【毎日王冠2025】過去10年のデータ・傾向と参考レース回顧

データルーム

毎日王冠2025の概要

開催日

2025年10月5日(日)

グレード

GⅡ・3歳以上

コース

東京芝1800m

毎日王冠2025の登録馬

登録馬一覧

登録馬13頭

エルゲルージ
エルトンバローズ
サトノシャイニング
シックスペンス
シリウスコルト
シルトホルン
ジェイパームス
チェルヴィニア
ディマイザキッド
ホウオウビスケッツ
ラファドゥラ
レーベンスティール
ロングラン

毎日王冠の基本データ(過去10年)

※出典:TARGET frontier JV

人気と配当の傾向

1番人気が驚異の【8-2-0-1】。それ以外の勝ち馬も全て4番人気以内から出ている。連対馬も全て5番人気以内。非常に堅いレースと言っていい。

人気薄はあって3着までという感じ。もっとも6、7番人気で3着に入った2頭はイスラボニータ、キセキで、どちらもGⅠ馬だった。

平均馬連配当は1123円。最高馬連配当は2340円(17年リアルスティール→サトノアラジン)、最低馬連配当は300円(19年ダノンキングリー→アエロリット)。

枠順と脚質の傾向

開幕週に行われるレースだが、5~8枠が合計8勝を挙げている。とはいえ複勝率ベースで見ると1~4枠が26.7%、5~8枠が同24.0%なので、別に外枠が有利というわけでもない。枠順は不問と考えてよい。

4角通過順別も、5番手以内の馬が5勝2着5回。6番手以下も同じく5勝2着5回。回収率でも大差ない脚質や枠順を問わず、上位人気馬が順当に好走するレースと結論付けたい。

前走について

前走が重賞でなかった馬は【0-0-0-11】と出番なし。重賞組をレース別で見ると、好成績は3つのパターンに集約されている。

まずは安田記念組【3-4-3-13】複勝率43.5%。ただし、4着以内【3-4-3-3】同76.9%に対し、6着以下は【0-0-0-10】と馬券に絡めていない。ステップとして相性がいいというよりは、単純に「強いマイラー」が能力でなんとかしているだけと言った方が適切か。

2つ目は日本ダービー組【3-1-0-4】複勝率50.0%。こちらは9着以内【3-1-0-1】同80.0%となっている。

同じ東京芝1800mで行われるエプソムCからの直行も【2-2-1-6】複勝率45.5%、複回収率180%と結果を残している。こちらも前走6着以内なら【2-2-1-4】同55.6%とさらに信頼度がアップする。ただし今年からエプソムCは従来より1か月ほど時期が前倒しになった。傾向が変わってくる可能性は否定できない。

ちなみに、エプソムCを含む「前走芝1800m重賞で9着以内」というくくりでも【4-2-3-7】複勝率56.3%と好成績。リアルスティールやシックスペンスあたりが好例だが、マイルでも2000mでもなく、この1800mのスペシャリストが一定数存在する。そういうキャラの馬が出てくれば優先的に狙っていきたい。

毎日王冠2025の参考レース

参考レース① 日本ダービー

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより).

トラックバイアス:やや内有利
展開:実質スロー
→馬場は前日の豪雨がウソのように高速でやや内有利。いわゆる「ダービーデー」らしいコンディションだった。序盤はサトノシャイニングがまさかの逃げ、途中からホウオウアートマンが先頭に立ち、前後半60.0-59.5のほぼミドル。ただし2番手以下は3角あたりで前と大きく離れており、馬群は実質スロー。内前有利なレースだったと評価する。

4着サトノシャイニング【勝機作るも】
大外枠からなんとビックリ、逃げる勢いで内ラチ沿いを取り切る。ホウオウアートマンに譲ったあとは2番手で後続をスローに封じ込め、直線も粘り込みを図ったが、最後はショウヘイにもかわされた。見事な騎乗で勝機は作ったが、今日は力負け。

参考レース② しらさぎS

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:フラット~やや内有利
展開:ややスロー
→あまり積極的にハナを取りに行く馬がおらず、ジワっとニホンピロキーフが逃げて前後半47.2-45.8のややスローペース。前がやや有利なレースだったと評価する。

2着チェルヴィニア【斤量不利もあって】
道中は中団馬群の一角を追走。直線は目の前にいたシヴァースが案外伸びなかったのもあって若干仕掛け遅れ気味になったが、残り300mでは前が空いた。ただ、そこからはキープカルムとの追い比べで伸び負けた。斤量2キロ不利で仕方ない面はある。そ2歳時ほどはスパっと切れなくなっている。

7着レーベンスティール【冴えない】
1600mは初出走だが、ポジションはとれて道中も忙しそうな感じはなかった。直線もスムーズに進路を確保したが、そこから抜け出すことができず、モタモタしているうちにやや狭くなる場面もあった。チェルヴィニア同様に斤量の不利もあったとはいえ、どうも冴えない内容。

参考レース③ 中京記念

レース映像(Youtube、JRA公式チャンネルより)

トラックバイアス:内外フラット
展開:スロー
→この日の中京芝は高速だが、内外の差はそこまで感じない馬場。とはいえ初角までが近いマイルは内枠有利のバイアスが出やすいコースではある。シンフォーエバーが逃げて前後半46.9-45.4のスローペース。前有利、やや内有利な決着だったと評価する。

8着エルトンバローズ【キレ負け?】
やや出遅れ気味。そこから追って3番手まで挽回はできた。ただ、4角を回る時には手応えやや劣勢で、いざ直線に向いても伸びずバテずで粘り込むだけだった。とはいえ自身の上がりは33.8秒。もともと上がり勝負は得意ではなく、今回はキレ負けした感じ。骨折休養明けの影響もあったか。

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