ラジオNIKKEI賞2025 上位人気想定馬の評価
トレサフィール
能力評価:★★★★
苦手条件:瞬発力△
《寸評》
新馬戦は出遅れ→上がり最速34.1秒も届かず7着に敗れたが、2戦目から横山和生騎手に乗り替わると逃げて2着、1着、1着。未勝利を勝ったときの2,3,4,6,8着馬はその後勝ち上がり。前走はエプソムC当日のやや外有利な馬場を逃げて3馬身差の完勝。緩めすぎず、後続に脚を使わせていく逃げ方で才能が花開いた。
福島開幕週、かつ初角までが近い1800mで行われるラジオNIKKEI賞はポジション取りが超重要なレース。過去10年で逃げ馬【1-2-3-4】単回200%、複回278%、「前走逃げた馬」全体でも【3-4-4-16】単回116%、複回179%と大幅プラス収支になる。そういうレース傾向にも合致する。なまじ2勝してしまったがゆえにハンデはやや重いが、上位評価が妥当な1頭。
フクノブルーレイク
能力評価:★★★★
苦手条件:2000mは気持ち長い?
《寸評》
未勝利勝ちは2000mだったが、少し行きたがる面があるので、個人的には1800mがベストかなという見立て。スプリングSはメンバーやや手薄&道悪の特殊戦とはいえGⅡで2着に入り、今回再戦するスナークピカソ、レーヴブリリアントには先着した。
皐月賞は根本的にメンバーレベルが今回の比にならないほど高く、しかも初角で内からぶつけられて終始外目を回されるロスもあった。大敗も減点は不要。一気の相手緩和と距離短縮で、ここに混じれば通用の見込みはある。ただ、脚質面でラジオNIKKEI賞の傾向には沿わないし、57キロもさすがに重すぎる。内枠マスト。外目なら切ることになりそう。
バスアップビート
能力評価:★★★
得意条件:1800m以下?
苦手条件:瞬発力△
《寸評》
デビュー前から評判が高く、新馬戦では単勝1.8倍の支持を集めたが2着。とはいえ勝ち馬はジョバンニで、この時4馬身離したダノンシーマもその後アザレア賞を勝った。その内容が悪くなかったのに勝ち上がりまで5戦を要したあたりは、2000mが気持ち長かったのかも。
白百合Sはダービー裏の京都芝で、完全なる外差しトラックバイアス。1000m通過57.9秒のハイペースを後方外から追い込んでキッチリ展開と馬場に便乗した。このレースから次に買いたいと思ったのは逃げて頑張ったスナークピカソの方で、まして今回はそのスナークより2キロ重い斤量。あまり追いかけたくないタイミング。
センツブラッド
能力評価:★★★★
苦手条件:瞬発力△
《寸評》
母サマーセントはマーメイドSの勝ち馬。デビュー3戦目で勝ち上がり、京成杯で重賞挑戦するも8着止まり。ただ、この時は超ハイペースの内枠差し決着であり、先行馬には厳しい展開だった。
少頭数の1勝クラスを勝って臨んだ白百合Sは1000m通過57秒台のハイペースを苦労することなく4番手で追走し、直線は馬場のいい外へ振りながら脚を伸ばした。1,3,4着が外差し、外差し、外差しの決着だったことを思えば、前目からのアタマ差2着は価値ある走り。その分56キロという斤量になった点がネックだが、内目の枠を引ければ印は必要だろう。
モティスフォント
能力評価:★★★
得意条件:不明
《寸評》
5代母ローザネイのいわゆる「薔薇一族」出身。近親にスタニングローズなどがいる。デビュー戦は新馬らしいスローペースで4角2-3-1-3番手の馬が残るところに上がり最速で外から追い込んで3着。素質を感じさせる負け方だった。
2戦目できっちり勝ち上がり、昇級した前走はレース途中から逃げて2着止まり。しかし3着馬には2.1/2馬身、4着にはそこからさらに4馬身の差をつけており、おそらく勝ち馬ラブリージャブリーが強すぎただけではないかと思う。ここでも枠と立ち回り次第で楽しみはある。
ただし、実績に比してハンデは1キロ余計。2勝馬でもアタラシイカドデニ53、ショウナンマクベス54、レーヴブリリアント54というなか、未勝利勝ち+1勝クラス2着の実績で54キロは若干見込まれた。
ショウナンマクベス
能力評価:★★
得意条件:東京のスローペース?
《寸評》
これまでの2勝はどちらも東京でスローペースを逃げ先行したもの。百日草特別は勝ち時計が同日未勝利より2.0秒遅く、当時の出走馬からその後芝で馬券に絡んだ馬が1頭も出ていない。レースレベルに疑問符が付く。
共同通信杯は相手が強すぎたので仕方ないといえば仕方ないが、走破時計1:47.5は同日トレサフィール未勝利より1秒遅い。前走もリステッド4着といえば聞こえはいいが、前後半60.6-58.7の展開なら押し切りたいところ。当時の3着、5着、7着馬が続く1勝クラスで凡走した。これもレースレベルは低調だった。シンプルに地力の面でどうか。