ジョバンニのレース内容・評価【素質馬ファイル】

回顧・次走注目馬

ジョバンニの基本情報

馬名:ジョバンニ

生年月日:2022年1月28日

性別:牡

厩舎:栗東・杉山晴

父:エピファネイア

母:ベアフットレディ

生産者:タイヘイ牧場

半兄に現3勝クラスのマテンロウアレス、半姉にチューリップ賞2着のセキトバイーストがいる血統。セレクションセールにて4290万円(税込)で落札。馬主KRジャパンで杉山厩舎といえばガイアフォース、アールスターと同ライン。

ジョバンニのレース内容と評価

2歳新馬 1着

7月7日 小倉芝1800m 3番人気 1:50.1(バズアップビート) 松山

評判馬バズアップビート、ダノンシーマの一騎打ちという前評判で、当馬は3番人気でも単勝10.8倍という離れたオッズでレースを迎えた。ゲートはあまり速く出なかったが、少頭数の大外枠ということで特に問題なし。外3につけて抑えながら運ぶ。

1000m通過62.9秒は新馬戦としては極端に遅くもないペース。4角で外からダノンシーマが迫ってくると、軽く促されただけでピッチを上げ、直線は軽々と抜け出し、ラスト11.6-11.2のラップで押し切った。

小倉芝1800mの2歳新馬でラスト11.2以下を出したのはクロノジェネシス、ピースオブエイト、ドウデュースに次ぐ4例目。少なくとも重賞級の能力はあるだろう。楽しみな1頭が現れた。

野路菊S 2着

9月21日 中京芝2000m 2番人気 2:08.9(エリキング) 松山

5頭立ての2番枠。外にヨレ気味だった新馬戦とは違い、今度はしっかりゲートを決めた。その気になればハナへ行けそうだったが、ワンモアスマイルに譲ってインの3番手。結果的にはこれが敗着で、外をラッキーベイとエリキングにがっちりブロックされて身動きが取れず。1000m通過64.1秒のスローペースを一度下げ、間合いを取ってエリキングの後ろから仕掛ける形。上がり最速33.3秒の脚で追い込んだが、先に抜け出したエリキングを半馬身かわせなかった。

同日の未勝利戦(2:02.3)に比べて時計は遅いが、少頭数のドスロー3F戦だったのでそれは仕方ない。エリキングとの差は展開のアヤにすぎず、勝ち馬ともども重賞~GⅠ級のポテンシャルがある。賞金を積めなかったのは痛いが、順調ならクラシックに乗ってくるだろう。

京都2歳S 2着

11月23日 京都芝2000m 3番人気 2:01.1(エリキング) 松山

半歩出負けから最後方まで下がり、最初のコーナーまでに外へ持ち出した。この日の外有利な馬場を考えれば順当な選択。3コーナーでエリキングの半馬身後ろに並びかけ、直線は伸びる大外から脚を使ったが、エリキングが手応えの割に止まってくれず。最後はむしろ突き放される感じで2着だった。

レースラップは前後半61.9-59.0のスローペースで、ラストは11.6-11.5-11.4の加速ラップ。展開が向かなかったのは事実だが、とはいえエリキングには上がり3Fでも負けた(ジョバンニ34.3、エリキング34.2)。完敗を認めざるを得ない。クラシックで再戦することになりそうだが、逆転には展開や馬場など何らかの助けが欲しい。

(最終更新日:2024年11月25日)

素質馬ファイル一覧

タイトルとURLをコピーしました