【神戸新聞杯2025】過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

神戸新聞杯2025の概要

開催日

2025年9月21日(日)

グレード

GⅡ・3歳牡牝

コース

阪神芝2400m

神戸新聞杯2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬12頭

アルマデオロ
エリキング
サンライズバブル
ショウヘイ
ジョイボーイ
ジョバンニ
デルアヴァー
パッションリッチ
ボンドロア
マイユニバース
ライトトラック
レイデラティエラ

神戸新聞杯の基本データ(過去10年)

※出典:TARGET frontier JV。「枠順と脚質の傾向」は阪神開催時の6回分を参照

人気と配当の傾向

かつてはダービー馬がここに出てきて1番人気を背負い、当たり前のように勝っていくのが定番だったが、最近はダービー馬が秋のGⅠに直行したり海外に行ったりすることも増えて、様相が変わりつつある。

それでも過去10年で1~3番人気が合計9勝、残る1勝も5番人気。おおむね堅いレースだ。紛れは中京代替開催の年に多く、阪神に限定すれば1~3番人気【6-4-3-5】複勝率72.2%だった。

平均馬連配当は5222円。最高馬連配当は3万7540円(22年ジャスティンパレス→ヤマニンゼスト)、最低馬連配当は130円(19年サートゥルナーリア→ヴェロックス)。

枠順と脚質の傾向

「枠順と脚質の傾向」は阪神芝2400mで施行された6回を参照する。3枠、5枠などの中枠がやや突出しているが、半分に分けると1~4枠が複勝率24.2%、5~8枠は同23.8%なのでほぼ同じ。内外の差はない。

脚質別で見ても、4角5番手以内が複勝率24.3%、複回48%、同6番手以下も複勝率23.7%、複回48%とちょうど同じような数字になっていた。枠順や脚質は不問でシンプルに脚力勝負で決まるイメージを持ちたい。

ちなみに、阪神での勝ち馬6頭は全て上がり2位以内。上がり6位以下だった馬は【0-0-1-43】複勝率2.3%。ジリ脚で粘るタイプには厳しいレースだ。

前走について

前走未勝利組は【0-0-0-4】、前走1勝クラス組は【0-0-2-21】でどちらも苦戦している。なお、1勝クラス組の3着はどちらも中京芝2200mで代替開催された際の出来事であった。

前走2勝クラス組は【0-4-1-27】複勝率15.6%、複回88%と悪くはない。そのうち、前走上がり3位以内だった馬に限ると【0-4-1-15】複勝率25.0%、複回141%と黒字計上だ。

前走3勝クラス組は【1-0-0-2】。母数が少ないので何とも言えないが、2015年にリアファルが優勝している。前走オープン・リステッド組は【0-0-2-7】複勝率22.2%で特段良くも悪くもなし。前走GⅡ、GⅢ組は【0-0-1-11】で、ラジオNIKKEI賞勝ち馬メイショウテッコンだけが馬券に絡んだ。

勝ち星の大半を独占する前走GⅠ組は【9-6-4-30】複勝率38.8%。内訳は1頭を除いて前走ダービー組であった。前走ダービー4着以内馬は【6-4-0-5】複勝率66.7%と非常に信頼度が高く、5着以下だと【2-2-4-24】同25.0%。素直にダービーでの着順とリンクする。また、ダービーでの上がりが5位以内だった馬も【5-3-1-7】複勝率56.3%、複回111%の好成績。ダービーで上位の着順に入ったか、速い上がりを使った馬を買いたい。

神戸新聞杯2025の参考レース

参考レース① 日本ダービー

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:やや内有利
展開:実質スロー
→馬場は前日の豪雨がウソのように高速でやや内有利。いわゆる「ダービーデー」らしいコンディションだった。序盤はサトノシャイニングがまさかの逃げ、途中からホウオウアートマンが先頭に立ち、前後半60.0-59.5のほぼミドル。ただし2番手以下は3角あたりで前と大きく離れており、馬群は実質スロー。内前有利なレースだったと評価する。

3着ショウヘイ【展開利あって】
1枠2番の絶好枠からサトノシャイニングの背後で内ラチ沿いという理想的な立ち回り。上位2頭からは少し離されたが、ゴール前でなんとか3着浮上した。展開と馬場が最も味方したのはこの馬。

5着エリキング【内容は良化】
後方の内ラチ沿いでじっと脚を溜め、4角までイン。直線だけ伸ばす競馬に徹した。トラックバイアスを利した一方、前残りの展開は向かなかった。それでも上がり最速で5着。前走よりは内容が大幅に良化した。小器用なレースができないタイプで、中山より東京、2000mより2400mがマッチする。

8着ジョバンニ【持ち味生かせず】
発走前からテンションが高かったようで、スタートからあまり促さず(促せず?)に馬なりで中団追走。直線に向く時点でマスカレードボールより後ろの位置関係になっており、このペース、この態勢では当然末脚で見劣る。前で立ち回れる強みに期待して本命を打ったが、その持ち味が生きない競馬になった。不完全燃焼。

参考レース② 京都新聞杯

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:フラット~やや外有利
展開:スロー
→これといった逃げ馬がおらず、エムズ、ナグルファル、ショウヘイの3頭が譲り合うような序盤戦。結局ナグルファルがハナに立ったが、1000m通過63.3秒と極度のスローペースだった。外前が有利な一戦だったと評価する。

1着ショウヘイ【展開の恩恵大きく】
スタートからほぼ促すことなくあっさり外2。このスローとあってさすがに終始手応えがよく、直線は馬場のいい外へ振って後続を突き放す一方。2馬身半差の完勝だが、着差は展開と馬場の恩恵でゲタを履いている部分がある。

3着デルアヴァー【普段より前で】
テンからしっかり出していって普段よりは前のポジションを確保。直線もしぶとく脚を使って外のトッピボーンには抜かせなかった。距離はこれくらいあった方がよさそう。

参考レース③ 白百合S

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:外有利
展開:ハイ
→前日は内外なんでもアリの混沌とした馬場だったが、この日はシンプルに外へ振り切れた。1000m通過57.9秒のハイペースであり、外差し有利な競馬だったと評価する。

1着ライトトラック【馬場と展開に順行】
枠なりに外目のやや後方を追走。直線は右にモタれるのを修正しながら大外を走らせ、最後は首の上げ下げで接戦を制した。勝ち切ったことに意味はあるが、トラックバイアスと展開がハマったものではある。

5着マイユニバース【伸びないイン通る】
中団馬群のインを追走。直線は一瞬外を狙ったようにも見えたが、結局はあまり伸びない内目(といっても馬場の中ほどだが)を突くこととなった。この日のトラックバイアスを考慮すれば、外を通った上位勢との0.3秒差はないに等しい。

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