【ローズステークス2025予想】牡馬GⅠ級と肩を並べた馬がいます。上位人気6頭のポイント解説
動画内容要約(生成AIを利用)
カムニャック
能力評価:S
苦手:右回り
デビュー戦からラスト2F10.9-10.9という強烈なラップを差し切った。中京芝でラスト2F10秒台が連発されたのはナミュールの新馬戦とこのレースだけだけだ。
アルテミスSとエルフィンSは案外な結果だったが、レース後の川田騎手のコメントから、状態的にデキていなかったよう(「本来の走りではない」「本来の姿に戻ってくれれば」というコメント)。しっかり走れた近2走を信用していいと思う。フローラSはレースレコードで勝利し、オークスは他の人気馬に距離不安があったのも功を奏したとはいえ、勝利を収めた。
ただし、今回はあくまで秋華賞に向けた叩きにすぎない。またバランス的に左にモタれる面があるため、右回りには一抹の不安がある。取りこぼしはあるとイメージしている。
パラディレーヌ
能力評価:S
得意:2000mくらいまで
苦手:小回り
デビュー戦は逃げた馬がラスト11.2-11.0でまとめたため、さすがに差せなくて仕方ない。2戦目では4馬身差で勝ち、6着のチェルビアットには0.9秒差をつけた。
つばき賞は3馬身差勝ち。その時の時計「1:46.8」がかなり優秀だった。前提として冬の京都開催は春や秋に比べて時計が出にくい。3歳1~3月の芝1800m戦で1分46秒台が出たのは、ビザンチンドリーム、メイショウタバル、サトノダイヤモンドが勝ったレースと、このつばき賞のわずか4戦しかない。馬場差もあるので一概に比較はできないが、数字上はこれらの牡馬GⅠ~GⅡ級と肩を並べており、2週前のきさらぎ賞よりも速かった。
フラワーCでは出遅れ、3〜4角の勝負どころでも包囲されてしまい、進路ができた時点ですでに前が遠かった。不完全燃焼だった。オークスは中団インで流れに乗り、敗れはしたが勝ち馬から0.3秒差と善戦した。母パラダイスガーデンは現役時代1200mで全4勝を挙げた馬で、2400mは少し長かったかもしれない。
つばき賞の内容でポテンシャルは証明済み。距離短縮も歓迎。瞬発力勝負への対応は未知数だが、今回は逆転に期待していい条件と考えている。
チェルビアット
能力評価:A
苦手:折り合い
デビューからの3戦は見どころがなかった。パラディレーヌには0.9秒差で敗れている。4戦目からブリンカーを着けてから一変した。
ただしフィリーズレビューは前後半3F33.2-35.8のHペース、桜花賞は外有利に振り切れたトラックバイアス、NHKマイルCは前後半33.4-35.3のHペースと、いずれも展開や馬場の恩恵があった。また、ブリンカー効果がありすぎて、マイルでも折り合いに苦労している。200mの距離延長はかなり疑問。
ミッキーマドンナ
能力評価:B
ミッキークイーンの良血で、それもあって常に人気になるタイプ。芙蓉Sでの3着に不満が残る。勝ち時計が同日未勝利戦より0.6秒も遅いレースで勝ち切れず。当時の1〜2着馬もその後はオープンでは不振に終わっている。
フラワーCの5着が現状の力。最内枠から好スタートを切り、4角は勝ち馬の後ろを取って完璧に捌いた上で、後ろから差されてしまった。重賞では少し足りない。前走の上がり32.8秒は確かに目立つが、この日は直前のマイル未勝利でも1:32.0が出た超高速馬場だった。
タガノアビー
能力評価:A
得意:2200m以上、消耗戦
父アニマルキングダムはケンタッキーダービーとドバイWCを勝った馬で、2代母スペシャルディナーはタガノビューティーの母。ダート血統にすら見える。芝でこれだけ走るのは意外。
オークス3着は素晴らしいが、全頭が距離延長となる2400m戦、直線が長い東京ということもあって、オークスは毎年追い込みが有利になるレース。上がり最速の3着も、その恩恵があったことには留意すべき。
前走は前後半61.6-58.1秒の超スローペース、前残りに差し切れず、展開上仕方のない2着だった。悲観する必要はないが、自分で競馬を作れない故の負け方とも言える。1800mの多頭数だと位置取りはさらに悪化するだろう。
ミッキージュエリー
能力評価:A
得意:持続力
デビュー戦は敗れたが、そこから間隔を空けつつ3連勝を飾った。未勝利勝ちの際には、先日紫苑Sを勝ったケリフレッドアスクを破っている。
ここ2走は逃げて、道中に一度も12秒台を入れない締まったラップを刻み、徐々に後続を離していく完勝。ただし前走のレコードVに関しては同日メイン・巴賞ですぐに更新された。決してレベルが高くなかった巴賞の5着相当なので、数字としては古馬3勝クラスくらいのレベル感か。絶賛するほどではない。
今回のメンバーでは実績上位だが、逃げでしか好走歴がなく、他馬に絡まれた時にどうなるかが不安材料のひとつ。また自身の上がり自己ベストは34.8秒であり、阪神外回りの高速上がりに対応できるかどうかも懸念点だ。