【中央競馬】富士ステークス2025と当日他レースの予想

中央競馬予想

10月18日の中央競馬予想

『競馬ナイト+』2025年10月号発売中 馬券の心得載ってます

金曜は3打数2安打で勝ち。昨日のフィラメントでプラ転、そのリードをじわっと押し広げて終了という開催になった。後半戦は内前のいい馬を買うだけのシンプルなお仕事でしたね。

再び3場開催がスタートする土曜中央へ。今年は秋の新潟って2週間しかやらないのね。今週から年間収支の命運を握るGⅠシーズンに本格突入する。ここから正念場。気合い入れていきましょう。

※買い目は基本的に◎-◯のワイド

◆新潟4

【予想の方向性】
新潟ダートは暫定的に内外フラットとする。ライヴスプーン、ステラスプレンダーの2頭を筆頭に、前走で初角3番手以内だった馬が7頭を占めるメンバー構成。ややハイ想定。差し馬を狙う。

◎ドゥラリス
未勝利勝ちはラスト12.6-12.1の加速ラップ。現2勝クラスのツキノアカリを破り、3着以下は7馬身離すパフォーマンスだった。4走前はドンインザムードやナルカミ、ロードラビリンス、シンビリーブらがいたハイレベル戦の4着。3走前は内有利馬場で外を回しての敗戦、2走前はグレイテストソング(→現3勝クラス)が強すぎるだけで、自身も後ろは5馬身離した2着。牝馬限定ローカルの1勝クラスでは能力が違う。前走は1000m通過58秒台の超ハイペースを追いかけたことに加え、熱中症でもあったとのこと。普通に走れば負けない。単勝を強気に。

◆東京7

【予想の方向性】
東京芝は先週月曜が展開問わず差し決着になる特殊馬場。「内がダメで外がいい」という単純なバイアスでもなかったが、少なくともイン前を立ち回るメリットは一切感じなかった。引き続きAコースでもあり、暫定的にやや外有利としておく。

このレースは明確な逃げ馬がおらず、1200mを使ってきたクインズスピカがハナか。ベラジオワールド、ロジカルワーズあたりが続いてややスロー想定。中~外枠、ある程度前につけられる馬を狙う。

◎ロジカルワーズ
未勝利馬ながら東京芝1400mでは(ハンデ戦とはいえ)2勝クラス2着の実績がある。3走前も前後半35.7-33.8のスローに上がり最速タイでクビ差2着まで迫っており、このクラスを勝つ力はある。

前走は前後半35.1-33.7という中山芝1200mにしては異常なほどのスロー。馬群の中で折り合いを欠いてジェットスキー状態になり、ゴチャついてポジションを下げ、4角13番手になった時点で詰み。ノーカウントでいい。1ハロン延長で得意の東京替わり。引っかかるタイプなので北村友騎手とも手が合いそう。

◯シホリーン
昨年のアルテミスSは詰まって小差4着。本来1勝クラスはすぐにでも突破できるはずの馬。2-3走前が大凡走だったが、まあ距離と道悪が合わなかったという解釈でよさそう。東京に戻って距離を短縮した前走は上がり最速32.7秒の鬼脚で前残りに食らいついた。仮に同じような競馬になっても、開幕週より差しが効く今の馬場なら十分間に合うのでは。

◆京都9

【予想の方向性】
京都ダートは内外フラットとする。ディクレアブルームとヴェロクオーレが先手争い。ブライトルピナスも揉まれずに先行したいが、1200mで逃げてきたフレッシュランが外から被せに行くと一気に状況がこじれる。頭数の割に逃げ候補が多くてややハイ想定。差し馬を狙う。

◎ワイノナオミ
これまで中3週以下で出走した際は【2-2-2-7】に対し、同4週以上で【0-0-0-9】と間隔を詰めた方がいい。中1週での参戦は望むところ。前走は中8週で+12キロと重め残りだったし、雨のイン前馬場で4角大外をぶん回したロスもあった。今回は相手関係も手薄でチャンスあり。

