【シルクロードステークス2025】5分で予習! 過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

シルクロードステークス2025の概要

開催日

2025年2月2日

グレード

GⅢ・4歳以上

コース

京都芝1200m

概要と歴史

1年で最初の1200m重賞。ハンデ戦。もともと同名のOP特別が行われていたが、1996年からGⅢに昇格した。

以前は高松宮記念のステップとして阪急杯かオーシャンSを叩くのが一般的だった。ところが昨今の本番まで間隔を空ける潮流により「シルクロードSから直行」のローテーションを採る陣営が増えつつある。2023年には1着ナムラクレア、2着ファストフォースが高松宮記念でもワンツー(着順は逆転)を収めている。

シルクロードステークス2025の登録馬

登録馬一覧

登録18頭

ウインカーネリアン
エイシンフェンサー
カピリナ
クファシル
グランテスト
ジャングロ
シロン
スリーアイランド
セントメモリーズ
ソンシ
ダノンタッチダウン
ビッグシーザー
ピューロマジック
プルパレイ
ペアポルックス
マイヨアポア
メイショウソラフネ
レッドアヴァンティ

シルクロードステークスの基本データ(過去10年)

人気と配当の傾向

ハンデ戦らしく1番人気がなかなか勝てない重賞だが、勝ち馬10頭はいずれも4番人気以内から出ている。2着は5番人気以下が6頭、3着は7番人気以下から6頭なので3連系を仕留めるのは至難だが、とりあえず勝ち馬は常識的なところから出現する。

馬連平均配当は3218円。最高配当は8100円(23年ナムラクレア→ファストフォース)、最低配当は590円(24年ルガル→アグリ)。

枠順と脚質の傾向

※枠順、脚質傾向は京都開催7回のデータ

枠順と脚質については中京代替を除く7回でデータを見る。

表を見れば一目瞭然、明々白々に内枠がいい。1-4枠と5-8枠では複勝率が倍以上違って、内枠は複回収率100%を超える。まして今年は1月京都が中京で代替され、この週が開幕週。例年以上に内の有利は大きいだろう。

脚質では4角6番手以下の馬も健闘している。複回収率はむしろ差し勢の方が高い。穴は内枠の差しから出る。

前走について

前走3勝クラス組は【0-1-2-8】。勝利はないが複勝率27.3%は高い部類。うち4歳馬なら【0-1-2-3】で、ポンポンと条件戦を突破してきた若手が勢いとハンデ有利を生かして好走する。

OP・リステッド組は【1-5-5-77】とイマイチ。同6着以下だと【0-0-1-41】とほぼ壊滅している。ただし淀短距離Sの5着以内馬【1-3-2-13】複回124%だけは買える。

重賞組【9-4-3-54】はレース別にチェック。出走数最多は京阪杯組の23頭。ここは7着以内【4-2-0-8】複勝率42.9%、単回136%、複回128%で、8着以下は【0-0-0-9】とくっきり差がついている。

スプリンターズS組は【3-1-0-14】で可もなく不可もなく。阪神C組は【2-1-0-4】と、サンプルは少ないものの連対率42.9%と好成績だ。

シルクロードステークス2025の参考レース

参考レース① スプリンターズS

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

馬場は内有利。ピューロマジックが前走から一転、スピードを抑えずに飛ばして逃げ、前半3Fは32.1秒。GⅠとしてもかなりのハイペースになった。離れた3番手ルガルでも32.8秒。内でじっと溜めた差し馬が恵まれたと評価する。

8着ピューロマジックは超ハイペースの逃げで残り100mあたりまで先頭をキープしていたが、最後はさすがに力尽きた。それでも0.5秒差と大きく負けていない。元々直線平坦コースの方が合う馬でもあり、相手緩和と京都替わりで反撃に期待が持てる。

参考レース② 京阪杯

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

この日の京都芝は前日の傾向がウソのように内が復活した。ウインカーネリアンが逃げて前後半33.7-34.0は古馬重賞としては緩く、イン前で立ち回った馬が有利な競馬と評価する。

1着ビッグシーザーはインの3番手でレースを運び、直線入り口でスムーズに外へ。馬場の五分どころを伸びてゴール前でウインカーネリアンを捕らえた。枠順と展開の恩恵があった。

2着ウインカーネリアンもスプリント重賞としては楽なペースで逃げることができ、力を出し切った。このレース単体では展開に恵まれた側だが、もとも重賞2勝&高松宮記念4着の実績があり、能力に疑いがつくものではない。

4着プルパレイはイン中団追走から直線も前がスムーズに空いたものの、上位2頭からは少し離された。現状、重賞だとここが天井か。

10着グランテストは外々を回ってロスの大きい競馬になった。参考外でいい。

参考レース③ 淀短距離S

元々内枠有利の中京芝1200m、そしてこの日のトラックバイアス的にも内が有利だった。前後半34.5-34.2のスローペースも相まってイン前有利の競馬と評価する。

1着ソンシは1枠2番から外2をゲット。この時点でほぼ勝負あり。直線は粘るグランテストをかわすだけ。楽な競馬だったのは確かだが、左回りならそれなりに強い2着バルサムノートに1馬身半の着差をつけた点は注目に値する。

3着グランテストは8枠17番から坂井騎手が押してハナを取り切った。このあたりはさすがの騎乗。スローに落として有利な展開を作ったがソンシとバルサムノートには差された。上位2頭には力負け。

13着メイショウソラフネは枠なりに外目を回されて不利な競馬に。ただ、それを加味しても負けすぎの感はある。得意の京都でパフォーマンスは上がるか。

17着プルパレイは荒れた馬場に脚をとられたか、道中の走り方がどうもぎこちなく、直線も全く余力が残っていなかった。斤量59キロの不利もあった。

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