オールカマー2025の概要
開催日
2025年9月21日(日)
グレード
GⅡ・3歳以上
コース
中山芝2200m
オールカマー2025の登録馬
登録馬一覧
登録馬11頭
クロミナンス
コスモキュランダ
シュバルツクーゲル
ドゥラドーレス
フェアエールング
ホーエリート
ヨーホーレイク
リカンカブール
リビアングラス
レガレイラ
ワイドエンペラー
オールカマーの基本データ(過去10年)
※出典:TARGET frontier JV
人気と配当の傾向

過去10年の勝ち馬はいずれも5番人気以内から出現している。ただ、1~2番人気はそこまで高確率で馬券に絡んでいるわけでもなく、回収率ベースで見ると5~7番人気の中穴帯が上々の数字になっている。す。
平均馬連配当は2557円。最高馬連配当は1万970円(22年ジェラルディーナ→ロバートソンキー)、最低馬連配当は490円(18年レイデオロ→アルアイン)。
枠順と脚質の傾向

例年この週がCコース替わりにあたることもあって、1枠が【1-5-0-6】連対率50.0%の好成績。複回収率で見ても1、2枠だけが100%を超えている。対照的に6~7枠は低調で、全体的に内枠有利の傾向だ。

脚質別に見ても4角5番手以内の馬が6勝2着8回と活躍している。イン前に寄せていこう。
前走について
前走が条件戦だった馬は【0-1-0-4】。2着だったのはロバートソンキーで、この馬は昇級戦とはいえ、3歳時にも神戸新聞杯3着の実績があった。重賞実績がない「純粋な上がり馬」が昇級即通用した例はない。
前走オープン・リステッド組も【0-0-2-14】と苦戦している。こちらも馬券に絡んだ2頭を見ると、2016年3着ツクバアズマオーは2走前に函館記念3着、2019年3着グレイルは京都2歳Sの勝ち馬で前年のセントライト記念3着だった。結局、最低限の重賞実績は必要と言える。
前走GⅢ組は【4-1-2-41】複勝率14.6%、複回収率47%。好走数は少なくないが妙味はない。その3着以内は【4-1-0-13】だが、4着以下だと【0-0-2-27】と連対すらなかった。
GⅡ組は【0-3-4-19】複勝率26.9%。こちらも前走3着以内なら【0-1-3-3】同57.1%、複回154%なので、着順がいいに越したことはない。ただし4~9着も【0-2-1-8】同27.3%、複回125%で、ここまでは許容範囲。10着以下は【0-0-0-7】。
前走国内GⅠ組は【5-4-1-23】複勝率30.3%、海外GⅠ組は【1-1-1-2】同60.0%だった。GⅠの上位馬に関しては人気を背負う割にはさほど走ってもおらず、妙味と好走率のバランスが取れているのは5~8着【2-4-1-3】複勝率70.0%、単回収率159%、複回収率128%あたりだ。
オールカマー2025の参考レース
参考レース① 宝塚記念
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット
展開:ミドル
→前日降った雨の影響で重からスタートした阪神芝。しかし外差しもあり、逃げ切りもありで内外のバイアスはさほど感じなかった。戦前の想定通りメイショウタバルが逃げて1000m通過59.1秒。道中は12.2より遅い区間を作らず、後半1000mから徐々にペースを上げていった。馬場も相まって、消耗戦に強い馬が恵まれたレースと評価する。
7着リビアングラス【得意パターンも完敗】
勝ち馬の後ろ、イン3でレースを運ぶも4角から徐々に前から離され、最終的に1.0秒差負け。渋った馬場の2200~2500mあたりに守備範囲がある馬で、これで4戦続けて自分が得意なパターンの競馬になったが、今日はさすがに相手が強かった。
11着レガレイラ【馬場影響?】
ゲートは両前脚を上げてアオリ気味に出たが、大外枠の強みで中団くらいのポジションをとれた。3角付近でプラダリアと軽いやり合いはあったものの、それ以外は特に不利なく運んでいたが……。全く伸びなかったのは馬場の影響だろう。
17着ヨーホーレイク【不可解】
序盤から行きっぷりよく、5~6番手の好位を追走していた。ただ、3~4角あたりのペースアップで手応えが怪しく、直線はバタバタになった。道悪自体は大丈夫なはずで、となると暑さの影響か……。本来のパフォーマンスが出なかった。不可解な大敗。
参考レース② 札幌記念
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:内外フラット?
展開:ミドル(やや早仕掛け)
12.9-11.0-12.2-12.4-12.1-12.1-11.9-12.0-12.3-12.6
→昼前に降った雨の影響で札幌芝は微妙なコンディション。7Rは内目を捌いた馬が2-3着、9Rは外枠勢が上位独占だが逃げた人気薄も4着。最終は道中インで立ち回った馬が1着と4着。渋った洋芝への適性は問われるが、内外はさほど関係なかったと思われる。
アウスヴァールが強引に逃げたが、前後半1000mは60.6-60.9のほぼミドル。しかも3番手以下は先頭からやや離れていた。結果は差し馬が台頭しているが、全体としてハイペースだったわけではない。ただし残り4Fの区間で11.9が入る早仕掛けでタフな競馬ではあった。また、(本当はダメではない)最内を避けた馬が多く、そこに進路ができる特殊な展開でもあった。道悪の消耗戦に適性がある馬、内でロスなく立ち回った馬が恵まれたレースと評価する。
6着リビアングラス【精一杯の着順】
最内枠から押して先行。向正面では内を1~2頭分空けていて、そこをトップナイフに使われた。自身は3角あたりから外を回して手が動き始め、伸びるでもなく、大きくバテるでもなく流れ込んでこの着順。稍重の消耗戦は得意条件だが、そのうえで現状ここが精いっぱい。重賞を勝ち切るにはもっと大きく展開や馬場の援護がほしい。
10着コスモキュランダ【見せ場なく】
スタートやや出遅れ。道中は後方を追走し、いつものようにマクっていくこともできず、直線もさほど伸びていない。見せ場なし。ちょっと敗因がハッキリしない。
参考レース③ 七夕賞
レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)
トラックバイアス:フラット~やや内有利
展開:ミドル
→福島芝は1200mと1800mで若干のイン風味を感じるが、こういう時でも2000mは外もそこそこ許されるのが福島コース。極端な差ではなかったと見る。コスモフリーゲンの逃げで前後半59.4-61.1とやや前傾。しかし道中に12.7-12.8と緩む区間があり、極度に前が苦しいレースでもなかった。おおむね力通り、内を通った馬が少し有利なレースだったと評価する。
2着ドゥラドーレス【わずかに届かず】
スタートはさほどよくなかったが、大外枠と馬自身の前進気勢を利用して中団へ。4角では内から4頭目を回り、直線はコスモフリーゲンとの差を一気に詰めたが、わずかに届かなかった。上手く乗って力は引き出せたと思うが、やはり本質的に直線が長いコースの方がよさそう。