チャレンジカップ2025の概要
開催日
2025年9月13日(土)
グレード
GⅢ・3歳以上
コース
阪神芝2000m
概要と歴史
歴史は古く、1950年に創設された古馬の重賞競走。第2回まで2400mだったが、第3回から2000mに変更。2012~2016年の5回だけ1800mで施行されたが、そのあとは再びこの距離に戻された。
昨年まで12月に行われていたレースだが、今年から(2011年以前と同じ)9月阪神に変更、斤量も別定→ハンデに改められた。ここを使うと天皇賞(秋)まで中6週とれるため、新たな選択肢のひとつになりうるかもしれない。
チャレンジカップ2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬15頭
アスクカムオンモア
イングランドアイズ
エアファンディタ
オールナット
オニャンコポン
カネフラ
グランヴィノス
サブマリーナ
ショウナンマグマ
ジューンテイク
タガノデュード
ドクタードリトル
ホウオウプロサンゲ
マイネルクリソーラ
ヴェルテンベルク
チャレンジカップの基本データ(過去10年)
※出典:TARGET frontier JV。「枠順と脚質の傾向」は阪神芝2000mで施行された7回分を参照
人気と配当の傾向

昨年まで12月の別定戦だったのが今年は9月のハンデ戦になるため、正直あまり参考になる気はしないが、一応人気別成績をチェックする。
勝ち馬は10頭中9頭が3番人気以内から登場。堅い結果は出ている。ただし、ハンデ戦時代の2016年には9番人気マイネルハニーが勝っている。今年はどちらかといえば波乱に要警戒か。
平均馬連配当は2296円。最高馬連配当は7460円(16年マイネルハニー→ベルーフ)、最低馬連配当は220円(20年レイパパレ→ブラヴァス)。
枠順と脚質の傾向

「枠順と脚質の傾向」は阪神芝2000mで施行された7回分を参照する。このコースらしく内枠の好走率が高く、複勝回収率が唯一100%を超えているのは2枠で174%。ざっくり半分に分けると1~4枠が複勝率32.3%に対し、5~8枠は20.4%に留まっている。

脚質的にも、対象7戦のうち6戦で4角5番手以内の馬が勝利。同10番手以下【0-0-0-18】だった。大阪杯などと同じく、開催早期の阪神芝2000mで後方から外を回すような差しはなかなか届かない。
前走について
前走傾向についても、別定→ハンデ戦の条件変更&時期変更で正直アテにならないが、軽く触れておく。
前走が条件戦だった馬は【1-0-2-11】複勝率21.4%で、可もなく不可もなく。
オープン・リステッド組は【2-4-1-32】複勝率17.9%。複勝回収率は40%と低い。その1着馬に限ると【2-2-0-2】と信頼できるが、2~4着が【0-2-1-12】、5着以下は【0-0-0-18】だった。
重賞組はGⅢが【2-2-2-21】複勝率22.2%、GⅡ組が【2-3-1-21】同22.2%。着度数も含めて同じような数字になっている。
GⅠ組は【3-1-4-18】複勝率30.8%で、他の組よりは若干高い数字。ただし好走した8例は全て別定戦時代で、ハンデ戦だった15,16年に限れば【0-0-0-8】と撃沈している。
チャレンジカップ2025の参考レース
参考レース① 小倉記念
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内有利
展開:実質ミドル
→前日がウソのように馬場は内有利。外枠からグラティアスが出ムチを打って特攻し、1000m通過は58.7秒。とはいえ離れた2番手スズカダブル以降は推定59.8-60.1くらいでほぼ平均ペースだった。内を通った馬がやや有利なレースだったと評価する。
1着イングランドアイズ【諸々噛み合って】
最内枠から積極的に出してスズカダブルの背後、内ラチ沿いを確保。右にモタれる癖があるため、道中ラチに頼れたのはこの馬にとって大きな好材料だった。下がってくるグラティアスをパスし、直線は右に行くのを修正しながら追って突き抜けた。勝ち方は鮮やかだったが、前日と変わった内有利のトラックバイアス、枠順、そして51キロの軽ハンデなどあらゆる点で上手く行った。再現性は低い。
14着カネフラ【力不足】
後方待機。4角も内ラチ沿いを通して直線勝負に徹したが、そこから全く伸びなかった。重賞で勝ち負けするには現状ちょっと力が足りない。
参考レース② 七夕賞
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:フラット~やや内有利
展開:ミドル
→福島芝は1200mと1800mで若干のイン風味を感じるが、こういう時でも2000mは外もそこそこ許されるのが福島コース。極端な差ではなかったと見る。コスモフリーゲンの逃げで前後半59.4-61.1とやや前傾。しかし道中に12.7-12.8と緩む区間があり、極度に前が苦しいレースでもなかった。おおむね力通り、内を通った馬が少し有利なレースだったと評価する。
3着オニャンコポン【意外な激走】
好スタートから促さず、折り合い専念で中団追走。4角はインを捌き、直線は外に切り替えて脚を伸ばしてきた。ハンデは55キロと軽め、トラックバイアスの利もあったとはいえ驚きの激走。復調したか。
10着ショウナンマグマ【先行バテ】
果敢に押して2番手をとったが、勝負所で手応え劣勢になり、最後は完全に止まってしまった。苦しい戦いが続く。
参考レース③ 宝塚記念
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:ミドル
→前日降った雨の影響で重からスタートした阪神芝。しかし外差しもあり、逃げ切りもありで内外のバイアスはさほど感じなかった。戦前の想定通りメイショウタバルが逃げて1000m通過59.1秒。道中は12.2より遅い区間を作らず、後半1000mから徐々にペースを上げていった。馬場も相まって、消耗戦に強い馬が恵まれたレースと評価する。
16着ジューンテイク【ケガの影響アリ】
2番手追走。4角ですでに手応えが厳しく、直線はズルズル後退していった。屈腱炎明けの2戦はそれ以前のパフォーマンスと程遠い。