競馬用語「ソラ」の意味とは? 例文、予想への活用方法を解説

競馬用語「ソラ」の意味

競馬における「ソラ」「ソラを使う」とは「走っている馬が集中力を欠いて力を抜いてしまうこと」を指します。特に「直線で先頭に立ったら気を抜いたという文脈で使われることが多いです。

全ての馬に当てはまるわけではありませんが、先頭に立ちたがらない、1頭になると不安になる、周囲を気にする、遊んでしまう……といった性格の馬が一定数存在します。そういう馬が余力はあるのに減速してしまう状態を指す言葉です。

「ソラ」の例文

1.直線で一度は完全に抜け出したが、ソラを使って差されてしまった。

2.能力はあるけれど、ソラを使う面があるのでなかなか勝ち切れない。

予想への活用方法は?

まず「ソラを使った」のか、単にバテて失速しただけなのかを見極めるのが、外野からすると意外と難しい問題。

先頭に立つと走法が変わって急減速、もしくは他馬と併せ馬になったら急に再加速した、というのが映像でハッキリ観て取れれば話は早いのですが……。そうでないケースも多く、その場合は新聞などに掲載される騎手や陣営のコメント頼みになります。

「ソラを使う馬」は先頭に立つと減速するため、当然1着でゴールするのが難しく、2着、3着が多い戦績になりがちです。また周囲に併せて走るので、相手が強くなると自分自身のパフォーマンスも上がる傾向が見られます。予想に生かせるとすればそのあたりでしょう。個人的にはカレンブーケドールという馬がその典型例だったと思っています。

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鈴木ユウヤ

東大卒競馬ライター。中央競馬、南関東競馬を中心に情報発信している。単勝&ワイド。攻めて勝つ。