馬名:サラコスティ
生年月日:2022年3月7日
性別:牡
厩舎:栗東・池添
父:エピファネイア
母:サロニカ
生産者:ノーザンファーム
母サロニカはエルフィンSの勝ち馬。いわゆるドイツ牝系の「Sライン」で、2代母サロミナからはサリオス、サラキア、サリエラなどの活躍馬が出ている。
6月23日 京都芝1800m 2番人気 1:52.3(エリキング) ルメール
例年好メンバーが集まる宝塚記念同日の芝1800m新馬でデビュー。もう1頭の評判馬エリキングとオッズを分け合う形の単勝2番人気(2.9倍)で実戦を迎えた。レースは多量の雨が降って重馬場、かつインが伸びないトラックバイアスで行われた。
ゲートをやや失敗して、その後もダッシュがつかず最後方から。道中は逆に行きたがる面をのぞかせていた。4角は大外に出したエリキングの背後をマークするように伸びてきたが、脚色はほぼ一緒で差を詰められないまま2着でゴールした。ラスト11.8-11.5-11.3の加速ラップで差せなかったのは仕方なし。馬場が馬場なので時計から判断しにくいが、能力の一端はみせた。
8月18日 中京芝2000m 1番人気 2:00.4(バッケンレコード) 坂井
駐立は若干怪しかったが、初戦よりはゲートを決めて先手主張。逃げを選択した。最初のコーナーで少し外に膨れながらも淡々と運び、1000m通過は62.7秒とやや遅め。圧巻だったのは後半で、徐々にピッチを上げると4角で他馬がほぼ一杯になるのを尻目に手応えよく差を広げていく。ノーステッキで最終的には9馬身差をつけた。
後半1000mは12.1-11.6-11.4-11.0-11.6の57.7秒。「2歳8月まで」「芝1600m以上」「後半1000mが57.7秒以下」のレースは過去9例しかなく、勝ち馬はワグネリアン、グランアレグリア、ジオグリフ、セリフォス、リバティアイランド、ボンドガール、チェルヴィニア、そして今年出たコートアリシアン、クロワデュノールという面々。ひと握りの大物にしか出せないパフォーマンスといっていい。将来が非常に楽しみ。間接的にエリキングの評価も上方修正したい。
(最終更新日:2024年8月18日)