能力評価：★★★★
得意条件：1000m
臨戦過程：初の千直だった韋駄天Sを勝って中9週。1週前は坂路一番時計
《寸評》
ダートの1000mで2戦してどちらも逃げ切り。カペラSでもほぼ馬なりで先行するなどテンのスピードは抜群で、距離は短ければ短いほどいい。いかにも千直向きという馬。前走は初の芝にもかかわらず1番人気に推され、すんなり先行して押し切り。牝馬で55キロは実質トップハンデタイでもあったので、価値のある勝利といえる。
引き続き同条件で特に減点する要素はない。あとは外目の枠を引ければ有力だろう。
能力評価：★★★★★
得意条件：理想は1400m、やや叩き良化型
臨戦過程：サウジ遠征から休み明けの函館SSは初の1200mにも対応して2着。中6週でさらなる距離短縮
《寸評》
昨秋からブリンカーを着用してレースぶりが良化。京成杯AHではソウルラッシュとタイム差なし、好メンバーが揃ったスワンSを勝ち、準GⅠ級の阪神Cは不利な17番枠からテン33.1秒のハイ逃げを打って0.3秒差。函館SSは不得手な休み明けと初の1200m、内有利馬場の外4を回る不利、斤量59キロがありながら2着を確保した。ローカルのGⅢに混ぜたら能力的には別格と言っていい。
問題は引き続き重い斤量59キロと千直への対応。32秒台の流れを追走して脚が溜まるかは疑問符が付く。短距離血統というわけでもなく。能力で適性と経験値の差をカバーできるかが焦点。
能力評価：★★
得意条件：不明
臨戦過程：休み明け＋12キロの北九州記念を叩いて中3週
《寸評》
重賞2勝馬だが、チューリップ賞は単騎の楽逃げで前後半35.2-34.1と展開に恵まれての勝利。葵Sはイン前有利の条件でフライング気味のロケットスタートが決まったのも大きかった。その後重賞で苦戦続きだが、不調というよりは能力相応といったところだろう。
前走の北九州記念はペースが締まったことで、インでロスなく立ち回った馬が得をする競馬になった。それで離れた3着止まり。個人的にはレース内容を総じて評価していない。ゲートが速いので千直は悪くなさそうだが……。
能力評価：★★★
得意条件：低速馬場、叩き良化
苦手条件：休み明け△、夏？
臨戦過程：韋駄天S3着から中9週。中9週以上【0-1-0-6】で間隔が空くのはあまりよくないタイプ
《寸評》
昨年は51キロの軽ハンデで56.6秒の低速決着だった韋駄天S2着。その後アイビスは16番枠を引いたこともあって混戦の1番人気に推されたが、熱中症で全く走れなかった。
2走前はイン有利馬場の外枠とはいえ後方ままで見せ場なし。前走は千直の大外枠でラチ沿いを完璧に立ち回って3着まで。現状はOP特別でもやや分が悪く、斤量の利がない重賞に入ると能力的に一枚足りない。間隔が空いたときの戦績もあまりよくないし、昨年のことがあるので夏場にも不安。
能力評価：★★
得意条件：少し時計がかかる馬場
臨戦過程：中野厩舎の定年に伴って転厩、初戦の韋駄天Sを使って中9週
《寸評》
OP入り以降、好走はどちらも千直でハンデ52キロでの2着2回だけ。テンの速い逃げ馬で条件的にはベストだが、前走時にあったチェイスザドリームとの斤量3キロ差がなくなるのは痛い。また、当コースは8回走って持ち時計が55.1秒とあまり速くない。良馬場だと見劣る。
能力評価：★★★★
得意条件：夏場？
苦手条件：ハナを切れないとモロさあり
臨戦過程：ドバイ遠征から帰って北九州記念出走も大敗。中3週で続戦
《寸評》
昨夏に重賞を連勝、その後スプリンターズSでも4着に入ったが、いずれも内有利馬場の恩恵があったことには注意したい。近走は海外遠征ばかりで良くも悪くも参考外。北九州記念はゲート内で突進した（？）タイミングで開けられてしまって出遅れ、外々を回って競馬にならなかった。そもそもハナを切れないとパフォーマンスが落ちるタイプ。
相手関係は緩和され、斤量も別定戦替わりで多少マシになる。千直は一度しか走っていないがその時は1着。外目の枠を引いてゲートを決めれば反撃があっていい。