◯アンズアメ
春はレベルが比較的高い3歳1勝クラスでコンスタントに好走していた。休み明けかつ昇級戦だった前走はやや外有利の馬場で、12番枠からインに潜った挙げ句、直線は狭くなってスムーズに追えない場面があった。6着なら及第点。牝限に替わって相手が緩和されるここなら。

◆東京9

【予想の方向性】
逃げ経験馬不在。マイネルシンベリンのハナでスロー想定。ただ、差しが効く今の東京、この少頭数ならシンプルに能力重視で買いたい。

◎アンドゥーリル
これは非常に強いと思います。アイビーSを使うのは意外だが、現時点で朝日杯FSの最有力候補。新馬戦はドスローで差し損ねたものの、上がり最速32.8秒の鬼脚を見せた。前走は直線軽く追ったくらいで悠々抜け出しての5馬身差圧勝。勝ち時計1:33.2は2歳レコードと0.1秒差、しかもラスト11.5-11.5と失速していなかった。大物。折り合い的に1ハロン延長&スロー濃厚なメンバーが懸念点にはなるが、まともに能力を出せれば。

◯モノポリオ
新馬戦の勝ち時計1:47.8は2歳6月東京新馬としては史上3位の好タイム。派手さはないが、道中は中団で折り合いがつき、直線は仕掛けにしっかり反応していて、利口さを感じさせる勝ち方だった。2着馬も順当に次走勝った。下限2倍を切るようなら馬連で。

◆東京10

【予想の方向性】
東京ダートは内外フラットとする。逃げ候補はニューバラード、ヤマニンエンディマ、ピカピカサンダー、リューデスハイムあたり。ただ、いずれもハナ必須のタイプではなく、派手な競り合いは起きない。ミドル~ややスロー想定。前目に付けられる馬を狙う。

◎ヤマニンエンディマ
ダートで2勝したのちしばらく芝を使われてきたが、久々にダートへ戻した前走が当コースでカズタンジャーの2着。それも1000m通過59.9秒かつ向正面に11.6-11.9が入る、先行馬にはかなりキツイ展開のなかで2番手から粘るいい内容だった。この馬以外の道中6番手以内馬は全て9着以下に沈んでいた。あの走りができるなら定量戦でも。

◯ピカピカサンダー
そのヤマニンエンディマが2着だったカズタンジャー戦と同日の1勝クラスに出走し、0.1秒速いタイムで勝った。それも1000m通過60.4秒のハイペースを前で運んで4馬身差勝ちという秀逸な内容だった。前走も逃げて上がり最速、ラスト12.1-12.1でまとめて後続を寄せ付けず。3勝クラスでも即勝ち負け。

◆新潟11

【予想の方向性】
新潟芝は開幕週だが、完全にインが死んでいた夏開催の終わりから1か月半しか経っていない。果たして内が回復しているのか分からない。暫定的に内外フラットとしておく。

内からイサチルシーサイド、パクスロマーナ、テイエムタリスマあたりが先行。それをエコロジークやフリッカージャブが制していく。ややハイペース想定。差し馬を狙う。

◎ハピネスアゲン
混沌とした多頭数のハンデ戦なのでちょっと穴狙い。昨年の当レースでは4着に入るなど、斤量有利をもらえるハンデ戦であれば差のないところまでくる馬。3走前は中山芝1200mの大外枠で0.4秒差、2走前は距離が1ハロン長くても0.5秒差、前走は定量戦で0.4秒差。今回は53キロ。前がやりあって、外がそれなりに伸びるトラックバイアスであれば一発ある。

