Categories: 中央競馬予想

【中央競馬】シンザン記念2024 ~命運を握る雪予報と冬物語~

参加予定レース

【告知】『競馬ナイト+』1月号発売中です! 重賞レース、コース、騎手分析など盛りだくさんのWebマガジン。ぜひご覧ください!

note購入ページ

中山6、中山7、京都10、中山10、京都11、中山11、京都12、中山12

※買い目は基本的に◎-◯のワイド

日曜は8打数ノーヒット。JRAまた難易度上げた? ついでに京都の馬場も変わってるし。

フェアリーSは◎ラヴスコール4番人気3着もハズレ。ほか◎レベレンシア2着ハズレ、◎アンフィニドール3着ハズレ。本命が来れば対抗が来ず、対抗が来れば本命が来ず。ワイド道は険しい。

非常にスロースタートな土日を経て、3日間開催最終日。年末からの不調を本質的には脱却できていない。そろそろ大きい波がほしい。

(当日12:40追記)
京都競馬場は雪予報がハズレ、なんと降水量0.0mmとのこと。予想の前提がズレた分の動きを京都各レースのくだりに追記しました。

◆中山6

◎コスモキュランダ
未勝利勝ちはスローとはいえ重馬場の中をラスト12.0-12.0と落とさずに乗り切って2馬身半差の快勝。前走は重賞に挑戦したが出遅れて位置取りが悪くなり、外々を回らされた挙句、直線では挟まれて大きく立ち上がる不利もあった。人気のアバンデルと0.1秒差、エコロレイズに先着歴あり。スタートを決めて本来の競馬ができれば。

◯アバンデル
2走前はゲートで膠着して大きく遅れたが、上がり33.9秒の爆発的な脚でなんとアタマ差2着まで来た。前走はそれに比べるとまともに出て勝利。まだ幼い面はありそうだが、少頭数の外枠偶数なら。

◆中山7

◎コウユーママニニテ
昨日の馬場的にもメンツ的にも差し競馬の香りが漂う一戦。ただ末脚特化型がほぼいなくて悩ましい。1年以上前の話だが現級で展開が向かない中の追い込み3着を評価。1週前にはウッドでラスト11.3が出ているし、走れる状態にはあるでしょう。前が止まってくれれば。

◯カフェブルーム
こちらも休み明けだが……。初ダートの前走は好位追走から仕掛けを待つ余裕、最後流す余裕がありながらの0.5秒差勝ち。適性が合った。ちなみに、フサイチパンドラの牝系で父ドレフォンという血統はコンティノアールと似てますね。

◆京都10

(当日12:40追記)
雪がないならフレーヴァードを特に嫌う理由なし。敗れたのはいずれも左回り東京であり、右回り替わりを素直に買いたい。◎デコラシオンとの馬連に変更予定。

◎デコラシオン
2走前は中山マイルの内有利馬場ハイペースを外枠先行でよく5着に残した。前走も勝っている競馬なのだが、ソラというか先頭に立つのを嫌がって2着敗戦。勝ち切らせるのは至難の業だが、3着内を確保する能力はある。

◯マイネルエンペラー
ユーバーレーベンの全弟。言うまでもなくキレで勝負するタイプではないが、前走もスローペースから上がり34.1秒を出して勝利。いい馬だと思う。内回り替わりでさらなる上昇を見込む。少頭数の大外枠なら位置取りに苦労しないし、雪の影響が残る馬場になりそうなので、道悪で好走歴があるのも頼もしい。

◆中山10

◎アイブランコ
土曜のポルックスSが別に速くもなかったのに追い込み決着になってしまった中山ダート。ここも前に行く馬はあまり多くないが、それでも差しを狙ってみたい。

昨年5月にダート転向して【0-2-1-3】と好成績。前走は中京の重馬場で自分以外は総じて前残りの競馬にただ1頭いい脚で追い込んできた。前走が定量戦だったのに対し、今回はハンデ戦で55キロと好転する。再び差し届く。

◯トラモント
冬馬。12~2月は【2-2-3-2】に対し6~9月は【0-0-0-4】だから狙い時はハッキリ。前走はわずかに足りなかったが、2着ナチュラルハイ(次走V)まではほぼ差がなかった。諦めずに買う。

◆京都11 シンザン記念

(当日12:40追記)
道悪が不安材料だったエコロブルームは信頼度アップ。逆に馬場が渋ってほしかったバレルターンは評価ダウン。思ったよりエコロの単がつくのもあり、これなら単勝にしようと思う。

