能力評価:★★★
得意条件:ハイペース、消耗戦
苦手条件:スローだと折り合い△
臨戦過程:朝日杯FSから中3週。このローテは過去10年【0-1-3-11】とあまり結果が出ていない
《寸評》
2代母にクルソラ。つまり近親にクルミナル、ピオネロ、ククナ、セレシオン、アライバルなどがいる良血馬。
サウジアラビアRCを1:33.0の好時計で勝利したが、前後半45.7-47.3のハイペースを差しに構えて展開がハマった面は大きい。例年ハイレベルな重賞だが、昨年は7頭立ての少頭数で2着タイセイカレントが次走朝日杯FS15着、4着シンフォーエバーが京王杯2歳S6着→ジュニアC5着、5着アルレッキーノが朝日杯FS10着、6着ニシノルアノーヴァがベゴニア賞8着→ジュニアC13着という具合で、3着マイネルチケット以外はさっぱり。レースレベルに疑問符が付く。
朝日杯FSはスローペースの前残りで序盤引っかかり、道中後方に下げて展開も向かず。しかし上がり3Fだけでも1-3着馬に見劣っており、完敗と言わざるを得ない。1番人気なら疑ってみる予定。抽選馬が多く展開面はまだ読めないが、折り合い面からハイペースになってくれた方がいい。
能力評価:★★★★
苦手条件:スローの上がり勝負は?
臨戦過程:デビューからコンスタントに4連戦し、中9週とリフレッシュしてここへ
《寸評》
新馬戦はマスカレードボール(→アイビーS勝ち)に敗れたが、2戦目は外にヨレる面を見せながらもG前強襲で勝利。サウジアラビアRCは前記の通りハイペースで前がキツい流れを先行粘り込み0.2秒差3着。内容的にアルテヴェローチェよりこちらを上と見る。
京王杯2歳Sはペース的には34.9-34.9のイーブンだったが、上位には差し馬が台頭。前で運んで一時先頭に立った内容は褒められていい。
これまであまり速い上がりを使っておらず、父ダノンバラードという点からも極端な切れ味勝負にはやや不安がある。とはいえ中京はコース形態的にそういう競馬になりにくく、未勝利で一度勝った舞台。枠と抽選にもよるが、今のところはこれが筆頭候補。
能力評価:★★★★
得意条件:不明
臨戦過程:アルテミスSから中10週。追い切り動く
《寸評》
新馬戦は前後半35.8-33.9のスローペースを抜け出して2馬身半差の完勝。勝ち時計1:34.9は同日新潟2歳Sより0.7秒遅いが、ペース差を考えれば重賞とそこまで遜色ないパフォーマンスだったともいえる。
2戦目のアルテミスSはやや内有利の馬場で前後半35.1-33.6のスローペース。2馬身ほど出遅れて直線は外から上がり32.8秒で追い込むも5着。完全なる展開負けだった。力はある。
持続力型前残りコースの中京芝1600mが合うかは未知だが、能力評価では上位にランクインする1頭。抽選突破なら。
能力評価:★★
苦手条件:折り合い△
臨戦過程:朝日杯FSから中3週。先にも書いたがあまり機能しないローテで……
《寸評》
新馬戦は前後半37.8-33.9のドスローを逃げ切ったもので特に強調点なし。続くサウジアラビアRCもハイペースの差し競馬を最後方追走で展開が向いた2着。アルテヴェローチェのところで述べたレースレベルの疑問もあり、これもあまり評価していない。
朝日杯FSは大外枠、道中引っかかりながら外々を回るなどロスの多い競馬ではあったが、2.2秒差15着はさすがに負けすぎ。現状の3戦には能力を裏付けるレースがなく、中上位人気であれば見送り。
能力評価:★★★★
得意条件:不明
臨戦過程:新馬勝ちから中10週。特記事項なし
《寸評》
新馬戦は五分のスタートから折り合いよく外目中団を追走。直線半ばで抜け出し、最後は流す余裕も見せて1馬身半差V。ラスト11.7-11.5の加速ラップをマークした。京都芝1600m(内回り)の勝ち時計1:34.2は現3歳世代だと第5位。秋開催ではアドマイヤズーム未勝利に次ぐ2番目の好タイムだった。
未知の部分は多いが、能力があって競馬も上手なタイプに映る。抽選突破すれば楽しみ。ちなみにキズナ産駒@中京芝1600mは過去3年で【11-6-7-60】単回189、複回97と好成績。
能力評価:★★
苦手条件:マイルは長いか
臨戦過程:小倉2歳Sから4か月の休み明け。速い時計はほぼ出さず調整
《寸評》
デビュー2戦目の新潟芝1400mで2歳レコード勝ち。ただし夏新潟のオープニングレースで馬場が速く、同日古馬3勝クラスでは1:19.2が出たコンディション。時計の価値は眉唾。
中京代替の小倉2歳Sは重馬場の前後半34.5-34.5で4角2-4-4-1番手が上位を占める前残り。出走馬はその後【0-1-4-16】と勝ち星を挙げた馬がおらず、OPでの好走歴はレイピア(カンナS、福島2歳S3着)とベルビースタローン(ファンタジーS3着)だけ。レースレベルが重賞にしては低調だった。
またタワーオブロンドン産駒はこれまでJRAの1600m以上で【0-3-2-27】と未勝利。400mの距離延長もマイナス。見送る。