

◆小倉10

【予想の方向性】
小倉ダートは内有利とする。内枠なら逃げ一手のイチネンエーグミにダンテやメイショウが続き、大外から強引にでもグラストンベリーが特攻。ハイペース想定。内枠の差しを狙う。

◎メイショウミカワ
前走は1400mが合わなかったのもあるが、そもそも外を回りすぎ。今春の京都ダートは総じてイン前馬場で、このレースも上位はほとんど前とイン突きで決まっていた。外4ではちょっと無理。

3戦して2着2回と好相性の西村騎手へ鞍上スイッチ、1700mは【0-3-0-0】と得意で、7~9月【1-4-0-3】と夏馬に強い馬でもある。条件はもろもろ整った。

◯タガノエスコート
こちらも1700m戦は【1-0-2-0】と好成績。前走は例によってイン前有利の京都ダートで、ミスティックロア以外は前とイン突きで決まる競馬を外差ししての6着。こちらも川田騎手への鞍上強化。

◆福島10

【予想の方向性】
福島ダートはフラット~やや外有利とする。ブーバーがハナでサヨノフィールドあたりが2番手か。先行馬が手薄でスロー想定。前を狙う。

◎ブーバー
1勝クラス勝ちはスロー逃げで展開に恵まれた面もあるが、ラスト12.6-12.4の加速ラップを踏んではいた。2走前は1000m通過59.2秒の超ハイペースで潰れ、前走は2F目に10.6を使って先行した割にその後12.8-13.7-13.0で後続を引き付けるイビツなラップで、前に行った馬は総じて自滅に等しい負け方であった。ベテランに替わり、「逃げとはこうやるんだ」というのを後輩たちに見せてほしい。

◯エバーハピネス
2走前は初ダート、1年以上の休養明けで+16キロ、東京ダ1600mの最内枠、砂を被る形という四重苦だったが4着確保。これが地味に偉い。前走は単体で見ると展開ハマった印象も受けるが、それにしても4角大外を堂々と押し上げて2馬身半差勝ち、勝ち時計は同日ナイトアクアリウムと同値だった。

◆函館11

【予想の方向性】
函館芝はほぼフラット。前走で逃げた馬こそいないが、ラリュエル、ショウナン、ワールドリバイバルと候補は多い。特にラリュエルは折り合いが難しく、ルーキー起用で積極策だと暴走気味になるのでは。中団からの差しを狙う。

◎グリューネグリーン
中山巧者として名を馳せたヴェルデグリーンの弟で、この馬自身もどちらかといえば1周競馬の方が合うタイプ。東京や阪神外回りばかり使っている近走は適性外だと思うし、大阪城Sは内有利馬場のハイペースを外から押し上げた不利もありながら0.6秒差に留めている。函館ならやれていい。

◯サンストックトン
4走前は道中で前から離されすぎ、3走前は直線どん詰まり、2走前は別定GⅡを0.4秒差の大健闘で、前走はゴール前で挟まれる危険な不利がありながらの0.2秒差とそう負けていない。力はあるし、札幌&函館【2-2-0-0】と洋芝も合う。

◆小倉11 北九州記念

【予想の方向性】
内枠◇◆◇◇◇外枠
先行◇◇◇◆◇差し
スピ◇◆◇◇◇スタ

ジャスパクローネとピューロマジックの仁義なきハナ争いが確定的だが、テイエムスパーダやモズメイメイも本当は逃げたい。さすがに超ハイペース想定。ただ、そうなっても開幕週小倉の18頭立てであまり外回しは許容されない。内枠の差しを狙う。

◎エイシンスポッター
分からんなあ……。昨年から戦績を振り返っていくと、CBC賞は超イン前有利馬場、セントウルSも開幕週のイン前有利高速、スプリンターズSもイン有利。京阪杯は3番手以下実質スローの展開を上がり32.2秒でトウシンマカオ→ルガルの3着、阪神Cはメンバーレベル高い&直線詰まる、六甲Sは距離長い。で、安土城Sを上がり32.5秒で一刀両断。ほとんどのレースで馬場や展開に泣いていて、本当はもっと強い馬なんだろうと思う。

角田大河JはセントウルS、京阪杯、阪神Cでイン突きを敢行していた。この馬に乗るとき漫然とは外を回していない。詰まる覚悟で馬群の中に入ってもらって、力尽きた先行馬をパスするだけのスペースがあれば。

◯サーマルウインド
マイルを使われていた頃から、ハイペースあるいは上がりが問われない消耗戦に強かった。前走は初の1200mで出遅れからリカバーして先行と決して楽ではない競馬だったが、それでも後の重賞馬サトノレーヴとアタマ差。好枠で鞍上も頼もしい。

