【プロキオンステークス2025】5分で予習! 過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

プロキオンステークス2025の概要

開催日

2025年1月26日(日)

グレード

GⅡ・4歳以上

コース

中京ダ1800m

概要と歴史

今年から1月に施行されるプロキオンステークス。フェブラリーSの前哨戦で、日本で唯一のダートGⅡ(JpnⅡではない)競走だ。

非常にややこしいのだが、前身は中京ダ1400mで行われていた「プロキオンステークス」ではなく、東海Sの名称変更という扱いになる。来年から1月の中京開催がなくなり中山京都小倉の3場開催となる模様。これに伴って東海Sは京都に引っ越し、もはや「東海」ではなくなる。だから名前を変える、という流れだ。で、たまたま2025年は阪神改修の影響で中京代替。複雑だがこういう形だ。

とりあえず今年までは「東海S」のデータを適用できる。それを用いて考えていこう。

プロキオンステークス2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬21頭(フルゲート16頭)

オメガギネス
カズペトシーン
サイモンザナドゥ
サトノエピック
サンデーファンデー
サンマルパトロール
サンライズジパング
ゼットリアン
タマモロック
ディープリボーン
ドゥラエレーデ
ニューモニュメント
ビヨンドザファザー
フタイテンロック
ペプチドソレイユ
ホウオウルーレット
マリオロード
ミッキーヌチバナ
メイショウフンジン
メイショウユズルハ
ロコポルティ

プロキオンステークスの基本データ(過去10年)

※データは過去10年で「東海S」が中京開催だった8回を参照する。

人気と配当の傾向

1番人気馬が【4-2-1-1】と堅実。飛んだのは不良馬場かつ1000m通過59秒台のハイ逃げとなった21年インティ(12着)のみ。2番人気も【2-2-0-4】と悪くないが、その一方で10番人気以下の馬券絡みも4例ある。いわゆる「ヒモ荒れ」的な決まり方をする。

馬連平均配当は4090円。最低配当は310円(19年インティ→チュウワウィザード)、最高配当は1万2560円(17年グレンツェント→モルトベーネ)。

枠順と脚質の傾向

中京ダ1800m=内枠有利も散々言い尽くされたが、東海Sに関しては1枠が【0-0-0-11】と振るわないことに注意。だいたい馬番3~6番【4-4-4-20】複勝率37.5%、複回収率122%に良績が集中している。

1-4枠と5-8枠でざっくり分けると、好走率、回収率ともに若干ながら内枠が優勢。ただ「枠が最重要事項」というほどの決定的な差ではない。これはチャンピオンズCに比べて頭数が手頃だったり、ペースが遅めだったり、という部分が影響していると考えられる。

脚質面では馬券に絡んだ24頭のうち15頭が4角5番手以内だった。4角10番手以下だと【0-0-1-39】まで落ちる。月並みだが、ある程度のポジションにいなければ届かない。

前走について

3勝クラス組は【2-0-0-5】。5連勝中だったインティ、3連勝中だったプロミストウォリアが連勝を伸ばした。その2頭はそれぞれ1番人気、2番人気に推されており、裏を返せばそのくらい圧倒的に勝ち上がってきた馬しか通用していないとも言える。

OP・リステッド組は【3-2-3-54】で単回25%、複回52%とやや低調。前走4着以内なら【3-1-3-18】とまだいいが、5着以下なら【0-1-0-36】でほぼノーチャンス。

重賞組は「前走芝」を除くだけでも【3-6-5-30】複回102%とプラス域に入る。ダートの場合は番組の数的な都合もあり、OP・リステッドと重賞の間にレベル的な断絶がある。それがデータにも表れている。内訳を見ると主にチャンピオンズCで6着以下だった馬【1-2-2-7】単回130%、複回110%が相手緩和で巻き返している。

プロキオンステークス2025の参考レース

参考レース① チャンピオンズC

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

いわゆる中京らしい中京。内がベターだった。徹底逃げと思われたミトノオーが2番手妥協したのもあって1000m通過60.8秒。このレースとしては特段速くも遅くもない(ちなみに去年が60.9)。内目を立ち回った馬が恵まれたレースと評価する。

3着ドゥラエレーデはスタートから全く先行する気なし。内ラチ沿い、後方3番手という今までと全く違うスタイルをとった。揉まれ弱いイメージがあったのだが今回は大丈夫で、直線も内ラチ沿いを通って3着まで伸びてきた。ムーアの発想に驚き。控える形をクリアしたのは大きな収穫。とはいえ今回は枠と立ち回りが有利だった側。レース単体の内容としてはさほど強調できない。

6着サンライズジパングは終始外々を回されたのが痛かった。力は見せた。ただ、現状は砂を被る競馬ができておらず、マイルという感じもない。適条件は「外をぶん回しても許される左回り1800~2000m」。中京だとトラックバイアスの不利を受けがちではある。

参考レース② みやこS

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

前日の雨の影響が残って重馬場。時計は速かったが、内外の大きなバイアスは感じなかった。レースは1000m通過60.3秒から次の区間11.9が入るハイペースかつ早仕掛けの展開。前に行った馬は苦しく、差し有利の展開だったと評価する。

1着サンライズジパングはそんな流れを大外からマクっていった。4角では大外を回って膨れる場面もありながら、そのままねじ伏せて暴力的な勝ち方。力が違った。

5着ミッキーヌチバナはインの後方でじっくり溜めた。4角で一瞬狭くなったが全体的に展開は向いた側。勝ち馬から0.9秒離された5着で完敗と言わざるを得ない。

10着オメガギネスはスタートが決まらなかった。サンライズジパングの後ろをマークするように4角を回ったが、直線は完全にスタミナ切れ。タフな流れの1800mだと気持ち長いか。

11着ドゥラエレーデは最内枠からイン3で運ぶもズルズル後退。揉まれたのがよくなかった……と当初思っていたが、チャンピオンズCの好走で逆に敗因が分からなくなった。総じて先行不利のレースではあったが。

12着ロコポルティは後方待機から外々を回るロスあり。とはいえオメガギネスやドゥラエレーデよりさらに7馬身離されており、さすがに負けすぎ。

参考レース③ 武蔵野S

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアスはフラットかやや外伸びくらい。ドルチェモアが行ってとにかくペースが速く、前後半33.8-37.1。シンプルな外差し有利の競馬だったと評価する。

2着カズペトシーンは外枠から後方に構え、直線はフルに末脚を発揮。馬場と展開の恩恵があった。中京でも連勝しているが、脚質的には東京マイルの方が戦いやすい。

8着タマモロックも序盤は差しに構えていたが、道中動かして徐々に上がっていったのが裏目。最後は脚が止まった。じっとしていればもう少し上の着順はあっただろう。

9着ビヨンドザファザーはシンガリから運んで4角も内を捌き、直線はジワジワ伸びてきたが前を脅かすほどの勢いはなかった。完敗。

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