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秋華賞については『SPAIA競馬』さんで渾身の分析記事が公開されているので、ぜひそちらをご覧ください。
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府中牝馬Sは「牝馬版・毎日王冠」だ。
単に「同じコース、同じグレード、1週違い」だから……だけではない。傾向というか、予想上のカギも似通っている。
先週は「1800mにピンポイントで適性のある馬」を買おうと述べて、わたしはシュネルマイスター、ジャスティンカフェ、ウインカーネリアンあたりにツバをつけ、まあ予想は外れた。外れたけど、勝ったエルトンバローズはラジオNIKKEI賞の勝ち馬で、これで1800mは5戦全連対。当たらずも方針として遠からずだったんじゃないか?
翻って、府中牝馬Sの前走距離別成績をチェックする。
延長組も短縮組も回収率がイマイチで、明らかに成績がいいのは「前走1800mで連対」の馬たち。
ちなみにヴィクトリアマイルから直行した馬の成績は【0-0-3-12】で、春の女王ジュールポレールは4着に敗れた。馬券になった3頭はスマートレイアー(秋華賞2着、のちに京都大賞典1着)、ラッキーライラック(のちにエリ女連覇)、アンドヴァラナウト(2000mのローズS勝ち馬)という面々。いずれも“マイルより1800mの馬”となかなか納得感がある。
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【アンドヴァラナウトの良馬場と、予想オッズの謎】
「前走1800mで連対」のデータからスパっと決まるのはストーリアとルージュエヴァイユの2頭。
ストーリアは関越Sの勝ち方が鮮烈。鳴尾記念3着、毎日王冠4着のアドバイヤハダルを相手に上がり33.1秒の末脚で見事に差し切った。春の内容と比較するに、どうも左回りで広いコースの方が弾けるのかもしれない。となると、当然今回も条件はドンピシャだ。
ルージュエヴァイユも高評価が必要だ。愛知杯は馬場が堪えたか全く見せ場がなく、メイSはどん詰まりで10着。一転、エプソムSは17番枠から1000m58.3秒のハイペースを2番手追走して2着に踏ん張った。牝馬限定重賞ならいつ勝ってもおかしくない。
あとは昨年3着時と全く同じ愛知杯→阪神牝馬S→ヴィクトリアマイル→府中牝馬Sのローテを歩むアンドヴァラナウト。こちらは①良馬場専門、②GⅠだと若干壁を感じる、の2点が明確な戦歴で、雨に祟られ続けた近走はツキがなかった。良馬場のGⅡ以下なら【3-4-1-1】複勝率88.9%とほぼ崩れていない。
最後に余談だけど、アンドヴァラナウトの予想オッズ、netkeibaだと12番人気39.6倍と全く人気がない。予想1番人気はヴィクトリアマイルでわずかクビ差だったルージュスティリア。いくらなんでもアンドヴァラナウトの方がオイシく見えるのだが、これ如何に。