能力評価:★★★
得意条件:内回り系の1周競馬
臨戦過程:取消明けの鳴尾記念5着から中9週での参戦。陣営曰くテンション面に懸念とのこと
《寸評》
3歳時にはすみれS勝ち、古馬になってからはOP特別を2勝。一方で重賞は【0-0-0-6】と壁に当たっている。
鳴尾記念は高速馬場のイン3を確保して、直線もキレイに前が空いてあとは追うだけの競馬。立ち回りとしては100点満点だったが、それでも5着止まり。メンバーが集まる重賞だと厳しい。ただ、今回は重賞馬がコスタボニータ(福島牝馬S)しかおらず、牡馬混合の古馬OPを勝っている馬すらほとんどいないメンバー構成。レースレベルはリステッドと変わらない。同じだけ走れば通用していい。
能力評価:★★
得意条件:中山、福島
臨戦過程:ラジオNIKKEI賞2着から中5週
《寸評》
福島と中山を中心に使われて結果を出してきた。操縦性が高く、持続力勝負も得意で、典型的な中山巧者という印象がある。中京芝2000mも問われる適性としては割と近く、今回もコースは悪くない。余談だが、この「中京≒中山≒福島説」はミトラやヤマカツエースから教わった自説です。
ただ、ラジオNIKKEI賞に関しては開幕週福島の内枠有利レースで1枠1番を引き、そのメリットを完璧に生かした上での2着。あまりメンバーレベルが高いレースでもなかった。今回もそこまで相手が強いわけではないが、恵まれた好結果の次走ということで買い時としてはよくない。
能力評価:★★★
苦手条件:瞬発力勝負はイマイチ
臨戦過程:マーメイドSから中7週。1週前はCWで終い11.4-11.0
《寸評》
レース上がり34.4秒以下【0-0-1-5】に対し、同34.5秒以上【5-3-2-2】。極端な瞬発力勝負にならなければ安定して走る。ただ、2走前福島牝馬Sは内有利馬場の最内枠を利した勝ち方であり、ある程度能力の底も見えつつある。
マーメイドSは出遅れが痛くノーカウント。ハンデも厳しかった。開幕週の馬場で立ち回りの巧さを生かせば好勝負可能。
能力評価:★★★★
得意条件:消耗戦
苦手条件:キレ勝負、休み明け△
臨戦過程:中8週とやや空いていた七夕賞から中4週。詰まった方が若干いいタイプ
《寸評》
差し追い込み一辺倒のタイプだが、直線の長いコースより中山や福島など小回りの消耗戦で相対的に差してくる。新潟大賞典はスローの前残りで展開が向かず、七夕賞はハイペースとはいえ縦長馬群のほぼ最後方集団ではさすがに後ろすぎた。
今回のメンバーだと唯一古馬牡馬重賞でも通用のメドが立っている馬で、能力評価は最上位にとる。ただし中京芝2000mはコース形態的に差し馬が不利で、まして開幕週。追い込みを決めるのは至難の業だろう。
能力評価:★★★
苦手条件:揉まれ×?
臨戦過程:マーメイドSから中7週。キャリア4勝いずれも中5~6週で、ちゅうどいいローテ
《寸評》
パフォーマンスにムラのある馬だが、騎手コメントを見るとどうも揉まれるとよろしくなく、気分優先で大外一気の形が合う模様。マーメイドSは結局馬群の真ん中へ突っ込む形。自身の得意なパターンではなかった。
そういう意味で見直す余地はあるものの、今回は中京芝2000mの開幕週。揉まれるのを避けて後方から大外ズドンの競馬はとてもじゃないが届かないだろう。外枠を引いて先行でもすれば話は別だが……。基本的には軽視の方向性。
能力評価:★★★
得意条件:内回り系コース
苦手条件:瞬発力勝負、道悪
臨戦過程:長期休養明けから二度使って中4週
《寸評》
1~3勝クラスを札幌→中山→中山で3連勝し、昨年の中山金杯では不利な15番枠から外々を回る先行策で0.3秒差の6着。七夕賞でも内有利馬場の外々を回る形で0.4秒差5着と善戦していた。1周2000mハンデGⅢなら立ち回り次第でやれそうな予感はある。
東京コースの切れ味勝負は合わず、かといって道悪もこなせない。エプソムCまでは不得手な条件が続きすぎた。
……というようなことを書いて七夕賞で◎を打ったのだが、1000m通過57.3秒の超ハイペースで、結果的に先行した馬は苦しい展開になった。6着なら負けて強しといっていい。もう一度先行すれば面白い。