自分用のメモを兼ねて、今週行われた2歳戦について簡単な評価とともに記述していきます。
先週分はこちら。
能力:D センス:D
五分のスタートから鞍上が押してハナへ。直線入り口で後続をやや振り切り、ゴール前はステッキに対して尻尾を振る幼い面も見せながらなんとか押し切った。
内前有利にトラックバイアスが振れた中での逃げ切りである上に、先週行われたロータスワンド新馬より0.8秒遅い1.11.0の決着時計も平凡と言わざるを得ない。強調点欠ける。
能力:B センス:B
ゲート自体は普通に出たもののスピードに乗らず、出ムチまで入っての先行。砂を被っても前進気勢に問題はなく、4角出口で外に持ち出すと直線はしっかり伸びて4馬身差で勝利した。
同条件新馬は道悪で行われている年が多いのでなんともだが、昨年のナイトキャッスルが1.13.9(上がり37.5秒)に対し、こちらは1.13.3(36.8秒)なのだから、時計面はなかなか優秀と言っていい。マイルぐらいまではこなしそうで、今後に期待の持てる1頭。
能力:D センス:C
出遅れ気味のスタートも、外枠だったのでリカバリーが効いて3番手。やや行きたがったが、それは押っ付けた分と600m36.2秒のスローペースを思えば許容範囲だろう。直線は追い出しを待つ余裕すらあり、鞍上がゴーサインを出すと左にササりながら瞬時に抜け出しての快勝だった。
勝ち時計1.22.8は稍重だった先週のバスターコールより0.5秒遅く、同日3歳未勝利マイルで1.32.3が出た馬場を考慮するとやや物足りない。ラスト11.3-11.5も見た目ほど鋭い抜け出しではなかった。
能力:C センス:C
スタートは決まらず、追って中団へ。砂を被る形もクリアして直線に向くと、そこからは他馬の脚をうかがう余裕すら見せての差し切りだった。
そもそも活躍馬がほぼ出ない条件の新馬なのでなんとも言えない部分はあるものの、勝ち時計59.9秒(上がり35.6秒)は昨年のオマツリオトコ1.00.3(35.3秒)に近いものではある。もう一戦みたいが、可能性は感じる。
能力:A センス:B
ゲートは五分、いや四分くらいだったが、促して中団へ。気合いをつけながらの追走でルメールが珍しく残り400m手前でステッキを入れたように、「ズブい」という認識が前提としてあった模様。ただしエンジンがかかるとしっかり伸びて差し切り。1.25.5は6月東京でのダ1400m新馬としては良馬場レコードで、関東オークス馬ラインカリーナ(重、1.25.3)に迫る好タイムだった。
いや、さらに言えば上がり36.5秒も特筆すべきもの。同じく良馬場ではコンバスチョン(1.26.5、36.3秒)に次ぐ2位である。ちなみに、コンバスチョンの時はテン3Fが37.2秒で今回より1秒以上遅い。距離が延びるのは歓迎のようだし、これはいいと思いました。JBC2歳優駿とか、全日本2歳優駿とかで楽しみ。
能力:B センス:B
ゲートはあまりよくなかったが盛り返して中団へ。やや行きたがったが馬群でなんとか我慢ができ、4角出口で外にエスコート。直線追われてからの反応は素晴らしく、鋭い脚で差し切った。勝ち時計1.10.9は前日の同条件新馬より速く、さらにラスト11.7-11.6の加速ラップというおまけつき。函館2歳S有力候補といっていいのでは。
能力:C センス:B
やや出負け気味のスタートから中団のイン追走。折り合いも問題なく、しっかりと脚を溜めて追走すると、直線入り口では大外に持ち出される。追い出すと右にモタれながら前をとらえ、最後は1.1/4馬身差をつけて完勝だった。
勝ち時計1.35.1は非常に優秀で、先週のヒヒーン、先々週のテラメリタより1秒以上速いもの。というより、6月阪神新馬史上2番目のタイムですかね。速ければいいというものでもないが、OPでも戦えるのでは。
能力:C センス:A
頭抜けてゲートが速く、そのまま自然と逃げる形。特に促されたわけでもない残り3F区間で11.2を刻み、最後まで一度もステッキを打たれることなく11.5-11.6でまとめての完勝だった。
これもまた1.34.5の好タイム。今年の6月東京マイル新馬は不良馬場のシュトラウス除いてことごとく34秒台が出る異常事態になっている。馬場差も考えると先週の同厩舎ゴンバデカーブースと同等ぐらいで、余力を感じた分だけこちらの力量がやや上と評価する。