◯フリッカージャブ
夏の小倉2連勝はどちらも極めて優秀なタイム。2走前は翌日の北九州記念より0.3秒速く、前走は前日の3勝クラスより0.9秒速かった。能力信頼。

◆京都11

【予想の方向性】
レイナデアルシーラの単騎逃げ。ほか先行しそうなのもパルクリチュード、ピクシレーション、タマモプルメリアくらいで、11頭が前走初角8番手以下というメンバー構成。スロー想定。前を狙う。

◎ピクシレーション
芝の2勝クラスで頭打ちになっていたが、ブリンカーを着けてダートに転じたここ2戦がいい内容。2走前は勝ったのがプロミストジーン(→ヒヤシンスS2着、青竜S2着、マリーンC3着)で、2着スマートケープ(→次走7馬身差勝ち)というハイレベル戦の3着。前走は4角で前が塞がってブレーキを強いられながら、ラスト12.7-12.1の加速ラップで3馬身突き抜けた。出脚が遅くてズブいので外枠を引けたのも好材料。ここは単勝で。

ほか人気になりそうな馬だと、レイナデアルシーラは前走が内有利馬場の小倉ダ1700m、道悪の逃げ切りで恵まれた面あり。リバートゥルーも前走はラスト13.3-14.1を要するハイペースで展開が向いた差し。パルクリチュードは前走で負かした相手がその後1勝クラスですら6着に敗れたように、メンバーレベルが怪しいところを勝っての昇級となる。いずれも疑う要素があり、その点でもピクシレーションに期待値ありと判断する。

◆東京11 富士S

【予想の方向性】
特別登録にいたシンフォーエバーが回避して、いよいよ逃げ馬が不在。レイベリング、グリューネグリーンあたりが行ってもスローが濃厚。中~外枠の先行馬……はほぼいないが、相対的にポジションがとれそうな馬を狙う。

◎シャンパンカラー
3歳時にNHKマイルCを制したGⅠ馬。当時は外伸びのトラックバイアスと前崩れの展開に乗じた面が強く、正直さほど評価していなかった。案の定というべきか4歳シーズンは不振に終わったが、ここに来て徐々に内容が良化している。

2走前のダービー卿CTはトップハンデ58.5キロを背負い、外々を回りながらも0.3秒差。安田記念はスタートで致命的に出遅れ、概算で4馬身くらいはロスがあったなか、上がり最速で0.5秒差まで追い込んできた。そう単純なモノではないが、五分に出ていたらガイアフォース&ソウルラッシュに先着していたのでは。引き続き舞台はベストの東京マイル。外枠偶数を引けたのも嬉しいポイント。ゲートさえ決まれば面白い。

◯ジャンタルマンタル
デビューから【5-1-1-1】。負けたレースも共同通信杯はラスト10.9-10.8でジャスティンミラノを差し切れなかっただけ、皐月賞は超ハイペースを一度先頭に立っての3着、香港マイルは富士S熱発明けの遠征でおそらく状態がデキていなかった。一度も力負けはしていない。このメンバーなら先行力も強みになる。


他馬の評価も軽く。

まずソウルラッシュは道悪やハイペースなど消耗戦になってくれた方がいい馬。国内のマイル戦では、レース上がりが34.4秒以下だと【0-3-3-3】に対し、同34.5秒以上で【7-0-0-0】と明暗分かれている。東京で6戦未勝利なのも偶然ではない。スロー濃厚の今回は適性から若干ズレるし、もちろん仕上げ的にも次以降が目標となる。

安田記念2着で斤量57キロのガイアフォースはもちろん有力。ただ、ブリンカーを外すのが吉と出るか凶と出るか。まあ安田のワンツーをそのまま買うんじゃ予想としてもオッズ的にも面白くないな、という気持ちもちょっとある。

マジックサンズはマイルが合う。ただ、NHKマイルCはハイペースを無欲の後方待機で展開がハマった2着。この強力な相手ではどうか。ジュンブロッサムは今年に入ってどうも元気がない。キープカルムは前走が展開的に無理だった。もう少しポジションをとれれば。

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