【中京2歳ステークス2025】過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

中京2歳ステークス2025の概要

開催日

2025年8月31日(日)

グレード

GⅢ・2歳

コース

中京芝1400m

概要と歴史

昨年まで小倉競馬場で行われていた「小倉2歳S」を引き継ぐ形で本年から施行される2歳重賞。回次もリセットされ、この2025年が第1回となる。

「中京2歳(3歳)S」のレース名自体は1980年代からOP特別に使用されていて、2005年(当時は芝1800m)にはメイショウサムソン、06年にはダイワスカーレットが優勝した。その後、12~13年の2回は芝1400m、14~19年は芝1600m戦としてアドマイヤマーズらを輩出。近年は12月の芝1200mで定着していた。

中京2歳ステークス2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬13頭

アイルトン
エンヴィーミー
キャンディード
コラルリーフ
シュテフィ
ジュジュドール
スターアニス
セイウンアインス
タマモイカロス
ナムラドロン
パープルガーネット
フレンドモナコ
マイケルバローズ

中京2歳ステークスの基本データ(過去10年)

※出典:TARGET frontier JV。「人気と配当の傾向」は前身の小倉2歳Sを参照、「枠順と脚質の傾向」は過去10年の中京芝1400m、2歳1勝クラス以上の14レースを参照

人気と配当の傾向

参考程度だが、前身の「小倉2歳S」について人気別成績を。勝ち馬はいずれも5番人気以内から出ているが、2~3着の波乱は多く、2着は7番人気以下が5頭、3着は6番人気以下が5頭を占めていた。

平均馬連配当は5904円。最高馬連配当は2万9650円(18年ファンタジスト→アズマヘリテージ)、最低馬連配当は470円(20年メイケイエール→モントライゼ)。

枠順と脚質の傾向

「枠順と脚質の傾向」については、過去10年の中京芝1400m、2歳1勝クラス以上の14レースを対象にする。

まず枠順別に見ると内枠の好走率が総じて高い。複勝回収率でも1~4枠はいずれも100%に近い水準となっている。内枠狙いが基本戦術と言っていい。

4角通過順別成績でも、5番手以内の馬の複勝率、複勝回収率がしっかり高くなっている。イン前にポジションを取れる馬が有利だ。前走脚質で見ても、前走時に4角3番手以内だった馬が【7-9-2-47】。複勝率27.7%こそ普通だが、複回収率は127%となっている。

中京2歳ステークス2025の参考レース

参考レース① 2歳新馬(7月26日・中京芝1400m)

1着マイケルバローズ【カラくも押し切る】
好スタートから序盤は中団を進んでいたが、3角手前で促して2番手までポジションを上げた。直線もスパっと切れる感じはなかったが、最後までアイルトンにはハナ差抜かせず、カラくも押し切った。前評判ほどのインパクトはないが、勝負根性は示した。

2着アイルトン【ハナ差惜敗】
伸びあがるようなスタートになったが、二の脚はついて2番手へ。3角でマイケルバローズが上がってくると、無理に抵抗せず一度下げた。直線はジワジワ伸びてきたが、ギリギリ差し切れなかった。とはいえハナ差。能力差はない。

参考レース② 2歳新馬(6月8日・東京芝1400m)

1着パープルガーネット【反応よく抜け出す】
道中は中団馬群のなかでレースを運び、直線は半ばまで進路が空かずに仕掛けを待たされたが、空いてからは反応よく抜け出してきた。勝ち時計1:23.1は特筆するほどいいタイムではないが、当時の3着馬が次走7馬身差で圧勝しており、一定以上のレベルにはあったと推測される。

参考レース③ 2歳未勝利(7月12日・小倉芝1200m)

1着スターアニス【重賞級】
やや出負け気味のスタートから促して3~4番手のインへ。4角の出口でスムーズに外へ持ち出すと、そこからは独擅場。鋭い加速で一気に突き抜け、7馬身差で圧勝した。勝ち時計1:08.0は前週の北九州記念と0.2秒差。ラスト11.9-11.6の加速ラップでもあり、上がり34.7秒は同2位の馬より0.7秒も速かった。重賞での活躍に期待できる。

2着タマモイカロス【距離忙しい】
ゲートのタイミング自体はしっかり出ているが、その後が追走に苦労。鞍上が促し続けても徐々にポジションが下がっていった。直線はスターアニスの後ろを狙ったがあっという間に引き離された。それでもG前の脚はよく、3着以下には3馬身半差をつけた。道中の忙しさを見るに距離はもう1~2ハロンあった方がよさそうで、次走1400mで完勝したのは納得の結果。

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