【プロキオンS】冬場得意サンデーファンデーに勝機 有力馬の調査レポート

中央競馬予想

プロキオンS2025 上位人気想定馬の評価

サンライズジパング

能力評価:★★★★★

苦手条件:右回り、砂被り△

臨戦過程:昨秋は不来方賞→JDC→みやこS→チャンピオンズCとコンスタントに使われて中7週。坂路中心の調整はいつも通り

《寸評》
2歳時にJBC2歳優駿で対フォーエバーヤング0.3秒差の2着。その後ホープフルSで3着に入ったこともあってダービーまで芝を使われたが、結果から言えばダート馬だった。芝なら時計のかかる馬場になってほしい。

不来方賞はカシマエスパーダ、サトノフェニックスを一蹴。ジャパンダートクラシックは上位から離されたもののフォーエバーヤング、ミッキーファイト(→名古屋大賞典V)の3着と善戦した。みやこSは重馬場とはいえ1000m通過60.3秒、次区間11.9のタフな流れを外からマクって、4角ではコーナリングの粗さを見せながらねじ伏せた。2着アウトレンジは浦和記念を圧勝、3着ロードアヴニールは師走S勝ちなどメンバーレベルもそれなりに高かった。

得意の左回りに戻ったチャンピオンズCだが、終始内から4車線目を回される形に。1-4着はいずれも内を通った馬であり、バイアスに逆行して0.5秒差6着なら能力は高い。

現状は馬群に入れたくないようで、必然的に外からマクる形が多くなる。競馬の形が限られるウィークポイントは、イン有利になりやすい中京では大きめの懸念事項。当日のトラックバイアス次第で取捨が変わりうる1頭。

ドゥラエレーデ

能力評価:★★★★★

得意条件:ダートの1800~2000m、剛腕型の騎手合う?

臨戦過程:チャンピオンズCから中7週。順調で特に減点するポイントなく

《寸評》
芝ダート両刀使いの“変態ローテ”を組んできたが、3歳以降は芝で(競走中止と)10着、8着、10着。ダートではUAEダービー勝ち、チャンピオンズC3着2回、東京大賞典3着、ドバイワールドカップ5着があるわけで、結局のところダートの1周競馬がベスト。言うまでもなく実績は最上位。

前走は内枠からインで溜めてロスなく立ち回ったのが奏功した。バイアスを生かした側で、能力的にはサンライズジパングの方が強く見える結果。

ただ、当時はこの馬が58キロでサンライズが56キロ。今度は同斤になる。立ち回りの巧さがモノを言う中京コースに不安がないのはコチラ。揉まれる競馬もクリアした今なら軽視はできない。

オメガギネス

能力評価:★★★

得意条件:中6週以上【3-3-1-0】
苦手条件:中4週以下【0-0-0-2】

臨戦過程:昨秋は休み明けのシリウスSで好走したが、続くみやこSで大敗。今回は中11週と十分に間隔をとって臨む

《寸評》
デビューから【4-3-1-2】。昨年東海Sでヴィクティファルスの2着、シリウスSでハギノアレグリアスの2着。重賞善戦級の力はあるが、GⅠで好勝負してきた上記2頭に比べると1~2枚ほど格落ちが否めない。

それにしてもフェブラリーS14着とみやこS10着は負けすぎ。デビューから間隔を空けながら使われてきた馬がこの2回の惨敗時は中3週、中4週で臨んでいた。連戦がとことんダメなのかもしれない。実際、陣営から「間隔が詰まっていた前走は気持ちが後ろ向きだった」とのコメントも出ている。

リフレッシュされた今回はパフォーマンスを戻してくるだろう。中京実績も先行力も備えていて侮れない。

カズペトシーン

能力評価:★★

得意条件:左回りは【2-2-1-1】
苦手条件:短距離

臨戦過程:昨夏に距離を延ばしたのが転機となって急上昇。中10週。1週前には坂路4F51.3秒の自己ベスト

《寸評》
中距離にシフトしてから才能開花。3走前はラスト12.6-12.0の加速ラップを記録して6馬身差の圧勝。3勝クラスもあっさり突破し、武蔵野Sも上がり最速で2着に入った。

ただ、3走前は上位が4角12番手→10番手→12番手の差し決着で、2走前も向正面12.2-12.1の早仕掛けで1-4着に追い込み勢が台頭。武蔵野Sも前後半33.8-37.1のハイペースで、やはり後ろにいた馬が有利だった。3走連続で展開に恵まれて戦績がゲタを履いている。差しが届きにくい中京に替わるのも歓迎ではない。

サンデーファンデー

能力評価:★★★★

得意条件:7-8枠で【1-2-1-0】、10-2月【5-2-1-3】
苦手条件:砂被り×、3-9月【0-0-1-6】

臨戦過程:福島民友Cから中2週→中2週→中3週と連戦続く。使い詰めでも平気な馬だが、大きな上積みは疑問

《寸評》
いい時と悪い時の差が激しい馬。揉まれずに先行するのが必須で、結果として外枠巧者になっている。また、全体的に冬場の成績がいい。

3走前は揉まれて競馬にならず。2走前は1000m通過61.6秒のやや速い逃げでクビ差2着。前走はさらに速い1000m通過60.3秒でも2番手追走から押し切った。

良馬場の京都ダ1800mでの勝ち時計1:50.3は速く、過去5~6年ほどさかのぼっても同等以上の記録はみやこSかテーオーケインズ、インティ、オールブラッシュが勝った条件戦くらいでしか出ていない。今の好調ぶりで揉まれずに行ければ重賞でも楽しみ。

ミッキーヌチバナ

能力評価:★★★

得意条件:阪神【4-1-5-1】
苦手条件:左回りは3戦して6着、4着、5着

臨戦過程:みやこSから中11週。3勝クラス勝ちもアンタレスS勝ちも休み明けで、間隔が空くことに問題はないタイプ

《寸評》
ほぼ差し一筋のスタイルでコツコツと勝ち上がり、昨年のアンタレスSで重賞初制覇。しかしここ2走はそれぞれ比較的展開も向いた中で6着、5着ともうひとつ詰め切れなかった。みやこSでは外から強気にねじ伏せたサンライズジパングに対し、インでロスなく脚を溜めた上で0.9秒差負け。そこそこ決定的なものに感じる。

阪神【4-1-5-1】に対し、京都【1-0-0-3】の成績で、直線坂ありで差しも届く阪神コースが得意。中京は直線が長くて坂もあるコースだが、差しやすい競馬場ではない。またこの馬自身は左回りで【0-0-0-3】と良績がない。前が競り合うなど展開の助けが必要だろう。

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