「リポストしたら無料」がザルシステムすぎる
お世話になってます。鈴木です。
久々のブログ更新。まあ表題の通りで今回はセルフ作戦会議、およびコンテンツに関する変更のお知らせという感じの内容です。実りのある話はないので、興味のある方だけ読んでください。
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さて、今回は目下の懸案であるnoteの「全頭評価記事」について。前提として今だいたい週2ペース(主に南関の開催メイン重賞と日曜のJRA重賞)で予想+全頭評価の記事を書いている。
で、昨年11月のアルゼンチン共和国杯から4ヶ月半ほど、noteの機能として用意されている「対象の投稿をXでリポストしたら無料」というキャンペーンをやってみた。なんでそんな方式にしたかというと、まあ簡単に言えば「拡散されたいから」ですね。そりゃそう。
「有名になりたい!フォロワー増やしたい!」みたいな人間に対して「承認欲求ダサい」というスタンスで冷笑する人がいるけれど、これに関しては2つ言いたい。
まず個人的には承認欲求=ダサい、恥ずかしいという感覚に同意しない。動物としての「ホモ・サピエンス」に食欲や性欲が備わっているのと同じように、社会で他個体との関係のなかに生きる「人間」にとって、承認欲求はあって当然の欲求だと思う。秤(はかり)が自分の中にあって、承認欲求より「自己実現欲求」で動くことが是とされがちだが、外部から見たときその二つに決定的な違いがあるかと言えば疑わしい。(独り善がりな自己実現に意味があるのかという論点もある。脱線しすぎるのでやめておくが。)
そしてハシゴを外すようだが、そもそもわたしの「有名になりたい」は承認欲求から来るものではない。吹けば飛ぶ泡沫フリーランスとして、現実的には「競馬の仕事で食べていく」という目標があって、夢物語としては「日本一の競馬ライター」を掲げている。知名度はすなわち実利。名を売ることで少しずつ大きなお仕事に繋がっていくんじゃないか、という考え方です。
本筋からズレてしまった。
その「拡散されるため」にやった「リポストしたら無料」が、まあザル。X連携済みのアカウントがnoteで購入するとき「対象の投稿をリポストしたか?」と聞かれてチェックを入れる自己申告制らしい。ガバガバやないか。もしかしたら昔は成立してたけどXのAPIが有料になったからとか、そういうことかもしれない。新参なのでそのあたりの事情は知らないが、とにかく実質的には「X連携したnoteアカウントがあれば無料でどうぞ」になっている。
あまり具体的な数字を出すのもアレだが、今週の南関重賞3連戦でやった結果、対象のリポスト数が3つ合計87(自分の引用を除く)に対し、「無料での購入数」がその3倍くらいあるんですねえ。このシステムだとそうなるわな。
あ、すみませんね。まず「87」のリポストにお礼を書くのが先だろう、という道理は分かっています。いつもありがとうございます。
話を戻す。もうひとつ根本的な問題もある。Xのアルゴリズムは「X内に留まらせるコンテンツ」を高く評価して、そうでないコンテンツは敵視するらしい(よく考えれば当然なんだけど)。平たく言うと「外部へ飛ばす投稿」にはデバフがかかるというわけです。
よって「これをリポストしたら無料で読める」という記事URL付きポストは
①無料閲覧数の3分の1くらいしかリポストされない
②リポストされたところでデバフがかかるので広がりにくい
という二重の問題を抱えている。
……さすがに意味なくない? と、いうのが今回ブログを書くに至った経緯です。前置き長かったな。
一方でデメリットはある。さっき「X連携したnoteアカウントがあれば無料でどうぞ」の状態だと書いたが、逆に言えば「X連携したnoteアカウントがない人」もしくは「リポスト云々が面倒くさい人」は仮の「有料部分」としてマスクされたコンテンツにはリーチせず離脱してしまう。せっかくこしらえた文章も読者の目に届かなければ何の意味もない。そのパイが少なくなるのは本末転倒。わたし的にナシなんですね。
結局のところ、Xのアカウントを育てるには「X内での投稿」を頑張るなり、リポストになんらかのインセンティブを作るしかない。「リポスト+いいねがいくつ以上で無料公開」とか「◯◯とリプした人にDMで予想を送る」とか、今まで馬鹿にしt……ユニークだなと思ってたけど、確かにアカウントを伸ばそうと思ったらそれが効果的。今後ちょっとその手の企画をやるかもしれません。イヤだけどな(笑)
全頭評価記事は「後払い方式」のテイに戻します
Xの企画は追い追い考えるとして、「リポスト無料」をやめる全頭評価の方の処遇はどうするか。
「金が欲しいならゴチャゴチャ言わずに売ったらええやん。“自信度SSS”とか”関係者からの極秘情報”とか書けよ。的中馬券画像もフォトショで作り放題だぞ」
と、悪魔が囁いてきたとしましょう。
