『競馬ナイト+』2025年10月号を発売しました
オリジナル競馬Webマガジン『競馬ナイト+』の2025年10月号をnoteにて販売開始しました!
今回の「研究」では競馬予想に関する“哲学”を展開しました。「普通の予想でいいという主張」と題し、馬券の収支を向上させるためにやるべき「当たり前のこと」とは何か、わたしなりに整理しています。
ほか秋華賞と菊花賞の展望、重賞レースの攻略データ、団野大成騎手の騎乗傾向分析、秋華賞の舞台となる京都芝2000mの特徴など、今月も盛りだくさんの内容となっています!
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(以下冒頭部試し読み)
1.編集前記
予想のポリシーは「凡事徹底」です。どうも、鈴木ユウヤです。
秋競馬が本格的に始まった。今年は開催スケジュールが若干変わって、スプリンターズSと秋華賞の間に非・GⅠ週が2週設けられている。ただ、地方競馬に目を向ければちょうどそこを埋めるような形でジャパンダートクラシックと南部杯がある。天皇賞(秋)後にJBCがあるのと合わせて、年末までノンストップで毎週ビッグレースが続くわけだ。この熱い季節、存分に楽しんでいきましょう。
今回の2章「馬券の買い方研究」は研究というより、「馬券哲学」的な話をしたい。「普通の予想でいい」という主張を展開する。
軽く頭出しを。前から感じていることだが、いわゆる「SNS競馬予想界隈」においては「穴を狙うこと」や「考え方が特異であること」が称揚されすぎていると感じる。ただ、この競技(※SNS運用や予想販売ではなく、馬券ゲームそのもの)は本来、「万馬券を当てた回数」や「予想根拠の芸術点」を競うものではない。
まあそういう風潮があること自体は「どうぞお好きに」という感じなのだが、わたし自身もYouTubeをやるようになってから、予想や解説の「普通さ」「地味さ」を、それがネガティブなことであるかのように指摘されることがある。
実際わたしの予想に突飛な部分がなく、地味なのは理解している。おっしゃる通り。セルフブランディングのためにもうちょっと尖った「チョメチョメ理論」とか「ペケペケ指数」が欲しいのは間違いない。
しかし「予想が普通で地味」なのは、馬券というゲームを攻略する上で「ダメなこと」ではない。言うなれば「勝つための凡事徹底」という考え方。この点について、客観的データと主観をまじえつつ整理しておきたい。
ほか、下旬に行われる秋華賞&菊花賞の特集、重賞レースの攻略データ、地方JpnⅠ展望、ソウルラッシュとの再コンビが発表された団野大成騎手の傾向分析など、10月の競馬を楽しむための、そして馬券にも役立つ情報を盛り込みました。
今月号もぜひ楽しんでいってください!
2025年9月29日
鈴木ユウヤ
2.馬券の買い方研究 「普通の予想でいい」という主張
馬券と10年近く向き合い、時に苦しみ、時に束の間の喜びを得てきたわたしが最近行きついた結論だが、この競技で勝つ(=数か月~1年くらいの長期スパンでプラス収支を出す)ために大事なことは「凡事徹底」だ。いわば「当然やるべき地味なこと」をいかに積み重ねられるかが収支を左右する。
レースの予想に関しても色々試してみたが、独自の理論や気をてらった結論は必要なく、普通の予想をしっかりやればいいのだ、と考えるに至った。
わたしが「普通の予想でいい」と表現していることをもう少し噛み砕くと…