シリウスステークス2025の概要
開催日
2025年9月27日(土)
グレード
GⅢ・3歳以上
コース
阪神ダ2000m
シリウスステークス2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬17頭
アイファーエポック
エナハツホ
カナルビーグル
グーデンドラーク
サイモンザナドゥ
ジューンアヲニヨシ
ジンセイ
タイセイドレフォン
タイトニット
テーオーパスワード
ピュアキアン
ブライアンセンス
ホウオウプロサンゲ
ホウオウルーレット
メイプルリッジ
ラインオブソウル
ルクスフロンティア
シリウスステークスの基本データ(過去10年)
※出典:TARGET frontier JV。「枠順と脚質の傾向」は阪神で施行された6回を参照する
人気と配当の傾向

1番人気は【3-2-0-5】、2番人気は【1-3-2-4】で複勝率60.0%。4~7番人気あたりの活躍も目立ち、2017年には11番人気のメイショウスミトモが勝利した例もある。ハンデ戦らしく、一定数の波乱は起きている。
平均馬連配当は4965円。最高馬連配当は2万7130円(17年メイショウスミトモ→ドラゴンバローズ)、最低馬連配当は800円(16年マスクゾロ→ピオネロ)。
枠順と脚質の傾向

「枠順と脚質の傾向」は阪神ダート2000mで施行された6回を対象とする。
その6回のうち4回で1,2枠の馬が優勝。馬番で言うと1~6番に5勝が偏っている。ただシンプルに内枠有利かと言えばそうでもなく、1~4枠と5~8枠の半分に分けると複勝率はどちらも22%前後と大差ない。

4角通過順別では、5番手以内にいた馬の複勝率が断然高い。JRAダートの中では比較的直線が長いコースだが、それでもある程度の位置には取り付いておきたい。
前走について
前走1勝クラス、2勝クラスから参戦した馬も1頭ずついるが、どちらも9着に敗れている。
一方で、前走が3勝クラスだった馬は【1-2-1-10】複勝率28.6%、複回収率177%。ほとんどは3勝クラスを勝って臨んだ昇級馬だが、昨年は格上挑戦フタイテンロックがハンデ50キロにも恵まれた13番人気2着と穴を開けた。
出走の過半数を占めるのが前走オープン・リステッド組で、その成績は【3-6-5-65】複勝率17.7%。全体の数字としてはさほど良くないが、その9着以下【0-0-0-18】を除けば多少はマシになる。なお、新潟で行われるBSN賞の勝ち馬は【1-3-1-1】と高確率で馬券になっている。
残る前走重賞組はレースごとに見ていく。まずジャパンダートダービー組【2-0-0-4】とレパードS組【0-1-0-0】と3歳の好走がしばしば見られていたが、ジャパンダートクラシックができたことにより、3歳のローテは変わっている。一線級は不来方賞やレパードSからJDCを狙うわけで、ここに出てくる可能性は低くなった。
古馬だと帝王賞組が【1-0-1-2】、平安S組が【1-0-2-5】。どちらも数は少ないが、出てくればおおむね順当に結果を出している。また平安S組の好走3頭はいずれも前走比で斤量増、57.5kg以上のハンデを課せられていた。重いハンデでも実績馬を信頼しよう。
シリウスステークス2025の参考レース
参考レース① 平安S
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:スロー
→雨でスピードの出る馬場だったが、レヴォントゥレットが前半1000m62.6秒推定の抑制的な逃げ。その後もペースは上がらず、ラスト12.1-11.7-11.6の加速ラップでフィニッシュした。後ろは差しようがない。前有利なレースだったと評価する。
3着レヴォントゥレット【展開の恩恵大きい】
テンから積極的に押して逃げたが、そのあとはペースが落ちて楽な流れに持ち込んだ。直線はあっさりアウトレンジにかわされたが、そのあとも粘って3着に残した。展開の恩恵は非常に大きかった。
4着ジンセイ【参考外】
スタートで若干バランスを崩し気味だったが、大きなロスにはならず中団外目を追走。もちろん余力はあったが、このペースなので前を差すことはできず、流れ込んだだけの結果に。良くも悪くも参考にならないレース。
5着タイトニット【脚は使うも】
ジンセイの一列後ろ、1頭分外を回ってくる形。直線で自分の脚は使っているが、前が止まらなかった。上がり最速35.1秒なのでこれ以上を求めるのは酷。
9着ブライアンセンス【キレ負け】
中団馬群のなかを追走し、直線は外に出してスパートをかけたが、前も止まらず流れ込むだけ。今日はキレ負けした感じ。もう少しスタミナを問うような競馬になれば。
10着ルクスフロンティア【折り合い欠く】
枠なりに中団の内目にいたが、ペースが緩んだ分、最初のコーナーでゴチャゴチャして折り合いを欠くシーンがあった。直線は内を狙うも伸びなかった。そもそも速い上がりが使える馬ではなく、今日の展開でこの位置取りになってしまうとどうしようもない。
参考レース② エルムS
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:やや内有利
展開:ミドル
→雨で馬場が渋った影響もあり、イン追走組に若干の利がある状態。大外からウィリアムバローズがハナを切って、前後半4F推定48.9-48.5のほぼミドルペース。脚質による差は小さく、内を回った馬がやや有利なレースだったと評価する。
6着ブライアンセンス【直線不利】
スタートから積極的に出していったが、さほどダッシュはつかず後方からの競馬に。3~4角は外を回って押し上げる形となり、直線はミッキーヌチバナの斜行で被害を受けた。かわいそうな一戦になった。ただ根本的に、渋った馬場の1700mだと忙しい印象はある。
参考レース③ 東京ダービー
レース映像(Youtube、NAR公式チャンネルより)
トラックバイアス:やや外有利
展開:ややスロー
→馬場は前日がウソのようにインの利がなくなり、むしろ外が有利。この馬場を受け、分かり手の吉原騎手スマイルマンボは競ってまで逃げる気なし。ナチュラルライズがハナに立った。4F目から13.2-13.3と息が入り、前後半62.7-61.1のややスロー。外前が恵まれたレースだったと評価する。
5着カナルビーグル【不可解な不発】
スタートからいまひとつ進みが悪く、ナイトオブファイアやクレーキングらの集団から2馬身ほど後ろでの追走。向正面ではステッキが入り始めた。直線も外からジワジワ伸びてはいるが、クレーキングと脚色の差は歴然で、最終的にナイトオブファイアすらかわせなかった。不発。敗因が状態なのか、初ナイターなのか、馬場なのか、はたまた別にあるのか、現状ではなんとも判断できない。