エンブロイダリーの基本情報
馬名:エンブロイダリー
生年月日:2022年2月1日
性別:メス
厩舎:美浦・森
父:アドマイヤマーズ
母:ロッテンマイヤー
生産者:ノーザンファーム
3代母ビワハイジは現役時代に阪神3歳牝馬Sを勝ち、繁殖としてブエナビスタ、アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ、トーセンレーヴ、ジョワドヴィーヴル、サングレアルなどの活躍馬を出した名牝。森一誠師は堀厩舎の調教助手から転身して開業初年度。
エンブロイダリーのレース内容と評価
2歳新馬 2着
6月2日 東京芝1600m 1番人気 1:36.5(ミリオンローズ) モレイラ
昨年はボンドガールが勝った、2歳戦開幕週の日曜東京・牝馬限定マイル戦でデビュー。超抜の調教で話題となったミリオンローズとの対戦であった。ゲートを決めて中団馬群の内目を追走し、直線はミリオンローズが伸びて作ったインの進路を突き鋭く追い込むも、半馬身届かなかった。
ただ、このレースは1000m通過62.7秒の超スローペースからラスト11.0-10.9での決着。最後の脚色からして自身はラスト1Fを10.6~10.7くらいでまとめている。差せなかったのは展開の問題だけで、次走は確勝級と思える内容だった。
2歳未勝利 1着
7月27日 新潟芝1800m 1番人気 1:45.5(アグネスサンキ) ルメール
2戦目は新潟開幕週の1800m戦。6頭立ての少頭数、前走の内容から単勝1.1倍の圧倒的人気に推された。今回はスタートをやや失敗したが、二の脚ですんなりと先頭に立つ。1000m通過59.1秒は高速馬場とはいえ2歳にしてはやや速めか。
直線に向くと、2番手以下のジョッキーたちが必死にアクションを起こす中、こちらは馬なりでスイスイと進む。残り400mあたりで気合いを付けると一気に差が開いていき、最終的には流して7馬身差、2歳レコードの圧勝だった。
馬場が極めて速かった(同日メインもレコード決着)ので時計面は鵜呑みにできないが、それを差し引いても衝撃的な勝ちっぷり。まず重賞は勝つだろう。新馬戦のレースレベルを示唆するものでもあり、間接的にミリオンローズやクライスレリアーナの評価も上げておきたい。
サフラン賞 5着
9月29日 中山芝1600m 1番人気 1:35.3(クリノメイ) ルメール
スタートが決まらず後方から。この開催の中山芝は内有利のトラックバイアスが強く出ていて、またルメール騎手も内への意識が強かった。スローの後方馬群で4角を回り切るまで内め待機。直線は1頭だけ鋭い脚で追い込んできたが、時すでに遅しだった。
目視だが残り200m地点で先頭から7馬身(1.4秒くらい?)ほど後ろ。レースラップから計算すると、自身はおそらくラスト1F10秒台中盤で伸びていた。完全なる失敗騎乗でノーカウント。賞金を加算できなかったのは痛いが、能力には全くケチがつかない。
(最終更新日:2024年9月30日)