『競馬ナイト+』6月号、好評発売中!
大井8、大井9、大井10、大井11、大井12
※買い目は基本的に◎-◯のワイド
火曜は4打数1安打でやや負け。メイン◎ボイラーハウス6番人気3着ながらお金にできなかったのが悔やまれる。枠の悪いカラフルキューブ、右回り未経験のフォーヴィスムどっちをとるか問題。不正解でした。
そして明日はいよいよ東京ダービー。「テセウスの船」というパラドックスがある。船のパーツを老朽化した部分から新しい木材に置き換えていって、すべてのパーツが入れ替わったときに、それをまだ「同じ船」と言えるのか、みたいな話なんですが、ちょうどそんな気分。
明日行われるコレは、わたしが狂信的に愛した東京ダービーと「同じレース」なのだろうか。モヤりながら、あくまでイチ交流重賞として予想しました。
◎シフノス
3歳5月の1400m戦を1:25.0という破格のタイムで大差勝ち。同日OPの5着相当という快記録で、本来の力が出せればC1で足踏みするはずはないのだが……。2走前の止まり方を見るに、マイルよりは1200mの方がいい。短縮と叩き4走目でそろそろ本領発揮に期待。
◯ノースジャスティス
前走は衝撃。なんだこりゃ。外4から馬なりのまま先頭に立って、最後までほとんど追わずにラスト11.8-12.4で突き抜けた。勝ち時計1:14.4(上がり37.0秒)は同日B3の1:14.2(上がり38.7秒)と比較しても同等以上の内容。このクラスにいていい馬ではない。
◎ティーズハクア
前走は5着とはいえ牡馬相手のOPで外々を回されながら、マンガン、ヴェルテックス、ジョエルといった重賞好走級の相手には先着を果たした。昨秋のJBCレディスクラシックでもラブラブパイロとは0.2秒差しかなく、このメンバーでも能力はほぼ最上位格。今回は少頭数で、前に行く馬がウェイキーくらい。労せず2番手がとれて展開利ある。
◯ラブラブパイロ
能力は高いが自発的に進んでいかないタイプで、2走前は馬群に入って反発するような感じの走りになったのが敗因。前走はその反省を踏まえてか最内枠から大外に持ち出して向正面でマクる形。乱暴でもあのスタイルが合う。同じように乗ってくれれば。
◎ラムリケティ
休み明けだった4走前を除き、揉まれずに行けたときのパフォーマンスは高値安定。3走前には今回再戦となるケープホーンとも0.3秒差で善戦している。前走は内枠からあっさり控えて何も持ち味が出なかった。参考外としていい負け。今回はカズノイケヅキの出方次第でハナか2番手をとれそうなメンバー構成。巻き返せる。
◯ケープホーン
昨年の東京ダービーデー、最終レースの夏木立賞がB2B3としてはかなりのハイレベル戦。のちに重賞を勝つツーシャドーとのマッチレースを制し、後続を5馬身離していた。ここでは一枚上手。
【予想の方向性】
内枠◇◆◇◇◇外枠
先行◇◇◇◆◇差し
スピ◇◇◇◆◇スタ
逃げアンモシエラに、この相手なら先行したいサトノエピックが番手付けか。外枠を引いたラムジェットは前走同様に早め早め。他はこの先行に巻き込まれたらひとたまりもない。もし一角崩れるとすれば、穴は前ではなく後ろから。
◎マコトロクサノホコ
南関移籍からは4戦3勝。3勝はいずれも着差をつけており、負けた一戦も相手がシシュフォス、かつスローペースの逃げを捕まえきれなかった2着。底を見せていない。
京浜盃と羽田盃は交流化したことにより、サントノーレを除いて南関勢が手薄だった。今年に関しては旧来の王道よりクラウンC~東京湾C路線の方が(南関の)メンバーレベルが高かったように感じている。脚質的なモノも含め、羽田盃のようにJRA勢から不発の馬が出たときに割り込んでくるのはこの馬。
◯サトノエピック
1勝クラス勝ち~OP好走級がずらりと揃ったユニコーンSは相当なハイレベル戦であり、そこのワンツーは素直に評価したい。スケール感という意味では大外マクりのラムジェットほど目立たなかったが、馬群に入れて砂を被っても我慢ができ、4角でゴチャつきながらキッチリ伸びてきた精神力は頼りになる。以前東京で逃げ切ったレースもあり、この相手関係なら好位を確保して盤石の形。
ほか、ラムジェットは能力なら断然の最上位。問題はそれを結果につなげられるか。デビュー3戦目・オキザリス賞の際はモレイラ騎手が馬群に入れて促したところ、気分を害したのか伸びを欠いた。砂を被る競馬は選択しづらい。かといってアンモシエラとサトノエピックが好位で立ち回るなか、後方からただ1頭(下がってくる馬の壁を避けて)一番外を無理やり追い上げたら、それもそれでロスが大きすぎる。突き抜ける確率も高ければ、飛ぶリスクもそこそこ抱えている。
アンモシエラは悪く言えばジリ脚、よく言えばスタミナ豊富で、距離延長は歓迎のタイプ。しかし5走前アラレタバシル(ユニコーンSで1.6秒差6着)をモノサシにすると、ユニコーンS組との戦力比較でやや見劣る。また逃げの宿命で、サトノとラムジェットが力を出し切った場合はこちらが潰される可能性もある。ま、そういう意味でJRA勢で最も安定感があるのはサトノエピックという見解ですね。
ハビレは羽田盃の1コーナーで落馬寸前のひどい不利を受けていた。が、1.9秒差では仮にあの不利がなくても……。レースぶりを見ても、JRAで水分を含んだ馬場なら上限1800m、理想は1400~1600mという距離適性。延長は買いたくない。
フロインフォッサルは羽田盃とやることが一緒。前が崩れたときの3着が上限。その席をマコトと争うことになるが、今回はマコトを上にとった。展開利で離れた3着を拾った次走。妙味がない。
馬券はいつも通り◎-◯のワイドを軸としつつ、JRA→JRA→マコトの3単をちょっと買う。オッズ次第ではサトノエピックの単勝も押さえようかな。
ただなんかこう、こういう馬券は寂しいですよね。勝ちにいかずに3着拾ってくれ~、と思いながら◎を打つダービーって……ねえ。
◎ルイス
控えても競馬ができないわけではないが、やはり理想は逃げか揉まれない好位。2走前は外2追走から直線は追い出しを待つ余裕すらあり、キタサンベレーザらを完封している。前走は骨っぽいメンバーが揃っていた上にインで揉まれこんだもの。今回は外2がとれそう。変わってくる。
◯ニューフロンティア
中央3勝クラスで2着歴があればシンプルに格上。前走も前残りにイン突き勢がちょっと混じったような決着であり、外差しで展開不利がありながらの1.0秒差8着。展開次第でもう少しやれそうな予感はあった。真島厩舎、連対率46.2%もあるんだね。