詐欺的手法は論外として(別件だけど、馬券捏造がバレても謝罪してほとぼり冷めたらのうのうと復活するSNS競馬予想屋はなんなんだ。わたしの感覚だと一発で未来永劫関与停止デジタルタトゥー級の悪事なんだが)、ストレートに「予想を売る」という発想もどうもしっくりこない。我ながら面倒くさい性分で。だってなあ。ハズれた時が申し訳ないし、自分が買った側だったら「買って損した」と思っちゃうし。
持論として、競馬予想を有料で売るなら「後払い方式」が健全で、このコンテンツの特性にフィットすると思っている。
こちらで競馬予想という「芸」をやってるので、当たったら(面白いと思った方は)そこの箱にお金を入れてください、というイメージ。これについては昨年7月にも一度書いたので引用する。
「競馬予想記事」の売買はもちろん双方の合意に基づく健全な経済活動であるものの、商品の特異性として、(一般的に)その「価値」や「満足度」がレース後に確定するという点が難儀である。
買い手はおおむね“的中”という価値を求めて安くないお金を払うのだろうから、その結果が得られなければ不満を抱くのは仕方のないことだ。逆に売り手はイヤな話、「売り逃げ」ができてしまう。レース前に大口を叩き、期待を煽ってたくさん売ってしまえば、結果がどうなろうと知らぬ存ぜぬで懐は温まる。
競馬というのは外れることがある。売り手が「誠実な達人」であっても、買い手はレース後に後悔することがありうるし、そのヘイトを向けられた売り手が心を痛めることもあろう。それは両者にとって不幸なことだ。
だったら、後払いにしたらいいんじゃないか?
予想が気になる天下往来の皆様、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。拙者親方と申すは、お立会いのうちにご存知のお方もござりましょうが、お江戸を発って二十里上方……。と演じて、「お金を払うに値する予想だった」と思う方には、納得づくで購入してもらう予想記事。それなら双方よしの売買ができるのではなかろうか。
https://keiba-night.com/blog/7449
この考え方は8か月経っても変わっていない。
基本的に「馬券」というゲームは買った時点で(期待値的には)損をするエクストラハード競技。「お金を増やすために予想にも金を払う」という行為自体が筋悪だと思っていて、それを誰かに推奨する気が今のところない。将来的にどうなるかは分からんが。
でも「趣味を楽しむ上での出費」として競馬新聞を買ったり、ギャロップを買ったり、あるいはnoteで読みたい記事を買ったり、好きな競馬予想家のサロンやメンバーシップに入ったり…という消費はとても健康的なものだと思う。競馬予想は「儲け話の情報商材」ではなくエンタメ。少なくとも自分が発するコンテンツはそうありたい。競馬自体もそうだけどね。
こういった理想と、フリーの競馬ライター/ブロガーとしてnoteは売りたいという現実の落としどころを探ったのがアルゼンチン共和国杯以前までやっていた方式。
改めて書くと
・全頭評価は(リポスト云々関係なく)無料で全て公開
・記事の内容、あるいは予想の結果に価値を感じられた場合は購入お願いします
・「お礼の小ネタ」「レース回顧」は購入してくれた方向けのおまけコンテンツ
というイメージ。
……といってもプラットフォームで「的中したら~」とかを厳密に管理できるわけじゃないから、善意に頼った「お願い」に過ぎないですがね。noteのシステムをザル呼ばわりするならこっちの方がよっぽどザルッザル。ま、それはそれということで。
まとめ
まとめ。とりあえず今後の方針についてはこんな感じです。
・今後「この投稿をリポストしたら◯◯」的な企画をX上で実施するかも
・noteの「リポスト無料」(割引)はもうやらない
・「全頭評価記事」は一旦、旧方式に戻す。リポストなどの手続きなし、無料で全頭評価を読めるようにするので、内容や結果に満足いただけた場合は購入してもらえると嬉しいです
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まあ欲求は尽きないですよ。この「競馬ナイト」やnoteの記事は拡散されたいし、早くXのフォロワーも2000に到達したいし、もちろん記事はたくさん売れてほしいし、競馬のお仕事も欲しい。もちろん自分が馬券で勝ちたいのもあるし。
「欲」と「向上心」は兄弟みたいなものだと思っている。欲がなくなった時点でおしまい。現状に感謝はしつつも、決して満足してはいけない。
イチローがなんかのインタビューで言っていた。「『応援よろしくお願いします』とは僕は言わない。応援される存在であるために、自分がやらなければならないことをやっていく」。金言だと思う。
まあわたしはイチローみたいな大物ではないので普通に言います。これからまだまだ上を目指して貪欲に活動していくので、リポストやいいね、記事の後払い購入など、応援をよろしくお願いします。