10月9日の大井競馬予想
『競馬ナイト+』2025年10月号発売中 馬券の心得載ってます

水曜は3打数ノーヒット。無念の交流重賞デー2連敗となった。タカノドリームはあっさり先行叶って粘れそうだったんだけど案外踏ん張れず。エスプリワールドは結果的にもうひとつ構えてもよかったように思うが、まあ着差的に言い訳は効かない。
それにしてもナルカミが尋常じゃなく強い。1000m通過60.2秒で逃げて、ついてきた馬をみんなバテさせて自分は上がり最速39.0秒で押し切る。スマートファルコンとかサイレンススズカとか、そういう馬の名前を引き合いに出したくなるレベル。これをされたらフォーエバーヤングでも手を焼くと思う。その対決はどこかで実現してほしい。
明日は交流重賞3連戦のラスト・東京盃。ひとつくらいはビシっと仕留めて意地を見せたいところだが、これまたすいぶんと混戦模様で。まあやることは変わらず。人事を尽くして的中を待つ。
※買い目は基本的に◎-◯のワイド
◆大井8
【予想の方向性】
馬場は内外フラット。逃げ馬不在だが、揉まれるのを嫌ってデルマウチガケが出ムチ特攻。外からステーレンナフトあたりが続く。ミドル~ややスロー想定。前目につけられる馬を狙う。
◎ブレストサンダー
4~9月【0-1-2-13】に対し10~3月【5-7‐2-4】という典型的な冬馬。昨年秋から今年4月にかけて9戦連続の馬券圏内に入り、C1でもコンスタントに好走できていた。休養明けでまだ暑さのあった2走前は参考外として、前走は出遅れ&ゴール前で詰まっての0.4秒差。涼しくなってきてそろそろ走り頃。
◯デルマウチガケ
砂被りNG馬。揉まれてしまった3走前はいいとこなしの大敗だったが、2走前は前後半50.1-53.0のハイペースを番手から抜け出して7馬身差の強い勝ち方。前走もやや内有利馬場の外4を回る厳しい展開で2着と地力の高さを示している。その前走はテンから12.4-11.3と流れが速かったぶん後手に回ったが、本来テンは遅くない。外に逃げ馬がいないこのメンバーなら揉まれない位置まで出し切れる。
◆大井9
【予想の方向性】
先行馬は何頭かいるが、逃げ馬がハッキリしない。ジャズスマイルはゲートがおぼつかず、ブライトイメルは200m短縮、オグメンタはテンがそこまで速くない。ややスロー想定。前に行ける馬を狙う。
◎ブライトイメル
南関転入初戦となった前走はデビューからオール連対だったトーランテソーロ、4連勝中のデスティニーホープという強敵もいたが、好位から上がり最速4馬身差の完勝。勝ち時計1:27.8は同日C2より0.6秒速く、同B3でも3着相当だった。1ハロンの短縮に一抹の不安はあるが、そこだけクリアすれば。
◯ジャズスマイル
ゲートが悪くてレースぶりも粗いが、なんだかんだ去勢以降の1200m戦では【4‐1-2-1】。着外も4着と大崩れしていない。前走は出遅れから挽回して4番手に取り付き1:12.1の好タイム勝ち。同日メインの優駿スプリントより速い時計だった。最低限まともにゲートを決めれば。
◆大井10
【予想の方向性】
最内からクラウンシューターがハナ主張。ファーガスやフジマサテイオーは競ってまでハナを切る動機がなく、ややスロー想定。前目につけられる馬を狙う。
◎ハニートースト
ずっと1400mを使っているが、1600mでも【1-1-0-1】の実績あり。近走は特にテンから進みが悪くなっていて、後方から差し届かずのレースが続いている。もう千四は忙しい。1800mへの延長はプラスだと思う。
◯ブルマリンシェール
3歳時には羽田盃7着、東京ダービー6着に入った実力馬。古馬になってからしばらく不振だったが、ここにきて5戦連続連対と軌道に乗っている。前走は休み明け、B1との混合戦でメンバーレベルも高かったなかでの2着好走。レグルス賞でファーガスに0.9秒差先着しており、間接的にアガリスピード賞組よりも上と推測できる。
◆大井11 東京盃
【予想の方向性】
前走揉まれてダメだったエンテレケイアは是が非でも逃げたい。サンライズアムールも揉まれない位置が欲しく、外からシアージストが来たら抵抗するだろう。ややハイペース想定。差し馬を狙う。
◎クロジシジョー
1200mでは差し脚堅実で、重賞未勝利ながらOP3勝、重賞2着3回、ドバイゴールデンシャヒーンで0.2秒差4着の実績がある。前走のサマーチャンピオンはハンデ59キロもあったし、小回り1周の佐賀コースに対応しきれずの0.6秒差。悪い負け方ではなかった。直線が長い大井ワンターンに替わるのは大歓迎。当時の勝ち馬ヤマニンチェルキとは斤量差が2.5キロも縮まる。今回が買い時。
◯ドンアミティエ
昨年末からOP特別で3連勝。以前は前に行って粘るしか選択肢がなかったが、りんくうSで控えて差す競馬を身につけたことにより進境が見られる。2走前の天王山Sではインユアパレス(→東海S2着、エニフS)とファーンヒル(→習志野きらっとスプリント、アフター5スター賞)より2キロ重い斤量を背負って勝利した。重賞でも勝ち負けになる。
他馬の評価も軽く。難しい。展開ひとつでどうとでも転びそうなメンバー構成。
エンテレケイアの前走はテンに出し切れず、砂を被って急減速したもの。全く力を出しておらず、着順自体は完全ノーカウントでいい。本来は交流重賞でも戦える能力の持ち主。ただ、この枠を引いたことで何があっても逃げる以外に選択肢がなくなった。サンライズアムールやシアージストが甘やかしてくれればいいが。
サンライズアムールは前走の勝ち方こそ目立たないが、昨年カペラSで超ハイペースを先行して4着だった競馬が強い。エンテレケイアを行かせて自分が外2でペースを落とせれば共存の目もある。でもシアージストの存在がネックではある。
そのシアージストも中央だと斤量不利に悩まされていたので、この南関転入はいい決断になるのでは。サンライズアムールを刺激せず外3あたりに収まれれば面白い。逆にこの馬が勢いよく行き過ぎると、内も抵抗して前はみんな苦しくなると思う。個人的にはそうなってほしい予想。
ヤマニンチェルキは対クロジシジョーの斤量利が一気に小さくなるし、前走は佐賀のスローを外枠先行で恵まれた部分あり。イグザルトはもう1ハロンほしい。アームズレインは本質的に左回りがベター。コンティノアールはまだ重賞レベルの馬と戦えるメドが立っていない。そんなところですかね。……この3連戦で一番難しい気がする。