能力評価:★★★★★
得意条件:スローペース
苦手条件:ハイペース
臨戦過程:香港マイルから4か月ぶりのレース。安田記念へ向けた叩き
《寸評》
3歳安田記念から古馬相手に0.1秒差4着とし、秋には連勝でマイルCS制覇。4歳安田記念は1:31.6の好タイムで走破して2着。能力断然は論を待たない。
ハイペースを追いかけると若干甘くなるところがある馬。Twitterに載せたが、テンの2F目が遅いレースなら無類の強さを誇る一方、速くなると一枚信頼度が下がる。8着に敗れたマイルCSは2F目10.5秒(しかも向正面は向かい風)のハイペースで、それを引っかかりながら先行してしまった。あと、わずかだが左に張る部分があって、下り坂コーナーの京都への対応にも苦労した。力が外に逃げるような走りだった。
今回も同じコースになるので、ベストとはいえない。ただ前哨戦GⅡでこのメンバーならさほどペースは上がらないだろうし、すんなり巻き返すのでは。
能力評価:★★★★
得意条件:上がりがかかるレース
臨戦過程:香港マイルから4か月ぶりのレース。安田記念へ向けた叩き
《寸評》
重賞2勝、マイルCS2着、香港マイル4着。現役のマイラーとしてはトップクラスの能力を誇る。
こちらはシンプルに「上がりがかかるレースほど強い」という個性がある。安田記念と阪神のマイルCSでワンパンチ欠くのはある種当然で、中山や京都、あるいは道悪やハイペースになれば浮上してくる。
今回、セリフォスとの比較は馬場がどうなるか次第。例年ならこの週の京都は超高速馬場なのだが、今年は2月時点で馬場が重すぎた。2か月でどこまで回復しているかが焦点となる。
能力評価:★★
得意条件:中山マイル
苦手条件:それ以外
臨戦過程:ダービー卿CTで久々に2着好走。そこから中2週での参戦
《寸評》
ひとことで言ってしまえば中山マイル巧者。それ以外の条件では【0-0-1-6】で、昨秋も重賞で見せ場がなかった。ベスト舞台で好走したあとの京都替わりという時点で買い時として味がない。
前走の内容もいまひとつ。1000m通過57.8秒は多少速いが、古馬のマイル重賞として超オーバーペースというほどでもない。にもかかわらず残り600m地点で2番手以下が1.0秒後ろにいた。楽に走らせてもらえた中で勝ち切れなかった。走破時計1:33.0も同日2勝クラス(1:33.2)と大差なく、レースレベルにも疑問が残る。見送りが妥当と判断する。
能力評価:★★★
得意条件:荒れ馬場、低速決着?
臨戦過程:コンスタントに使われる馬だが、デビュー以来最長タイの中9週
《寸評》
3勝クラスに上がってからは高速決着の中で決め手を欠くレースが多かったが、道悪となった石清水Sで勝利。勝ち時計は1:34.9を要した。元々ダートを2勝している馬でルーラーシップの産駒だし、そういう競馬の方が合うのだろう。
……と思っていたのだが、洛陽Sで一転1:32.6の決着に上がり最速で追い込んで2着と食らいついた。ハイペースかつ外差し馬場で多分に恵まれた面はあるが、ちょっと意外だった。馬自身も充実期に入っている。
とはいえタフ馬場ベターの評価は変わらず、開幕週替わりはマイナス。リステッドで展開向いての好走→相手強化なので強気にはなれない。
能力評価:★★★
得意条件:不明
臨戦過程:連勝で京都金杯を制して中14週。こちらも安田記念が大目標か
《寸評》
4~3走前はどちらも3勝クラスとしてはかなりのハイレベル戦で、それぞれ外回る、展開不向きという不利があっての掲示板確保。力は見せていた。
一方の近2走はどちらもイン有利馬場のハイペースをじっと溜めてイン突きという、岩田康誠150点の鬼騎乗で勝ってしまった。ハンデも含め恵まれた部分が大きく、別定GⅡに替わって条件は急激に悪化する。食指が動かない。
能力評価:★★★
得意条件:道悪は本来OK
臨戦過程:前走時は休み明けで+22キロと太かった。叩き2戦目
《寸評》
3歳時にチャレンジCを楽勝してGⅠ獲りも期待された馬だが、その後骨折や心房細動が重なってやや能力的な減衰が見られる。
マイルCSはハイペースかつ直線追い風、前が非常に不利な展開を先行したもので度外視可能。しかし中山記念は得意の道悪で内有利馬場の内枠だったのに、なんの見せ場もなく12着に大敗。これをどう評価するかが難しい。馬体重+22キロが全てと解釈するなら今回絞れてさえくれれば買えるが、レース内容自体は極めて寂しかった。6歳を迎えてピークアウトともとれる。個人的には後者寄りのスタンス。