まあ難しい。週中のレポートでも書いたけど、ジャスパクローネは去年のCBC賞→北九州記念→スプリンターズSがいずれも逃げ有利な馬場だったので、そこで作った実績により58.5キロを背負わされる以上あまり手を出す気がない。強いとか弱いとかではなく、味がないというか。

葵S組も然り。葵Sって、あの時期の京都芝1200mでフルゲートをやれば当然なんだけど、イン前有利のバイアスが強すぎる。そこで好走した馬を対古馬、さらに逃げ候補が増える一戦で後追いはしたくない。

となると必然的に差し狙いになるけど、小倉で雑な外差しも決まらないだろうし……。うーん。という思考回路ですね。買おうか迷った馬はグランテスト、ヤクシマ、トゥラヴェスーラ、ペアポルックス、ディヴィナシオンあたり。ヤクシマはずっと折り合いに苦労してるので、激流必至の今回は条件好転だと思う。

◆福島11 ラジオNIKKEI賞

【予想の方向性】
内枠◆◇◇◇◇外枠
先行◇◇◇◆◇差し
スピ◇◇◆◇◇スタ

開幕週に加えて初角まで短い1800m戦とあって、毎年内を捌いたもん勝ちになる重賞。そして今年はズラリと逃げ候補が揃った。ハイペース想定。内枠の差しを狙う。

◎オフトレイル
3走前は前後半36.1-34.3で2-3着前残りの決着を差し切り。アーリントンCは負けたとはいえ自身も上がり32.8秒を使っており仕方ない。白百合Sは距離延長とスローペースが重なったことで序盤かなり引っかかってしまい、逃げ馬にラスト10.8-11.2を使われては差しようがなかった。折り合い面から、ペースが流れてくれそうなのは好材料。あとはコース形態に戸惑わなければ。

◯シリウスコルト
皐月賞は1000m通過57.5秒の超ハイペースを2番手追走。残り200mくらいまではまずまず踏ん張っていた。今回は言うまでもなく大幅な相手緩和。位置取りに苦労しないだけのテンと、他が行くなら控えても問題ない経験値を兼ね備えており、この枠なら競馬がしやすいことこの上ない。かなりよい。

こっちもまあ難しいけど、北九州記念に比べれば自信はある。例年はハンデの手ごろな「1勝クラス勝ち直後の馬」とかを狙っていくレースだが、今年は軽ハンデ組がどうもピンとこない。強いて言えばショーマンフリートだが、大外枠ではなあ。

印の2頭以外でいいと思ったのはセットアップ、サトノシュトラーセ、ジュンゴールド。セットアップは朝日杯がシュトラウスに絡まれての展開不利で0.5秒差だし、サウジダービーはもちろんダートで参考外。58キロだけで全くの人気薄はいかがなものか。

サトノシュトラーセはみなさまご存知、今世代屈指のハイレベル戦だった京都2歳Sの3着馬。これは内回り系1周競馬への適性が高いと見ていて、近2走の毎日杯→青葉賞というローテは個人的に懐疑的だった。ラジニケはいいんじゃないか。

ジュンゴールドは新馬戦が加速ラップでの差し切り、紫菊賞はスローの楽逃げとはいえ後半1000m57.8秒を計時しており、弱い馬ではない。ちょっと折り合いに苦労しているので、ハイペースなら近走よりは走れていい。54キロも手ごろ。枠だけがね……。

◆福島12

【予想の方向性】
逃げ候補の数自体も多いが、4枠の2頭がともに減量起用で激しい応酬になりそう。ハイペース想定。内枠の差しを狙う。

◎レザンノワール
新馬戦はラスト12.0-11.6の加速ラップを踏んで、中山の短い直線で4角10番手から豪快な差し切り。当時の2着馬もその後1勝クラスで好走できていて、こちらももっと走れそうなものだが……。とはいえ中山芝1200mというコース自体、なかなか差し競馬になってくれない面は多分にある。福島替わりと相手緩和で前進に期待。

◯ダルタニアン
骨折明けということもあって、ここ2走はおそらく適性より脚元への配慮でダートを使ったものだろう。やっぱり芝でこその馬。新馬勝ち、2戦目に3歳1勝クラスで即2着の実績からして、ローカルの1勝クラスなら地力上位。マイルを使った際の折り合いを見るに、1200mはまずまずフィットしそう。

鈴木ユウヤ

東大卒競馬ライター。中央競馬、南関東競馬を中心に情報発信している。単勝&ワイド。攻めて勝つ。

Recent Posts