Twitter(@ysuzuki_keiba)で出した2重賞の考察を転載しておきます。雑多ですが。
関東圏の2歳重賞だけあって、「地の利が大きいレース」という側面も。表現は難しいが、関西馬で連対した例の大半は「すごく強い馬」。これに対し、関東馬はその後あまり活躍できなかった馬でも連に絡めている。
各出走馬が新馬、未勝利戦で負かしてきた馬がどの程度勝ち上がっているかを表にしておきました。 ファーヴェントの新馬は3着コガネノソラ、4着フナデ、6着アルデドゥオーモが既に勝ち上がり。
得意=スローペース
苦手=ハイペース
他馬に比べると弱点らしい弱点は少ないが、強いて言えば「速い流れを追いかけた時、ラストやや甘くなる」面がある。国内での4敗はいずれもレース2F目が11.0秒以下だった。 バスラットレオン、セルバーグの逃げ方次第で付け入るスキも。
得意=外枠のマイル戦
苦手=海外・内枠
海外遠征では全く力を出せない馬。また、やや追走と加速にモタつく面があり、内枠よりは外枠が得意。国内の5~8枠なら【4-2-2-1】、唯一の着外はスプリンターズS。 外枠でマイルなら【3-1-2-0】と馬券圏内を外していない。
得意=休み明け・馬体重維持か増
苦手=連戦・馬体重減
知れ渡っている通り、連戦で馬体が減るとパフォーマンスもダウンする戦績。中9週以上、馬体重+6キロで出てきた富士Sが圧倒的に狙い目だった。 当日の馬体重にもよるが、今回はやや評価割引か。
得意=上がりのかかるレース
レース上がり34.0秒、34.5秒を境に3分割すると下表の通りおそろしくキレイな傾向が出る。(レース上がりが速い≒レースレベルが高いという面もあるが) 阪神のマイルCSより京都の方が多少上がりのかかる傾向で、一発あるなら今年か。
苦手=極端な後傾ラップ
ゲートが速くない馬で後方からになる上、折り合いに難しさもあるため、スローペースが苦手。 前走は前後半36.0-34.1を最後方から、上がり33.2秒を使って届かずという典型的な苦手パターンの負け方で度外視可能。もう少し流れてくれれば。
苦手=休み明け・中山
2歳時は能力の違いで3連勝したが、それ以降は「叩き良化」「中山苦手」が露骨な戦績。今春の中山記念11着→大阪杯3着が理想的な買い時だった。 今回は3歳以降【0-0-0-3】の「中10週以上」。毎日王冠を使った昨年とは違う過程で……。
得意=中山
苦手=東京
ここまで7戦して中山は全勝、東京は連対なしという極端な成績。器用な反面、長い直線では目立った脚が使えない(NHKマイルCは詰まってもいたが)。 そもそも能力的に足りるかはともかく、ここ2戦の東京2連戦よりは条件が好転する。人気次第で。
Yahooの方で 「平坦京都の方が上がり速くない?」 というコメントがあったので補足。
マイルCSは
阪神代替の近3年=上がり3F平均33.60
京都直近10年=上がり3F平均34.73
です。
阪神マイルは最後に上りがあるとはいえ、600~200m下りを使ってスパートがかかるコース。
上がりが速くなりやすい。京都マイル(外回り)は3角から下りに入る関係で残り800~600m区間が締まる。後半4F戦になりやすいため、爆発的なトップスピードがない馬でも戦える。