◎バレルターン
日曜はもうインの利がなく、そして雪予報の京都芝。インが死んでわざわざ内を取りに行く騎手がいなくなり、ペースが上がらず外目先行がまるまる残ってしまう。そんな画を思い浮かべている。あと、ちょっと昨日からすでに馬場が重い。遅めの上がりで勝ってきたような馬を重視。

デビュー戦はスローで前を捕らえ切れなかったが、京都内回りの未勝利戦でいい勝ち方を見せたバレルターン。ラップ構成に差はあるが、タイムは同日タガノエルピーダ戦と0.2秒差であった。母がダート馬、兄もトウセツ、ホワイトクロウといった感じで、純粋な芝馬に比べて馬場が渋るのは歓迎のはず。

◯エコロブルーム
密かに現3歳世代の牡馬最強マイラーだと思っている。新馬戦は詰まって、追い出すと左にモタれてと全く力を出し切っていない。2戦目となった前走はスローペースとはいえ、後半1000m57.9秒、ラスト11.5-11.0-11.1、それを流して出したレースぶり、どれをとっても重賞~GⅠ級。キレる反面、馬場が渋ってどうかという不安はあるが、さすがに能力で突破すると見て。

ナイトスラッガー、ノーブルロジャー、ショーマンフリートはいずれもスローからの上がり勝負を制してきた馬。どれも怪しさがある。

特にショーマンフリートだが、昨年9月開催の中山芝は計測の問題なのか加速ラップが大安売りで、この日に至っては芝6戦全て加速ラップ、ラスト11.3以下だった。そんな中で「10.9」という数字が一人歩きするようなら嫌う一手になる。

穴で気になったのはウォーターリヒト、メイショウサチダケあたりかな。外枠先行、粘っこい馬を。

◆中山11

◎ファロロジー
1200mへの距離短縮初戦を勝利。オパールSは直線入り口であまりにも接触が激しく参考外。前残りのみちのくSを差して3着、ラピスラズリSは上がり33.5秒を使うも0.3秒差7着と展開に泣いた。どれも着順よりは評価できる内容で走っている。

◯モリノドリーム
芝1200mは5戦4勝2着1回でオープン入り。前走はGⅡ挑戦かつ開幕週阪神芝1200mの大外枠という条件でさすがに厳しかったが、テンのスピードは見せつけた。洋芝で4勝を挙げた馬であり、ちょっとあの日の阪神は馬場が硬すぎたか。その大敗で甘くみられるなら好都合。他の人気馬は別定で1~2キロほど加増されている馬が多く、その点も地味に有利。

◆京都12

(当日12:40追記)
こちらは良馬場でも特に予想に変更なし。オッズも想定よりつくので、素直にこのまま。

◎ウインミニヨン
距離短縮という形だが、1600mは【1-1-1-4】、1400mでも好走歴がある。京都芝1600m外は外枠の距離短縮馬が本当によく来るコースなので、その傾向からロックオンしてみた。前走は重賞3着馬マラキナイアから0.4秒差に善戦。対する今回は2勝クラスで掲示板外の馬や1勝クラスを勝ったばかりの馬が相手になる。ここがチャンス。

◯ビヨンドザヴァレー
2走前当コースでは超がつくハイペースを先行。2~7着まで差し追い込み馬という決着を押し切った。好内容。前走はもう少し走れるかと思ったが、阪神がいまひとつの感と、メンバーがここに比べると強力だった。相手緩和と外枠替わりで。

◆中山12

◎グラニット
この馬自身のやること、出せるパフォーマンスは固まっていて、あとは相手関係や馬場、展開的に買えるかどうかを考える馬だと思う。現状、能力が問われる東京だと厳しいが、中山で器用さを生かせば好勝負になるレベル感。12番枠から押して逃げた前走に比べ、今回は8番枠で他の逃げ候補不在。継続騎乗でも斤量☆1キロ減が効く。

◯タシット
北海道での2着時もフレーヴァードやウインスノーライトが相手で、こちらも決して悪い内容ではなかった。距離短縮した前走はシンプルな外目先行から楽々抜け出して快勝。引き続きマイルで先行できれば。

鈴木ユウヤ

東大卒競馬ライター。中央競馬、南関東競馬を中心に情報発信している。単勝&ワイド。攻めて勝つ。